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藤枝大さんの講演 サマー合宿(中1・中2)& 夏合宿(中3)

夏休みに実施した中学生たちの合宿内での講演、石川直樹さん磯野真穂さんともに大きな反響をいただきました。
お二人の話を生き生きとした感性で聞き取った子どもたちの言葉に、単に書かされた感想とは異なる本物の声を感じ取った方も多かったのではないかと思います。今日は、編集者(書肆侃侃房)の藤枝大さんの講演の感想をお届けします。藤枝さんが編集している本が好きな私は、事前に「子どもたちに詩歌の面白さを伝えてもらえたら」とリクエストしていました。今日は、藤枝さんの講演を子どもたちの感想と共に振り返りたいと思います。(※感想は抜粋しています。)

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私は母がシナリオライターだったので、昔から本とか家にいっぱいあって、じゃまなくらいあります。(ほとんど読んでません('▽')ドヤッ) でも、あまり詩とか短歌の本は無かったと…。(エッ、無いよね…?)無かったです。(いいきった。) 見るとしても学校の国語の授業しかなかったのですが、今回聞いてみて、「あ~、なんかよく分らんけど深いね」とか「ん?意味がちょっと…。はあ?ヾ(*`Д´*)ノ みたいなのもあり、ちょっともやもやするのが多かったです。でもそのもやもやのおかげで想像力が広がっていく (*´∀`*)ポッ そう信じたい。(中1K)


詩=古くてつまらないという学校で根付いてしまったイメージが今日でぶっこわれました。今回の話を通して、学校で詩とか短歌を学ぶっていうのは、学習としてとらえてしまうから、それはこれからは多分ちがうんじゃないかなと思いました。学校で、勉強、学習としてとらえず、自分の好きな事として考えた方が、みんなのそれぞれの読み解き方が比べれて、詩とかがもっと重要視される未来になりそうと感じました。
意味不明な川柳がいくつかあって、それを僕の今後の課題にしていきたいと思うほど心に残りまくったものやもやもやがあって、でもそれがおもしろさなんだと感じることができてとてもよかったです。(中1F)


人それぞれ意見を持たせるのがおもしろいです。でも、ぼくは、あまりに意味がわからないのは答えをたしてもいいのではないかと思いました。川柳の
「「「「「「「「蚊」」」」」」」」
というのはどういう意味があるのか気になりました。答えをださないといろんな考えがでるのもおもしろいです。詩歌や川柳は自由度が高いのがおもしろかったです。(中2I)


詩も短歌も、自分から積極的に書いたり見たりしたことはなかったけど、川柳など季語を気にせずに楽しく書ける面白さを知ることができました。
「「「「「「「「蚊」」」」」」」」
がプリントで見た中で不思議だけど一番面白かったです。



学校の授業で詩や短歌を学んだときは、「短歌をつくってみよう」というのが難しくて、読むのは好きでも中々楽しめませんでした。でも、今の時代の短歌にふれると、納得できるところがたくさんあっておもしろかったです。昔の歌を多く教科書で読んでいるけれど、今の短歌だからこそ楽しいこと、同じ短歌を読んでちがう感じ方をするものがあってすごいと思いました。
詩や短歌をここまでくわしく聞いたことも書いている人にふれたこともなかったので、興味もわいてきて、おもしろいものだと思いました。コロナウイルスの歌があることは知りもしなかったし、「確かに」と思えるものがたくさんありました。(中2K)


一日中本に触れて関われるなんてうらやましいです。詩についての情景を考えるのと、それについての絵をイメージして描くのは好きです。誰にでも想像できるものと、絵におこすとカオスで芸術的なものがあると思うのですが、私は後者の方が読むのも描くのも好きです。たまに毎日ながめていたくて、できれば自分が作りだしたかったくらいにとんでもなく気に入るものがあるのが、くせになる。分かりにくくまわりくどく、無理やり文字数にねじこんだかんじが好きです。
都合よく転校生は蟻まみれ
は紹介されたばかりの転校生(という砂糖)に群がる生徒(蟻)が思いうかびました。
げんじつはキウイの種に負けている
はまったく分かりません。そこが良い。
好きな本について説明するときに口調がはやくなるのが、あぁ、本が本当に好きなんだな、と伝わる。親せきのおじさんにほしいです。お話ありがとうございました。同年代だったら全力で友達になりにいったでしょう。(中2S


おじいさんと20代の人だと詩の感じ方がちがうのがおどろいた。詩、短歌はむかしの人たちのものと思っていたけど、今の人もいっぱい詩や短歌、俳句を書く人がいるということがおどろいた。
今まで詩、短歌、俳句はあまりすきではなかったけど、今日の話をきいておもしろいものだということがわかった。いつか詩や短歌がかいてる本をよんでみたいと思った。川柳はいみがわからないところがあって、ちょっと考えたら自分なりの考えがでてきておもしろかった。(中1T)


今日、詩歌についてくわしく知ることができ、前よりは詩歌が好きになりました。でも、詩歌や俳句はきまった字数の中で、思っていることや景色などを表現することができること(厳選された言葉で簡潔に表している)はすごいと思うけど、人によって、時代によって、読み方やとらえ方が違う、意味や伝えたいことが分かりにくいので、私的には、今日の話を聞いても、詩歌のよさがよく分からないです…。(自分でもよさやみりょくを探してみたけど、初めに書いたことくらいしか見つからなかったです。)
前よりは詩歌についての知識が増え、少しは好きになりました。でも、詩歌がわざと遠回しに言ったり、分かりにくく書くことが楽しいのかイマイチ分かりません…。(中1F)


学校の授業で短歌を勉強したけど、文語でよく分からなかったから好きじゃなかったけど、学校の教科書にのっている短歌とはまったく違い自由なものが多くて、けっこうおもしろかった。
「「「「「「「「蚊」」」」」」」」
っていう川柳は、私は、蚊が飛んでるみたいな風景が思いうかんだ。(中2Y)


短歌や詩はあまり好きではなかったけど、今日の授業で少しおもしろいなぁと思った。藤枝さんが「自分の好きな短歌、心のおどった詩を探すのが楽しい」と言っていたので、私も自分の好きなものを探すことが好きなので、お気に入りの詩や短歌を探したいなぁと思いました。だから、家に帰ったら、本とかでしらべたり、今日もらった紙から選んでみたりしたいです。あと、寺山修司様が好きなので、深堀したいなぁと思いました。(中1H)


別に今まで特別に気にとめていたわけでもなく、特になんとも思わなかったが、短歌や俳句ってこんなにおもしろくて奥が深いのかとおどろいた。自分の世界観を出して考え、言葉にすることが大切だとよくわかりました。そのためにも自分の考えを大切にしていきたいです。(中2N)


詩や短歌、俳句に関わっている人は、小さいころから国語が大好きな文学少年・少女というイメージがあったけど、全くのへんけんでした。小さいころからずっと好きな人もいると思うけど、好きなことが突然ふってくることもあるんだなと思いました。私も今はあまり興味がなくても、いつ、どこで好きになるか分からないから、色々なものに挑戦したいです。また、詩歌についてもイメージが変わりました。おじいちゃんたちが見たり、読んだりしているような、しぶい、むずかしいイメージだったけれど、クスっと笑えたり、楽しかったりと、1つの物語をギュっと小さくまとめたような、小さな物語だと思いました。1つ1つの言葉に意味があって、1つ抜けただけで意味が変わるとこがすごいと思いました。藤枝さんのオススメの本、見てみます。(中2K)


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藤枝さんは、出版社で働かれていて、本屋さんもされています。藤枝さんの話は説得力があり、聞いていて興味が湧いたし、本当に短歌が好きなんだなと伝わってきました。
私は短歌は少し固いイメージがあり、知らないことがたくさんあったけど、短歌が翻訳されるまでに色々な人が関わっていることや、同年代の人が作った短歌は共感できることもあったし、色々な感じ方が出来ると知って、新しい世界が知れた様でおもしろかったです。(中3K)


藤枝さんの講演の中で様々な短歌が紹介されたが、一つ一つ本当に興味深いものだった。一度、「ん?」と考えてしまう。それが短歌のおもしろさなんだと感じた。
短歌とは人それぞれ感じ方が違う。でもそれが短歌の魅力だ。その魅力を、これから少しずつでも理解してみたい。(中3S)


今日の講演会では、詩や短歌を新しい見方で楽しむ方法を教えてもらった。学校での詩歌の授業では、先生が思った意味でしか考えられないので、今日は自分が「こうじゃないか」と思ったら、そこから考えを広げることなどの新しい考えを習った。
詩歌や川柳のプリントを見て、「これ、おもしろすぎる!」や「どういう意味?」など、自分の好きな詩歌が分かったりと、とても楽しかった。自分でもおもしろおかしく作ってみたい。(中3I)


詩や短歌は、昔の偉い人たちが作っていた、近寄り難く、気難しいものだと思っていた。しかし、最近作られたものや、よく意味の分からないものなど、面白いものが多くて驚いた。実感できたり、親近感が湧いたりして、自分が思っていたより幅広くて自由なんだと知ることができた。今日の講演で、また一つ新しい世界の面白さが分かった。(中3I)



様々な翻訳家の話を聞き、藤枝さんは日本のものだけでなく海外の詩歌にも触れているんだなと少し驚きました。また、たくさんの詩歌を読んで、詩はもっと難しいものだと思っていたけど、そんなことはないということを知りました。一つの詩でも人によって違う感じ方があり、豊かで面白いなと思いました。前よりも詩歌に興味を持つことができ、良い機会になったと思います。(中3H)


私は、今まで詩歌や川柳は一定の規則にそって書くもので、きまりが多く難しいという印象がありました。しかし、藤枝さんの紹介してくださった詩歌や川柳には、その時の気持ちをそのままの形で表現しているものが多く、「」が使われていたり会話として書かれていたりと、とても自由でびっくりしました。(中3A)


川柳は俳句とちがって季語がいらなかったり、好きなことを好きなだけ入れられるおもしろさがあるということを知りました。俳句よりも身近に感じることができました。
よく分からない物やジョークだらけの物もたくさんあったので、自分にもできそうでした。挑戦してみたいです。あと、藤枝さんが中原中也を知ってくれていたのでうれしかったです。俳句や川柳おもしろい。(中3K)


僕は藤枝大さんが言ったように、今まで本屋に行っても詩歌の棚に行ったことがなかったけど、今日の藤枝さんの話を聞いて、とても興味を持ちました。僕は今、iPadで小説を書いていますが、詩歌も書いてみます。
一つびっくりしたことがあって、詩集って意外と高いですね。でもいつかお気に入りの一冊を見つけて大事にしてみたいです。(中3F)


藤枝さんは、つい数年前に詩歌に出会ったけれど、数多く種類のある短歌や川柳を今回自分なりの解釈も加えて教えてくださって、本当に詩歌に対して強い想いを持っているんだなと思いました。
私は藤枝さんに教えてもらった数多くの詩歌を見て、今まで自分が持っていた詩歌に対してのイメージががらりと変わりました。解釈によって意味がすごく変わるものもあったので、面白いなと思いました。(中3H)


藤枝さんのお話を聞いて、私は私の知る短歌や川柳のほとんどが学校の国語の教科書のものだったので、今日紹介された詩歌はとても衝撃的でした。こんなに意味不明でいいのかと思いましたが、それを理解しようと深く考えることが詩歌のおもしろいところなのだと分かりました。(中3Y)



詩歌と小説では、小説のほうが内容理解がしやすいけれど、詩歌は一瞬をとらえることができて新鮮だと知ることができました。
詩は人の数だけとらえかたがあるので、私もいろいろな文章を読んで豊かな想像力を持ち、自分に合った解釈をたくさん考えたいです。(中3S)



もともと自分は国語の教科書で「この短歌は少し味があるな」とか思っていて、川柳はもともと面白いと思っていたけど、今日の講演で、短歌も短歌で面白くて意外な2つのものをつなげて味があるものができることがよく分かった。(中3H)


私が一番印象に残ったのは、学生短歌アンソロジーの裏にのっていた
ペガサスは私にはきっと優しくてあなたのことは殺してくれる
という短歌だ。ペガサスというメルヘンでふんわりとしたものの後に、殺すという言葉が続いたのがとても衝撃的だった。(中3N)


僕はあまり詩や短歌の良さがあまり分かっていませんでしたが、今日、詩に書かれていない所を考えてみるのがおもしろさなのだと分かりました。
僕の好きな詩は
怠惰とやる気のはざま 机にプリントとiPhone
です。勉強をしようと机に向かったら、机にはプリントとiPhoneがあったと僕は解釈し、この主人公はiPhoneをいじったのかな?と想像したりします。(中3H)


僕は、短歌がどんなものなのだと疑問に残っていて、それが分かったので、すがすがしいです。自分が思ったことを書けて自由なものだと気づきました。でも、それが難しいとも思いました。理由は、思う事を書いて、少ない文で人にどう感じさせるかという難しさがあるだろうと。(中3K)


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今回の講演では、私は興味がなかった詩や短歌について知れました。何がおもしろいんだろうなと思っていたけれど、さっぱり意味がわからない短歌など、どんな気持ちが入ったりしているのかを考えたり、その気持ちを知ったりしたら、だんだんおもしろくなりました。今の時代の短歌(コロナ)などもあって親しみやすかったです。藤枝さんはいろいろな世界の短歌をたくさんかき集めていてすごいと思いました。(中2K)


詩歌は今まで不特定多数に納得してもらえるような奥深いけど分かりやすいものが「良い詩歌」というイメージがあったが、型に完全にはまるものではなく、自分の気持ちをただ伝えたいことを伝えようとすることが大切なのであって、良い、悪いは一個人の感覚で決められるものではないのだなと思った。詩歌はモヤが残る方がおもしろいという話だったが、モヤが残るのはあまり理解できないと思った。(中2K)


深い意味が込められている詩歌を見ると、分からなくて頭がクラクラしてくることがあります。テストなどで詩歌が出ると、今回はどうかな、難しくないかな、などと確認してしまうことが多いです。たくさん詩歌を読んで、早く慣れたいとは思っています。
今回の講義で、たくさんの詩歌がのっているプリントをいただきましたが、とても良いプリントだと思います。これを読んで詩歌に慣れることもできますし、面白い詩歌を知ることができます。藤枝さんが説明していただいたことを聞き、詩歌に対しての見方が180度とはいきませんが、90度くらいは変化したと思います。
僕は詩や短歌、俳句にはどちらかというと興味はないのですが、詩歌について生き生きと話す藤枝さんを見て、なぜこんなに一生懸命話ができるんだろうと思いました。情熱を持って何かに取り組む姿が見えた気がしました。お忙しい中、僕たちに素晴らしい講義をしてくださり、本当にありがとうございました。(中2S)


僕は今まで教科書などでよく知られている亡くなった人の俳句や短歌ばかり読んでいたけど
突然の休校となり学校の全ての荷物子は背負って来つ
はとてもこの新型コロナウイルスと密接に関係しているし、学生ならこれを休校が決まって経験していることで、とても実感することができました。また、作者=読み手というのはとても驚きました。
藤枝大さんからいただいたテキストの中で一番気に入ったのは
サンダルの青踏みしめて立つわたし 銀河を産んだように涼しい
が気に入りました。今回の講演で『短歌のタイムカプセル』を試し読みして興味があったので、今度書店に行く機会があるので親をせっとくしてぜひ買おうと思います。その本を読んでおもしろいと思ったら、他の短歌や俳句の本を買ってみたいなと思います。(中2U)


今まで詩はつまらないもの、読んでも退屈なものだと思ってたけど、話を聞いたり、プリントや詩集を見たりして、けっこう面白いものだなと思った。
おれか おれはおまえの存在しない弟だ ルルとパブロンでできた獣だ
都合よく転校生は蟻まみれ
「「「「「「「「蚊」」」」」」」」
など、詩の渋いイメージを突き破るような詩もあって、とても楽しかった。また、詩について論争があるほど、読み方が多数あると聞き驚いた。自分はせいぜい1~2種類。質問の際、どんな質問にもスラスラと答えられる藤枝さんは本当にスゴいと思う。(中2I)


僕は国語が苦手で、詩なんかとくに一つの「問題」として考えていた所があります。でも、詩を作った人側の立場になって考えてみると、その人の思いや考えやときめきを感じることができる。また、自分には見えない価値観や世界が見える楽しみがあるということを学びました。また、僕は、今風の詩より古風な詩の方が言葉が今と違ったり、表現がカッコイイと思うので、今風の詩はあまりカッコよくないし、なんだか字余りや字足らずがあるのでダサいなと思っていたのですが、今風の詩の楽しみ方、そして自分では理解できない詩の楽しみ方が分かったので、詩についての考え方が大きく変わった感覚があり、とても楽しかったです。
詩の存在は、教科書に出てくるだけの存在ととらえていて、歌集というジャンルの本がたくさんあると知って、色んな詩に触れてみたいと強く思いました。今日の話で詩に対する考え方が大きく変わりました。ありがとうございました。(中2H


昔の人の感覚の面白さ、今は今の人の感覚の面白さがある。例えばコロナの詩
五月まで続けているか関節でエレベーターのボタン押す所作
川柳には季語がない。季節の言葉がない俳句は面白いなあと思いました。
短歌や俳句は昔の人が書いたものではなく、今の人も川柳や詩をつくっている人がいることにとてもびっくりしました。今日私が伝えたかったことは…(お!今からの言葉大切だぞ)詩歌はけっこう面白いということです。(おいー。もっといいこと言ってくれ)今は今の詩歌があり、とても面白そうだった。小さい子から高れい者まで楽しめる。メリット!!
詩歌はただの歌かと思っていた。が詩歌には感情をゆさぶってくれる物があると知りました。詩歌には上手下手がしっかり分かれているかと思っていました。(中1U)


詩歌のことがよく分かりました。詩のことや、おもしろさ、感じ方、その詩歌のとらえ方などをくわしく教えてくれた。それに川柳というのはどういうものかも教えてくれた。少し詩が好きになった気がする。藤枝大さんの好きなものや、オススメの人などを知れた。詩のことがすごい好きなんだと思いました。そして、かなりオススメでおもしろいと伝えたいんだとよく分かりました。もやもやするところ、おもしろいですね。
詩に興味なかったけど、この話を聞けて少し興味を持てました。たくさんの詩の内容があり、時代でとらえ方がちがうのは、たしかにおもしろいと思いました。(中1U)


ぼくは、のめりこむということができないから、すごいと思った。僕は、詩などを読むということが苦手なので、このことがあまりよくわからなかった。だけど、今のことを書いている人は、今おきていることなどをかいていてわかりやすと思った。歌をつくっている人は、なにをつたえたいのかを詩にしていることがわかった。詩や歌にはつたえたいことをつめているということがわかった。詩などで楽しくなったりおもしろくなったりすることがすごいことだと思いました。短歌などが身近にあることもわかりました。(中1N)


まったく興味がなくて、どんなものか全く知らなかったけれど、色んな短歌を見てみて韻文という小さな事からたくさんのものが生まれて人に楽しみをあたえてくれる短歌はとても素晴らしいなと思いました。詩歌でもいろんな種類があって、昔のものから今のものまでいろんな時代の詩歌を楽しめるという面でも素晴らしいなと思います。
詩歌を全く知らなかった私が、詩歌の全てを知りつくしたようで、なんかうれしかったです。またの機会で、いろんな詩歌を教えてもらいたいです。(中1A)


理解できる短歌もあれば、いっけん何を言っているのか分からない場合もあるけれど、それが面白さである。
詩歌には全く興味がなかったけれど、藤枝さんの話を聞いて、色々な感じ方があり、もやもやが残る場合もあるそうで、とても面白いなと思いました。
「「「「「「「「蚊」」」」」」」」
の歌が不思議だと思いました。何を伝えたいのかは分からないけれど、何か心躍るような気持ちがありました。学校で習う時も、教材や問題というより、一つの歌として向き合うべきだと思う事ができました。見方を考えることが大切だと思いました。(中1M)


私は詩、短歌、俳句などにふれることがあまりなかったけれど、今日紹介していただいた詩を見て、とても奥深いものなんだなと思います。あまり意味が分からない物が多いイメージがあり、あまり好きになれていなかったけれど、今日あまり理解できなくても、もやもやすることが良い魅力だと言うことを学びました。これから詩歌を読むときは、それを頭に考えてみたいと思います。しかし、
水仙と盗聴、わたしが傾くとわたしを巡るわずかなる水
はまったく分かりません。悔しいけれど、傾くと、というのが耳を通る水で、盗聴とつながっているということが分かったのでうれしかったです。
とても話が面白く、少し詩歌に興味がわきました! 少し意味の分からないものも、そういう魅力があるということを知りました。藤枝さんは「水仙と盗聴」をどう感じ考えましたか? 私は
「「「「「「「「蚊」」」」」」」」
の詩が好きでした!!(中1U)


これから短歌を興味持って調べたりしたいと思った。本やまんがと同じ感覚で読んでみようと思った。短歌も文章だから、本と同じように読んだらおもしろいかも!(中1O)

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子どもたちは日ごろ、国語という「教科」を通して詩歌に触れていて、そのことが詩歌の魅力を殺してしまっています。
詩歌は解くべき「教材」であって味わうものではなく、意味を正確に理解しなければならないものになってしまっています。だから、詩歌に得意も苦手もないはずなのに「詩などを読むことが苦手」だと思い込んでいる子もいます。

私もこの歳になってようやく詩歌の面白さが少しずつわかってきて、そうすると、小学校低学年の頃から教科書で毎年のように谷川俊太郎さんの詩に出会い続けている子どもたちが詩や歌に興味を持てない、むしろ嫌いになっているのはかなりおかしいんではないか?と思うようになりました。

そしてその理由は、詩歌の「教材」化、そして、何より授業をする先生たちが詩歌を愛していないところにあるのではないかと思うようになりました。そこで今回、私は藤枝さんに子どもたちに詩歌の魅力を伝えてほしいとお願いしました。藤枝さんの「好き」の熱量こそが、子どもたちに何かを伝えるために最も大切なことだと思ったからです。

そして、子どもたちの感想を見ると、全員ではないかもしれないけれど、確かにその熱量が伝わっている。
詩歌の魅力自体より、藤枝さんの「好き」の熱量そのものにあてられてしまった子もいる。
だから、藤枝さんにお話をしてもらって、本当によかったと思います。ありがとうございました。

藤枝さんが紹介し、そして子どもたちが感想の中で綴った短歌や川柳たち、すごく面白いですよね。
先月、藤枝さんが関わった書籍、『はじめまして現代川柳』(小池正博編著・書肆侃侃房)が刊行されました。こちら、瑞々しい現代川柳が解説とともに作家別にたくさん紹介されていて、まさに現代川柳の決定版と言える1冊に仕上がっています。同じ作家の川柳をひとつひとつ読んでいくと、その作家の手ぐせが見えてくるんですね。それが楽しくてしかたがない。刺激的な1冊、ぜひ手に取ってみていただきたいです。





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by terakoyanet | 2020-11-04 19:55 | 行事・イベント | Trackback | Comments(0)