令和3年度(2021年度)福岡県公立高校中間志願者数・志願倍率[実質倍率]〈福岡地区の一部のみ〉

本日発表されました、2021年度福岡県公立高校中間志願者数・志願倍率の速報をお届けします。
詳しくご覧になりたい方はこちらの福岡県HPをどうぞ。

本ページでは、推薦合格内定者数を除いた実質志願倍率を発表いたします。これは推薦入学内定者数を分母・分子から除くことで、県庁HPや新聞等をご覧になっても見えてこない「リアルな志願倍率」を独自に求めたものです。リアルな倍率は、概して新聞・マスコミ発表の倍率より高くなります。また、推薦入試による既内定数が大きい学校ほど、実質倍率が跳ね上がります。しかし、こちらの数字のほうが現実に近い数字と思っていただければと存じます。

なお、発表する範囲は本校の生徒たちのほとんどが受験する第6学区、及び第5学区の一部です。
(※この記事内容に関するお問い合わせは本校の生徒・保護者様以外は受け付けておりませんので、ご了承ください。)

*注:以下の合格者数・不合格者数についてはあくまで統計上の数字であり、実際に必ず以下の結果になることを保証するものではありません。(科やコースが複数に分かれている高校では、転科(転コース)合格などにより以下の数字が変動します。入学辞退者が出て補欠合格が出る場合もあります。また、言うまでもなく以下は「中間」志願者数をもとに算出しているため、最終的な志願者倍率ではありません。)
*「残り定員」とは、「推薦入学内定者数を除いた入学定員」と同じ意味です。


◇普通科・普通コース・総合学科 実質倍率

↑1位 城南(普通科理数コース) 残り定員34名・志願者数65名 倍率1.91(県発表1.78)
・・・受検者のうち34名が合格、31名が不合格

↑2位 修猷館(普通科) 残り定員368名・志願者数630名 倍率1.71(県発表1.66)
・・・受検者のうち368名が合格、262名が不合格


↑3位 福岡中央(普通科) 残り定員308名・志願者数509名 倍率1.65(県発表1.56)
・・・受検者のうち308名が合格、201名が不合格


↑4位 城南(普通科) 残り定員309名・志願者数486名 倍率1.57(県発表1.49)
・・・受検者のうち309名が合格、177名が不合格


↑5位 福岡講倫館(普通科) 残り定員196名・志願者数278名 倍率1.42(県発表1.26)
・・・受検者のうち196名が合格、82名が不合格

↑6位 福岡女子(普通科) 残り定員70名・志願者数97名 倍率1.39(県発表1.23)
・・・受検者のうち70名が合格、27名が不合格

↑7位 筑前(普通科) 残り定員302名・志願者数359名 倍率1.19(県発表1.16)
・・・受検者のうち302名が合格、57名が57不合格


↓8位 福翔(普通科) 残り定員214
名・志願者数248名 倍率1.16(県発表1.10)
・・・受検者のうち214名が合格、34名が不合格

↑9位 糸島(普通科) 残り定員260名・志願者数287名 倍率1.10(県発表1.08)
・・・受検者のうち260が合格、27名が不合格

↓10位 福岡西陵(普通科) 残り定員262名・志願者数289名 倍率1.10(県発表1.08)
・・・受検者のうち262名が合格、17名が不合格


*その他、早良高校と玄洋高校は定員割れ。

やじるし(↑→↓)は昨年順位(中間倍率)との比較です。
近年倍率が高騰していた福翔高校の倍率が大幅にダウン。(ずばり昨年、一昨年よりも受かりやすくなると思います。)
修猷館、城南、福岡中央は昨年よりやや倍率が上がりましたが、ほぼ例年通りといってよい数字です。
他の学校は全体に倍率が下がった学校の方が多いですね。





◇専門学科・コース 実質倍率


↑1位 博多工業(電子情報) 残り定員32名・志願者数49名 倍率1.53(県発表1.43)

↓2位 福岡工業(建築) 残り定員25名・志願者数38名 倍率1.52(県発表1.33)

→3位 福岡工業(情報工学) 残り定員31名・志願者数44名 倍率1.42(県発表1.33)

↓4位 福岡工業(工業進学コース) 残り定員30名・志願者数42名 倍率1.40(県発表1.30)

↑5位 福岡女子(食物調理) 残り定員27名・志願者数37名 倍率1.37(県発表1.25)

↑6位 博多工業(インテリア) 残り定員30名・志願者41名 倍率1.37(県発表1.28)

↑7位 糸島農業(農業) 残り定員53名・志願者数71名 倍率1.34(県発表1.23)

↑8位 博多工業(建築) 残り定員29名・志願者36名 倍率1.24(県発表1.18)

↑9位 福岡女子(保育福祉) 残り定員27名・志願者数32名 倍率1.19(県発表1.13)

↑10位 糸島農業(食品科学) 残り定員30名・志願者数33名 倍率1.10(県発表1.08)

↑11位T 福岡工業(環境科学) 残り定員25名・志願者数27名 倍率1.08(県発表1.05)
↓11位T 福岡工業(染色デザイン) 残り定員25名・志願者数27名 倍率1.08(県発表1.05)

↑13位 博多工業(機械) 残り定員60名・志願者数63名 倍率1.05(県発表1.04)

↓14位 博多工業(画像工学) 残り定員32名・志願者数33名 倍率1.03(県発表1.03)

↑15位 福岡工業(電気工学) 残り定員25名・志願者数25名 倍率1.00(県発表1.00)


専門学科は全体に倍率が大幅にダウン!これほどいっきに全体がダウンしたのは近年では例がありません。
(1位の博多工業電子情報科の倍率は昨年7位の科の倍率とほぼ同じで、倍率2倍以上が姿を消しました。)
学校の学科すべてを合わせた学校全体の実質倍率では、福岡工業が1.04倍(県発表1.03)、博多工業は1.14倍(県発表1.11)と工業高校の2校が倍率を大幅に下げました。糸島農業は1.07倍(県発表1.05)、福岡女子は1.15倍(県発表1.09)と微増となっています。

倍率の低下は、補助が手厚くなり、私立に進学する金銭的なハードルが下がったこと、専願入試による生徒の囲い込み(特に「大学推薦枠を保証する枠」の増加)により、私立を選択する生徒がますます増えていることが、原因のひとつと考えられます。

専門のコースを受験する場合、合否はあくまで第1志望のコースを希望している生徒が優先的に選ばれると考えられます。ですから、学科に対するこだわりがそれほど大きくない場合、倍率の低い学科に変更したほうがずばり合格率は高くなることが予想されます。学校の先生の負担が増えるのは本当に心苦しいのですが、中には検討したほうがよい方もいらっしゃるかもしれません。


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受験生の皆さんには、志願倍率を参考に志望先を再考する最後のチャンスが認められています。

これまでにも何度か書きましたが、このタイミングで志願先変更をすると、変更先の学校の印象が悪くなるから合格に不利、なんてことを言う方もいらっしゃいます。そんなことは絶対にありません。受験のルールに則って手続きをしているかぎり、そんなことはあってはなりませんから。

一方、志願先に対して一途な気持ちを持っている生徒にとって、中間倍率発表には意味がありません。

そういう子たちにとって、倍率の発表は気を引き締める契機にすぎません。
これだけのライバルがいるんだ。よし、負けずにがんばってきっと合格するんだ!
 
公立入試は、倍率にかかわらず大部分の生徒が合格する私立入試のように甘いものではないことをしっかり認識し、ライバルたちに打ち克つための強い気持ちをもつきっかけになればそれでいいと思います。

倍率なんか気にする暇があったらひとつでも単語覚えた方がいいし、1問でも数学の問題解いた方がいい。
最後まで伸びる生徒はそのことがわかっていて、倍率が出た今日も、黙々と勉強して着実に力をつけているのです。

これからの入試直前2週間がこの3年で一番伸びる時期です。
貪欲に広く深く学習してください。焦らずに着実な学習を心がけてください。悔いのないように戦い抜いてください。
皆の懸命な努力を精いっぱい応援しています。


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by terakoyanet | 2021-02-24 20:24 | 進学情報 | Trackback | Comments(0)