子どもに「なぜ勉強するの」と聞かれたら。(1)

 「なんで勉強せないかんと??」
 この問いかけは、塾で毎日子どもたちに勉強を教えている私にとっては、日ごろ生徒たちの口から出てくるさまざまな問いかけのなかでも、最も耳にするフレーズのひとつだ。
 この子どもたちの問いかけの行間には「なんでこんなに面倒くさいことをせないかんと??」というニュアンスが多分に含まれており、勉強にかかわらず、面倒くさいことをしようとしない子どもたちに対して、一定の批判は可能だと思います。例えば「面倒くさいことからいつまでも逃げてばっかりでは、自分の能力を伸ばすことはできないし、自らの可能性を閉ざしてしまう。とにかくがんばってみろ!」というふうに。
 でも面倒くささのあまり「なんで勉強せないかんと??」と言ってきた子どもに対し、親がその子どもの怠惰ぶりを批判したところで、子どもの反発を買うだけだ。また「なぜ勉強するか」という問いかけに答えることができない大人に対し、新たな疑念が湧き出ないとも限らない。したがって、「なぜ勉強するのか」という子どもの問いに対しては、「○○○だからだよ」と、直球で答えを投げ返してあげる、それが親としてはベストの手法だということになるだろう。(つづく)
by terakoyanet | 2007-04-17 13:40 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Comments(0)