子どもに「なぜ勉強するの」と聞かれたら。(2)

(1)からつづく・・・

 しかし、勉強する理由として「いい学校に入るためだよ」「いい会社に入るためだよ」という、むかしからの価値観がいまや通用しないのは周知のことである。
 いまの中学生の親世代は、日本の高度経済成長期の後期、1960年代生まれが最も多く、その日本の青春期の煌きを、ほのかに記憶している世代にあたる。しかし、その後、1970年代から現在に至るまで、(携帯電話とインターネットの普及といったこと以外、)社会や雇用の構造等に大きな変化はなく、特に平成生まれの現在の中学生たちは、バブルのあの浮き足立った雰囲気さえ知らず、彼らがただ感じ、学んでいるのは、バブルに対する懐古と反省のみ。日本経済が壮年期に入るに伴い、子どもたちもその壮年の空気を吸うがために、ただ子どもたちの精神まで老け込んでいくばかり、あまりに老け込んだために最近のポップスでは「でも夢を持つことはかっこわるいことじゃない」(たしか浜崎あゆみの曲にこんな歌詞があったような)と負からの出発を前提として「それでもやっぱりがんばろうよ」とはげます状況になっている。(つづく)
by terakoyanet | 2007-04-29 12:17 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)
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