5月分成績資料配布のお知らせと訪問販売に関するご注意
2007年 05月 14日
別件になりますが、新学期のこの時期は、テキスト等の訪問販売が多い時期ですので、訪問販売によるテキストの購入にはくれぐれも慎重に対応していただきますようお願い申し上げます。
教材販売や大手塾の勧誘方法の王道のやり口として、例えば以下のような手順がありますので、これに該当するようなことがあったら、慎重にご検討ください。
①模擬テストの勧誘(テストの料金は非常に格安、このときテストの詳細・内容を聞くと、とにかくたくさんの生徒が受験しているということと、成績資料が細かく出るということをアピールされる。「フクトさんの模試はよくない」とか言う場合もある。[私個人としては、福岡県の中学校の多くが採用しており、膨大な成績資料を持っているフクトさんの模試が信用できないなら、ほかにどの模試を信用するんだ??と思っています。])
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②模擬テストを受ける
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③進路相談⇒模擬テストの成績資料を見せられながら、この成績ではどうしようもない、あとで後悔しても遅いですよーということを言われ、不安を煽られる。目の前に模擬テストの成績があると、がぜん相手が言うことに説得力があるように聞こえる。
[※世のいわゆる悪徳商法のほとんどすべてが「不安を煽る」という商法を用います。家の悪質リフォームなどが典型の例ではないでしょうか。売る方から「不安を煽られた」場合には、そこにいくら確証のあるデータがあっても消費者は基本的にそれを信じない!という姿勢を持っておくことは大事だと思います。売る側が、心から買い手の心配をして、買い手が不安になることを言っていることなんて稀なことなのですから。]
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④ここで勧誘のプロが登場! プロの技でいつのまにかテキストを買うこと(塾に入ること)で成績が上がるような錯覚!?に陥ってしまう。(または、会社を十分に信用しきれていない状況であっても相手の雰囲気に圧倒されて断れない状況になってしまう。)
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⑤契約
当塾は現在、当仁中の生徒さんに対し高いシェアを持っているので、営業の方はうちの塾のことを知ってある場合があるようです。でも、もちろんそれらの業者の方とうちの塾の者とは全く面識ありません。
もしかしたら、訪問販売のテキストはとってもすばらしく、また、上記の方法で入った塾がとっても本人に合っていたということがあるかもしれません。
でも、上のような方法自体、先に金ありき、契約ありきであり、私にとってはその手法自体、子どもの教育を真面目に考えている会社の販売方法とはとうてい思えません。
これらの問題は、ほとんどのご家庭にとって、ひとごとではないのですから、しかも、子どもの教育のことを熱心に考えているご家庭ほど、相手の口車に乗せられやすいのですから、十分にご注意ください。

今日、3年生の生徒たちに「訪問販売等に注意」というお話しをしたところ、大きな反応があったので驚きました。
訪問販売がすべて悪というわけではないと思うのですが、ただ、消費者が、冷静な判断をすることができない状況をつくり、契約を結ぶやり方については、やはりNO!をつきつけなければならないと思います。

寺子屋だけで十分だし、どこよりも質のいい塾だと思っています。
毅然とした態度で隙を与えず、相手に話をさせない事が冷静さを欠かないポイントのようです。
はじめはとっつきやすい学生風の営業が来ますが、そのあと来る勧誘のプロは、とにかく断りたくても断れない場の雰囲気をつくってしまいます。そうなってしまったあとは本当に大変です。
私自身としては、塾のテキストだけで十分に学校のテストと高校受験に対応できるものを一生懸命ご用意しているつもりです。ですから、何かテキスト・参考書に関してご不明な点や要望等(もっとさらにうちの子に合ったテキストはないか?等)があったら皆様に気兼ねなくご相談いただきたいと思っています。
個人情報については、そういう会社はほんとうにどうやって手に入れてるんだろう?いま、当仁中の2年生がこのマンションのこの部屋に住んでるなんてどうやってわかるんだろう?とわたしなんかはほんとただただ不思議に思います。