日本の世界遺産紀行①

私はこれまで40以上の都道府県を旅してきた旅行大好き人間ですが、そんなにたくさんの都道府県をめぐっていると、当然、各地にある世界遺産に出くわすことになります。

先日も授業のなかで世界文化遺産を取り上げましたが、生徒に話をするときには、実際に行ったことがあるところというのはやはり臨場感を持って話をすることができるし、実のある話になるます。

日本の世界遺産紀行①_d0116009_9391332.jpgいまから思えば最初に行った世界遺産はおそらく姫路城(兵庫県)。[姫路城 photo by toba Jul 1995] 

この年は阪神・淡路大震災が起こった年で、姫路城も若干の被害を受けていました。このときは神戸にも寄り、被害の状況をまのあたりにすることになりました。
いまの中学生は阪神・淡路大震災を経験した最後の世代。過去に何人も震災を経験した子がいましたが、いまの中3生で震災を経験したY君はもはや自分が経験したということを親からの伝聞で知っている世代になります。(彼は震災のとき2・3歳ですから。)

日本の世界遺産紀行①_d0116009_9523514.jpg私がこれまで一番足を運んでいるところが世界遺産だらけの京都。これまでに覚えているだけで5回訪れています。[清水寺 photo by toba Feb. 2002]
京都はやはりすごいですね。清水寺はもちろんですが、東寺や二条城ははじめて行ったときにはほんとたまげました。


日本の世界遺産紀行①_d0116009_9594277.jpg金閣は美しいです。でも平泉の中尊寺金色堂に行ったときも思ったのですが、歴史的遺産というのは、ありがたく思っている人たちには申し訳ないのですが、やはりちょっとなんでこんなものつくるのだろう?為政者ってのはすごいこと(えげつないこと)するなあとあきれてしまうようなものも多くあるなと思うことがあります。[金閣寺 photo by toba Aug. 1995]

日本の世界遺産紀行①_d0116009_1064512.jpg銀閣は3度目に行ったときに雪景を見ることができ、とても美しかったことを覚えています。雪といえば、比叡山に登ったとき、すごい豪雪で、雪をかきわけて本堂まで辿り着いたのは、私の京都体験のハイライトのひとつです。
2002年に西本願寺に行ったときには、平成の大修繕が行われており、瓦の葺き替えの現場を見る好運に恵まれました。[西本願寺 Feb.2002]


日本の世界遺産紀行①_d0116009_10115180.jpg私がこれまでに行った場所のなかで最も印象に残っているところのひとつが屋久島です。
もののけ姫のイメージそのまんまの深濃の緑、鬱蒼と茂る森、鳥獣の鳴き声。
虫がとっても多く、蚊にさされまくり、福岡に帰ってきた後、皮膚科に行くはめになったのですが、島にいるときはいくら何十箇所刺されてもあまり気になりませんでした。
左は大川の滝というところで、屋久島の絶景のひとつだと思います。すごい迫力!
天気がとっても変わりやすく、晴れたと思ったらいきなり豪雨ということが多々ありました。
でもここは雨が降ったからといって楽しめないような島ではありません。むしろ雨が降っているときのほうが屋久島らしいかんじがします。
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屋久島で印象に残っていることのひとつは野生の猿。開発が進む島の東部の猿たちは、人に近寄るとエサがもらえることがあることを知っており、積極的に車にハイジャンプして飛び乗るなどエサくれくれとせがんでくるのですが、人をよく知らない西部の猿たちは人や車を見ると一目散に逃げていきます。レジャーに来た人間にとっては東部のエサくれくれ猿のほうが面白いのでしょうが、でも、くれくれ猿ばかりになってしまったら屋久島の魅力はそれだけ失われたということになるだろうと思います。
私は左の彼(猿)と真剣に闘いました。にらめっこをしはじめたら、お互い目が離せなくなってしまったのです。あのときの自分が人間か猿かわからなくなるような、境界がなくなるような、不思議な感覚を未だ覚えています。[屋久島 Aug.1997]
Commented by koya at 2007-06-18 19:16 x
大川の滝の写真は今楽器ケースの中に飾ってあります。
そして変わりぶりをみんなから突っ込まれます。

それはさておき猿と対峙したときの鳥羽先生はまさに猿そのものでした。
Commented by terakoyanet at 2007-06-19 11:57
koyaくんはそのころはkoya様だったから、そりゃあその変貌ぶりは目を見張るもんがありますね。

>それはさておき猿と対峙したときの鳥羽先生はまさに猿そのものでした。

・・・自分でも人間かどうかわからなくなった瞬間でしたから。
by terakoyanet | 2007-06-18 10:33 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(2)