■2008年度高校受験説明会レポート(第1部)
2007年 11月 14日
■第1部
1.開会挨拶 塾長 鳥羽
来てくださった方々への感謝と、今回の会の目的、ねらいについての話。
[ねらい]
(1)受験生の受験に臨む意欲をますます高める。
(2)高校の先生に実際に話を聞くことで、高校についての情報をできるだけ具体的に皆さんに発信。
(3)現役高校生、しかも同じ寺子屋で学んだ先輩の生の声を聞いてもらうことによって、数ヵ月後には新しい制服を着て通うことになる高校に、もっと現実的なイメージをもってもらう。
(4)これらを通して、受験生に高校生活への希望を強く持たせる。
追記:私自身のお詫びになるのですが、このとき下を向いてお話しをする時間が多かったことをとても反省しています。しっかり皆さんの顔を見てお話しするべきだったと思っています。
2.卒業生代表の言葉 修猷館高校3年 白部君
[要旨]
(1)皆の前に立ってみて、寺子屋の懐かしい香りがする。アットホームな雰囲気なのに静かに学習できる環境は寺子屋でしかありえない。
(2)皆が、自分がとても恵まれた環境のなかで学習していること、生活していることをもっと自覚するべき。(皆は自分がどれだけ恵まれている環境のなかにいるかということがわかっていない。) そのような良い環境の中で何ができるかというのはその人次第。
(3)最後まで諦めるな。奇跡は起こる。最後まで自分を信じて努力した者が報われる。
追記:この要旨では名演とでも言いたくなるような白部君の話の魅力は伝わらないと思います。彼の話については、保護者様方からも多くの賛辞の声が届いています。私も彼の魅力と考え方の鋭さはよくよく知っていたつもりでしたが、威風堂々とした態度と深い内容に感銘を受けました。
3.実力テストのご案内 (株)フクト 吉村先生
[要旨]
(1)中3生1万人以上が参加する全県最大規模のフクト模試についての説明。30年以上のデータ蓄積により、信頼できるデータ作りに努めている。
(2)テストの活用法。FFサイクルの推奨。テストは復習が大切! テストを受けっぱなしに決してしないこと。2日以内に復習する。(日数がたつと忘れてしまう。) 間違った問題だけでなく、自信がない(たまたま正解したような)問題もしっかり見直すこと。
追記:吉村先生は普段から物腰がやわらかく誠実なお人柄が伝わるとても素敵な方です。吉村先生が言われた「復習をしろ」というのは私としてもとにかく強く言いたいことです。テストの重点は、テストを受けること自体よりも、テストを見直すことによって自分自身の穴や欠点を見つけ出し克服するところにあると思います。テストを受けたことによってカタルシスを感じているだけでは意味がないのです。
4.高校紹介 福岡舞鶴高校 島田先生
[要旨]
(1)志望校選びで最も大切なことは、卒業後の自分のプランを持ち、自分の目標に近づける高校を選ぶこと。
(2)中学時に比べとてもがんばって成績を上げた舞鶴生たちの紹介。
(3)高校の様子・・・カウンセリングの設置。科目増・進むのが早い進度に対応できるよう相談等を受け付ける。部活生がとても多く、部活と学業の両立をしっかりやっている生徒が多い。
(4)生徒指導について。舞鶴高校は生徒指導が厳しいが、身だしなみや通学中のマナー等は、とても基本的なことで非常に大切なこと。これらは学業と無関係ではない。
(5)舞プランの紹介。学業+αの学習。
追記:福岡舞鶴高校のご紹介は(高校で行われた説明会でも感じたことですが)高校の真面目で真剣な教育方針が伝わるようなお話しでした。内容もとてもわかりやすく、好感をもたれた参加者の方も多かったようです。実際に舞鶴高校の受験を決めている子も何人もいますので、非常に参考になるお話だったと思います。
5.高校紹介 東福岡高校 藤野先生
[要旨]
(1)受験生は、体験入学等を利用し、自分に合う学校を見つけるべき。
(2)東福岡のイメージ→スポーツのイメージがとても強い。脳まで筋肉でできてる子が多いかと思いきや、学業を一生懸命やっている子が多い。部活生だけ特別扱いすることもない。大学進学希望者は100%に近いので進学に向けた指導をしっかり行っている。
(3)国立やトップ私立校に行きたい子は特進クラスへ、地元私立等に行きたい子は進学クラスへ。自分で勉強できない人は勉強させるのでぜひ来てほしい。
(4)男子校→くさい、汚い、暗い、怖い・・・? 体育のあととかくさいけど、でも汚くも暗くもない。気を使わないで100%のびのびと自分を出せる男子校のよさ。
(5)指定校推薦等で有利に進学できる。
追記:要旨だけ書いてもさっぱり伝わりませんが、藤野先生のお話しの面白さに圧倒された方も多かったのではないでしょうか。子どもたちもとてもよろこんでいて、「東よくない!?」と言っていました。「男子校なんて」と思っていた子の気持ちを変えるほどの力がある話でした。みんなを楽しませながらも内容がしっかりあるお話で、すごいと思いました。
6.高校紹介 中村学園女子高校 教頭 安達先生
[要旨]
(1)高校の選び方の鉄則は途中でやめない学校を選ぶ!ということ。(福岡県の高校退学者の数はとても多いです。)
(2)体験入学等を利用し、事前に学校の特色をしっかり知って自分との相性を知ることが大切。どの高校にもいいところと悪いところがある。パンフレットにはいいことばっかり書いていて悪いことは何一つ書いていないのだから、自分自身の目で確認すべき。
*ここからはパワーポイントを用いてのご説明でした。
(3)進研模試等で県下有数のハイレベルな成績を残している特進Vコースの紹介。
(4)高校の特長…髪型・服装等が厳しく、非常にきちんとしている子が多い。それぞれの進路(大学・専門学校・就職等)にあわせた指導。卒業時に1人で生活ができるようなカリキュラムを用意。
(5)修学旅行はクラスみんなで行き先を決めて同じところに行く。海外に行く派手な旅行より、仲間との親睦を深める旅行。アメリカカリフォルニア州の姉妹校と国際交流を行う。
追記:とても熱意を感じるお話し、しかもとても内容が面白く、深い。おもわずうんうんとうなずいてしまうような話がどんどん出てきました。自然に安達先生のお話にひきこまれました。また、パワーポイントを用いたご説明はとてもわかりやすかったです。東福岡・中村どちらの先生にも言えることですが、男子校の説明なのに女子が聞いても飽きずに聞ける、女子校の説明なのに男子が聞いてもためになるし面白い、そういうプレゼンをしてくださった先生方に頭が下がる思いがしました。
3校のご紹介のあと、質疑応答が行われました。
第2部編はまた、明日か明後日にお届けいたします。