沖縄アルバム(10)世界遺産 玉陵
2008年 09月 26日



世界遺産 国指定史跡 国指定重要文化財
堂々とした存在感に圧倒されます。
第二次世界大戦で大きな被害を受けましたが、1974年に修復され、現在の姿になりました。
沖縄を廻っていると、最初に目につくのがあちこちに点在する立派な墓です。
玉陵のような破風型の屋根を持つ墓を破風墓(ふぁーふばか)といいます。この形の墓は、民間でも多くつくられており、島の至るところで見ることができます。玉陵はそのなかでも最古にして最大の墓と言われています。
沖縄にはほかに亀甲墓(かーみなくーばか)と呼ばれる表面が亀甲状の墓もあり、こちらもあちこちで見かけました。
これらの墓には同じ家系の人たちが同じ墓に葬られます。破風墓の形状は、死後に家に戻って家族と再会することを、また亀甲墓の形状は、死後に母胎に戻ることを示しており、これらは琉球の人たちの帰元信仰の表れだと教わりました。
これらの墓などを見ていると、やはり沖縄というのは、日本の本土とは全く違った文化圏に属する場所だったということを実感します。大陸(特に中国中南部)や東南アジアの文化との共通点が浮かび上がります。
資料館には玉陵の立派な骨壺が多数展示されていました。

