中禅寺湖とその周辺
2009年 01月 12日

中禅寺湖は主な日本の湖沼のなかで最も高い標高(1269m)に位置する湖で、男体山の噴火でできた堰止湖です。

元旦に世界遺産の日光山輪王寺の別院、日光山中善寺に行きました。





境内からは、中禅寺湖や男体山とその周辺の山々を見渡すことができ、まさに絶景でした。
本堂には国の重要文化財に指定されている立木観音(十一面千手観音菩薩)があります。
撮影不可でしたので写真はありませんが、とても印象的な観音でした。
この観音は根っこの生えた立木にそのまま彫刻された観音だから「立木観音」の名がつきました。寺の案内をしてくださったお坊さんに「いまも根っこがあるんですか?」と聞いたら「そうです」とお答えになりました。
日光山中善寺は明治35年の男体山の土石流によって御堂ごと流されるなど壊滅的な被害を受け、その後再建されます。
このとき、立木観音は土石流にのまれ、中禅寺湖に流されてしまうのですが、なんとありがたや3日後に浮かび上がってきたというトンデモ伝説(というには新しすぎますが)を持っています。
元旦の朝一番に行きましたが、境内にいた人は私たちをあわせて10人ほど?でした。立木観音に元気をもらったのか、氷点下の厳しい寒さもなんのそのといった感じで、嬉々として境内を歩いてまわりました。
そのあと徒歩で日本三大名瀑の華厳の滝に行きました。
落差97mの大きな滝の周囲には十二滝とよばれる伏流水がたくさん流れ落ちていて、特別な景観をつくりだしています。

1930年開業の華厳滝エレベーターで滝を3分の2くらい下り、観瀑台から滝を見上げました。
絶景。しかし、ただ美しい、というよりは、なんとなく人間の鑑賞の目を拒絶するような厳しさを感じさせる滝です。冬に訪れたからそのような印象を覚えたのでしょう。

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