10月のとらきつね イベント情報  中岡祐介さん/植本一子さん/武田砂鉄さんのトークイベントについて

読書の秋。とらきつねで10月に開催されるトークイベントのお知らせです。


来たる10月2日(水)に「本をつくり、届けること」と題したトークイベントを開催いたします。ゲストは三輪舎の中岡祐介さん。

現在、福岡市天神イムズの三菱地所アルティアムでタラブックス展(世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦)が開催中(10月6日まで)です。中岡さんはこの展示でも大きく取り扱われている『ロンドン・ジャングルブック』(タラブックスの日本版としては最も新しい書籍)、『つなみ』(インド洋大津波の惨状と奇跡を描いた悲しくも美しい絵巻)の日本語版発行元の三輪舎の代表を務めており、日本にタラブックスの文化を広めることに大きく貢献されています。

また、本好きの方たちはきっとご存知かもしれませんが、昨年出版された『本を贈る』は編集者、校正者、装丁、製本、印刷から、営業、取次、書店員まで、文字通り本が読者の手もとに届けられるまでの間に本に関わるあらゆる人たちの言葉を集めた本です。(とらきつねの前回のトークイベントのゲスト、若松英輔さんもこの本と帯に文章を寄せています。)人の心のバトンによって本がつくられることを体現したこの本は多くの人の感動を集め、すでに3刷のベストセラーになっています。

2014年の創業以来、「速さを求められる自転車創業の世の中」に対するアンチテーゼとしての三輪的(さんりんてき)活動を行ってきた中岡さんに、本をつくること、届けることについての話を、タラブックスとの仕事も関連付けながら伺ってまいります。(聞き手はとらきつねの鳥羽和久。このイベントにもしかしたらもう1名スペシャルゲストが登壇する可能性がありますが、現時点ではまだ未確定ですので、正式な案内は控えさせていただきます。)

本が好きな方、出版に興味がある方、オルタナティブな活動を通して社会を見つめ直したい方、タラブックスの本に魅了された方、自分の足で自分にできる仕事を始めたい方など、さまざまな人にとって刺激的な時間になることと思います。(鳥羽)



◇本をつくり、届けること ~タラブックスと三輪舎の本づくり

ゲスト:中岡祐介(三輪舎) 
聞き手:鳥羽和久(とらきつね)

日時:10月2日(水)開場19:00 開演19:30
(とらきつねの店舗は18時から開いています。)

会費:1000円(学生300円・高校生以下無料)
申込方法:とらきつね店頭、またはとらきつねBASEにて事前にご購入ください。オンライン購入・店舗購入のいずれもが不可能な方はご連絡ください。当日券がある場合は、当日に店頭受付もいたします。キャンセル不可。
お問い合わせ先:092-731-0121 tobacco2@jcom.home.ne.jp


中岡祐介(なかおか・ゆうすけ)
株式会社三輪舎・代表取締役。カルチュア・コンビニエンス・クラブに8年間勤務後、子どもの誕生を機に退社し、三輪舎を2014年に開業。〈おそくて、よい本〉をモットーに出版・編集した書籍に『本を贈る』、『つなみ』、『ロンドン・ジャングルブック』など。
2019年8月より横浜・妙蓮寺の石堂書店二階に事務所を移すとともに、本屋・不動産屋・出版社の三社で「まちの本屋リノベーションプロジェクト」を設立。生活のなかに本を取り戻すための活動を始めている。
d0116009_10004189.jpg




武田砂鉄トーク「令和日本の気配と、違和感の居場所」
植本一子トーク「『台風一過』と、新しい家族のかたち」
2つのトークイベントを同日開催します。

10/14 (月・祝) 17:20 ~ 18:50 
武田砂鉄トーク「令和日本の気配と、違和感の居場所」 聞き手 鳥羽和久

彼らは「国民」という言葉を、「国民一人一人」という使い方ではなく、「なんとなく全体がそう思っている感じ」くらいに設定してくる。(武田砂鉄『日本の気配』)
武田砂鉄さんは、芸能から政治まで現代日本の「ここが変だよ」という部分を広く批評してきた、というよりはもっとシンプルに自分自身の感覚を通した「違和感」を訴え続けているように感じています。私は著書を通して武田さんの感覚のようなものを信頼しているし、そのアウトプットの姿勢(というとちょっと固いな、彼の言葉から自ずと生まれるある状態のようなもの)が好きです。だからいま、武田さんが何を話してくれるかとても楽しみです。

ご予約:とらきつねBASE https://torakitsune8.thebase.in/ または店頭にて
会費:3,000円(2つのトークに参加で4,800円)
※学生は1,000円(2つで2,000円・予約はとらきつねまでメールや電話でご連絡ください)
※高校生以下無料、お子様連れ可能ですが託児施設等はございません
※チケットレス制です。ご予約の方に予約番号をメールでお知らせしますので、当日受付にて予約番号をお申し付けください。(チケットはございません)
※キャンセル不可




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

10/14 (月・祝) 19:30 ~ 21:00 
植本一子トーク「『台風一過』と、新しい家族のかたち」 聞き手 武田砂鉄

今年、『かなわない』『家族最後の日』『降伏の記録』の3部作に続くエッセイ『台風一過』を発表した植本一子さん。そこに書かれていたことは、亡くなった石田さんのこと、日々大きくなっていく娘たちのこと、子育ての環境の変化、同居人ミツのこと、そしてこれからの新しい家族のかたちについて。
武田砂鉄さんは植本さんの古くからの盟友です。(植本さんの文章にもたびたび砂鉄さんが登場しますね。)植本さんが本を出すたびに、近くで彼女の声を拾ってきた武田さんに、植本さんのいまについてじっくり掘り下げて話を聞いてもらいたいと思います。このトークの後に、植本一子・武田砂鉄のサイン会を開催します。

ご予約:とらきつねBASE https://torakitsune8.thebase.in/ または店頭にて
会費:3,000円(2つのトークに参加で4,800円)
※学生は1,000円(2つで2,000円・予約はとらきつねまでメールや電話でご連絡ください)
※高校生以下無料、お子様連れ可能ですが託児施設等はございません
※チケットレス制です。ご予約の方に予約番号をメールでお知らせしますので、当日受付にて予約番号をお申し付けください。(チケットはございません)
※キャンセル不可





d0116009_10055391.jpg



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[お知らせ]

☆植本一子 出張天然スタジオ福岡

10/13(日),14(月)に来福する植本一子さん。福岡で出張天然スタジオが開催されます。福岡にいながら東京と同じ価格で撮影してもらうまたとないチャンス。ファンの方たち、緊張しないでくださいね。きっと大丈夫ですから。ロケーションは大濠公園にて。お席に限りがありますので、早めにご予約を。
撮影料金は3万円、写真をデータにてメールで納品します。詳細はhttp://ichikouemoto.com/index.html にて。希望日・時間枠・名前(ふりがな)・住所・電話番号・撮影される人のプロフィール(家族構成・年齢など)・使用用途 を明記の上、info@ichikouemoto.com まで。

d0116009_10074699.jpg

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


植本一子(うえもと・いちこ)
1984年広島県生まれ2003年にキヤノン写真新世紀で荒木経惟氏より優秀賞を受賞。 写真家としてのキャリアをスタートさせる。広告、雑誌、CDジャケット、PV等幅広く活躍中。
2013年より下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」を立ち上げ、一般家庭の記念撮影をライフワークとしている。
著書に、『働けECD〜私の育児混沌記〜』(ミュージック・マガジン)、『かなわない』(タバブックス)、『家族最後の日』(太田出版),『降伏の記録』(河出書房新社)、『フェルメール』(ナナロク社・BlueSheep)、「台風一過」(河出書房新社)がある。


武田砂鉄(たけだ・さてつ)
1982年東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年よりライターに。
著書に『紋切型社会―言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)、『芸能人寛容論―テレビの中のわだかまり』(青弓社)、『コンプレックス文化論』(文藝春秋)、『日本の気配』(晶文社)、などがある。最新刊は、又吉直樹との共著『往復書簡 無目的な思索の応答』(朝日出版社、東京新聞上で約1年半にわたって交わされた2人の往復書簡を収録。)
文化放送『ゴールデンラジオ』(隔週火曜)、TBS『ACTION』(毎週金曜)に出演中。cakes,女性自身,文學界,すばる,VERY,暮しの手帖,SPURなどに連載も多数。



とらきつね on Facebook 随時更新中です。


# by terakoyanet | 2019-09-15 10:11 | とらきつね | Trackback | Comments(0)

本日、中3教室開放

土曜日の特進クラスや国語塾などの授業は来週スタートで本日は行われませんが、12時30分からは中3生を対象に教室開放が行われています。

まだ中間考査が終わっていない皆さんはもちろんのこと、中間考査が終わったばかりの皆さんも1枚でもテキストノルマ(Sクラス生、Aクラス生それぞれに9月末までに終わらなければならないテキストノルマ[受験単語・理科記述式・日本史の流れ]が指定されています)を進めたり、中間考査の反省点を確認したり、明日までの塾の宿題をやりとげるために、1分でも多く教室開放に参加してください。

d0116009_12353736.jpg
d0116009_12372566.jpg
霧島神宮で阿修羅化する生徒たち
かっこいいなぁ


とらきつね on Facebook 随時更新中です。


# by terakoyanet | 2019-09-14 12:40 | お知らせ | Trackback | Comments(0)

「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」(三菱地所アルティアム)に行ってきました。

現在、三菱地所アルティアムで開催中の「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」(企画協力Tara Books, ブルーシープ) に行ってきました。

d0116009_08272041.jpg

タラブックスは南インドの玄関口といわれるベンガル湾に面する大都市チェンナイ(旧名マドラス)を拠点とする出版社。『夜の木』『水の生きもの』をはじめとするハンドメイド本で世界的に知られています。

d0116009_08275666.jpg

今回の展示では『夜の木』の外国版のあらゆる表紙を見ることができたり、これまでタラブックスが出してきた本について、実物を手に取りながらその魅力に触れることができたりするのですが、私が特に心を揺さぶられたのは本の元になった原画の数々。トライバル・アートは、ややもすれば過去のもの、伝統的なものをいまの時代に再現したものと考えられがちですが、とんでもない、この絵はいまここに生きている絵なのだということをまざまざと見せつけられる思いがします。


展示に行かれた方は、ぜひ会場で上映されているビデオ類も見ていただきたいです。ある動画ではシルクスクリーン制作の行程を知ることで、いかに1冊1冊に手間がかけられているかということがわかって驚愕するし、別の動画では代表のギータ・ウォルフ、V・ギータや彼女だちといっしょに制作をしてきたアーティストたちの魅力と哲学をその言葉と表情からうかがい知ることができます。

d0116009_08282962.jpg
d0116009_08285584.jpg

これらの展示を通して私たちは、タラブックスの新しい魅力に気づかされることになります。展示の中の文章にも書かれているとおり、タラブックスを有名にした(そしてここ日本でも人気がある)ハンドメイド本は、タラブックスの出版物のうち2割を占めるに過ぎません。つまり、タラブックスの魅力はハンドメイド本に留まりません。ハンドメイド本は確かに美しい。でも私たちはすぐにハンドメイド「だから」すごい、と話を顚倒させてしまう。ハンドメイドというのはあくまで良いものをつくりたいという意志の自然な発露でしかないのに、いつのまにかハンドメイド自体に価値を置いてそれに権威づけをしてしまう。考えてみたら世の中の「ブランド化」というのもすべてそういった心象のもとにつくられている。でも、タラブックスはそういった欲望に大切なものを奪われないように慎重に仕事を続けているし、私たちタラブックスが好きな人たちもその猥褻な動きを警戒すべきだと思うのです。

d0116009_08323298.jpg
インド・チェンナイのタラブックスにて(2018年9月)


私が昨年、チェンナイでギータ・ウォルフさんから話を聞いたとき彼女は、「ハンドメイドにかかわらず、新しい本の形、その可能性を探求している」と話していました。タラブックスは決してただ美しい本をつくっているだけではなく、それを通して世界の色と表情を少しずつ変えていくことに果敢にチャレンジしている出版社です。本のラインナップには、例えば教育に関するもの、女性や少数者(マイノリティー)の権利向上に関するものが多くあります。また、その制作物だけでなく、タラブックスという会社自体が、社内の一人ひとりの尊厳を大切にするという理念のもと運営されていて、そのことが社内で働いている人たちや制作に関わるアーティストの人生に明るい光を照射していることは、いくら強調してもしきれないくらいすごいことだと私個人は思います。(私自身、小さな会社を経営する人間として、会社で働く人の尊厳を守り、その人生を明るくすることがいかに大切なことかを頭では理解しているつもりです。でもほんとうにそれは一筋縄ではいかない大変なことだと思います。)

d0116009_08351080.png
訪問した日には、本の制作をしている工場に案内してもらい、働いている方々からさまざまな話を伺いました。


時間をかけて会場をめぐればいろいろなことが心に浮かんでくる展示になっています。会期は10月6日まで。ぜひ足をお運びください。


とらきつねでは10月2日(水)にタラブックスの展示を記念したトークイベントを開催します。今日・明日中にお知らせと予約を開始しますので、もうしばらくお待ちください。



とらきつね on Facebook 随時更新中です。


# by terakoyanet | 2019-09-12 08:36 | 好きなお店 | Trackback | Comments(0)