カテゴリ:おすすめの本・音楽( 111 )

今日は2010年代によく聞いた海外のアーティストその1(A~J)。
過去10年間での再生回数: 無星100~ ☆500~ ☆☆1000~ ☆☆☆2000~
このリストにないオススメがあれば、まだ出会っていないかもしれないのでぜひ教えて下さい。


Adam Strug (POLAND)

Adele☆☆ (UK)

Adrianne Lenker (US)

Agnes Obel (DENMARK)

Alela Diane (US)

Alexandra Stan (ROMANIA)

Alicia Keys (US)

Ali Farka Touré& Toumani Diabaté (MALI)

Alim Qasimov (AZERBAIJAN)

Alvvays (CANADA)

Amos Lee (US)

Anderson .Paak (US)

Angel Olsen(US)

Ani DiFranco (US)

Animal Collective(US)

ANOHNI (UK)

Antony and the Johnsons (US)

Aphex Twin(IRELAND)

Aretha Franklin (US)

Arca☆☆ (VENEZUELA)

Arcade Fire☆☆ (CANADA)

Arctic Monkeys(UK)

Ariana Grande (US)

Ariel Pink (US)

Ariel Pink's Haunted Graffiti (US)

A.R. Rahman (INDIA)

A$AP Rocky (US)

Ásgeir☆☆ (ICELAND)

Atlas Sound (US)

Autechre (UK)

Autre Ne Veut (US)

The Avalanches(AU)

Avi Buffalo (US)

Avicii(SWEDEN)

Azealia Banks (US)

The Band (US)

Basement Jaxx (UK)

Bat for Lashes (UK)

Battles (US)

Beach House☆☆ (US)

Beady Eye (UK)

The Beatles☆☆ (UK)

Beck☆☆ (US)

Beirut(US)

Beyoncé☆☆☆ (US)

Bibio(UK)

BIGBANG(KOREA)

Bill Callahan (US)

Billie Eilish (US)

Billy Bragg & Wilco(UK/US)

Björk☆☆☆ (ICELAND)

The Black Keys (US)

BLACKPINK (KOREA)

Blood Orange☆☆ (UK)

Blur (UK)

B.o.B (US)

Bob Dylan☆☆☆ (US)

Bob Dylan & The Band☆☆☆ (US)

Bon Iver☆☆ (US)

Brad Mehldau☆☆ (US)

Brad Mehldau & Mark Guiliana (US)

Brad Mehldau,Kevin Hays & Patrick Zimmerli(US)

Brad Mehldau Trio☆☆ (US)

Brian Eno (UK)

Brian Wilson (US)

Britney Spears(US)

Bruno Mars(US)

BTS(KOREA)

Bugge Wesseltoft (NORWAY)

Burial (UK)

The Byrds (US)

byul.org (KOREA)

Calvin Harris (UK)

Caravan Palace (FRANCE)

Caribou(CANADA)

Carly Rae Jepsen (CANADA)

Carly Simon (US)

Car Seat Headrest (US)

The Carters (US)

Charles Bradley (US)

Charli XCX (UK)

Cheeze (KOREA)

The Chemical Brothers (UK)

The Chieftains(IRELAND)

Chris Brown (US)

Chris Thile & Brad Mehldau (US)

Christian McBride Trio (US)

Christina Aguilera (US)

CHVRCHES (UK)

The Civil Wars (US)

Clock Opera (UK)

Cloud Nothings (US)

Coldplay (UK)

Corinne Bailey Rae☆☆ (UK)

Count Basie Orchestra (US)

Courtney Barnett (AU)

Court Yard Hounds (US)

Crystal Castles (CANADA)

Crystal Fighters (UK)

Cults (US)

Cut Copy (AU)

Daft Punk(FRANCE)

Damon Albarn (US)

D'Angelo & The Vanguard(US)

Danny Brown (US)

David Bowie(UK)

David Byrne & Fatboy Slim (UK)

David Byrne & St. Vincent (UK/US)

David Guetta (FRANCE)

deadmau5 (CANADA)

DEAN (KOREA)

Deerhunter (US)

Destroyer (CANADA)

Delphic (UK)

Dirty Beaches (TAIWAN/CANADA)

Dirty Projectors☆☆ (US)

Dirty Projectors + Björk (US/ICELAND)

Disclosure (US)

Django Django (UK)

DJ Koze (GERMANY)

Drake(CANADA)

Dr. Dre (US)

The Drums (US)

Earl Sweatshirt(US)

Eddy Tussa (ANGOLA)

Ed Sheeran (UK)

Elliott Smith(US)

Elvis Costello (UK)

EMA (US)

Eminem (US)

Enya (IRELAND)

Epik High (KOREA)

Eric Clapton (UK)

Erykah Badu (US)

Esperanza Spalding (US)

Ex Hex (US)

EXO (KOREA)

Father John Misty(US)

Femi Kuti (UK)

Fever Ray (SWEDEN)

Fiona Apple(US)

First Aid Kit☆☆ (SWEDEN)

FKA twigs(UK)

The Flaming Lips(US)

Fleet Foxes☆☆ (US)

Florence + the Machine (UK)

Flying Lotus☆☆ (US)

Foster the People (US)

Foxygen(US)

Frank Ocean☆☆☆ (US)

Frankie Cosmos(US)

Franz Ferdinand (UK)

Fred Hersch & Julian Lage (US)

Friendly Fires (UK)

Fuck Buttons (UK)

fun. (US)

Future Islands (US)

f(x) (KOREA)

Girlpool (US)

Girls (US)

Girls' Generation (KOREA)

Gold Panda (UK)

Gorillaz☆☆ (UK)

Gray (KOREA)

Green Day(US)

Grimes (CANADA)

Grizzly Bear (US)

Grouper (US)

Gym and Swim (THAILAND)

HAIM(US)

Hamilton Leithauser + Rostam (US)

Halls (UK)

Hauschka (GERMANY)

Heavenly Beat (US)

Holly Herndon (US)

Holy Ghost! (US)

The Horrors (UK)

Horse Feathers (US)

Hot Chip (UK)

House of Waters (US)

How to Dress Well (US)

HYUKOH (KOREA)

Ibeyi(FRANCE)

IKON (KOREA)

The Impression (THAILAND)

The Internet (US)

IU (KOREA)

Jack Johnson☆☆ (HAWAII)

Jack White (US)

Jai Paul (UK)

Jake Bugg (UK)

Jake Shimabukuro (HAWAII)

James Blake☆☆ (UK)

James Morrison (UK)

Jamie xx(UK)

Janelle Monáe(US)

Janis Joplin (US)

Jan Johansson (SWEDEN)

The Japanese House (UK)

Jason Moran (US)

Javelin (US)

Jay Som (US)

JAY-Z (US)

Jenny Hval (NORWAY)

Jessie Ware (UK)

JFDR (ICELAND)

Jill Scott (US)

Jlin (US)

Joan as Police Woman (US)

Joan Osborne (US)

John Blek (IRELAND)

John Coltrane (US)

John Grant(US)

Jon Hopkins (UK)

Joni Mitchell (CANADA)

Julia Holter (US)

Julianna Barwick (US)

Julie Byrne (US)

Justin Bieber (CANADA)

Justin Timberlake(US)



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by terakoyanet | 2019-11-29 10:15 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

いつも、「先生、いつもなに聴いてるんですか?」と子どもたち聞かれると、なんと答えたらいいかわからなくなって口ごもってしまいます。いろいろ聴いている、としか言えません。この鬱憤を晴らすためではないのですが、記録用に2010年代に聴いた音楽をこちらに何度かに分けて載せたいと思っています。

今日はよく聞いた日本のアーティスト。
過去10年間での再生回数: 無星100~ ☆500~ ☆☆1000~ ☆☆☆2000~
このリストにないオススメがあれば、まだ出会っていないかもしれないのでぜひ教えて下さい。
リストはアプリとエクセルを駆使して5分以内で作成しました。

◇2010s Artist - Japanese

ART-SCHOOL

aiko

あいみょん

aoki laska

青葉市子☆☆☆

青葉市子と妖精たち

青谷明日香

赤い靴

秋山羊子

Akira Kosemura

朝崎郁恵

ASIAN KUNG-FU GENERATION

あだち麗三郎

安室奈美恵

Ametsub

阿部芙蓉美

Alfred Beach Sandal☆

Underslowjams

andymori

安東ウメ子☆

安藤裕子

ECD

YEN TOWN BAND

Io

池間由布子☆

石橋英子

岩本三千代

indigo jam unit

UA

魚座

Water Water Camel

Wonk

宇多田ヒカル☆

内田光子

宇宙まお

埋火

EGO-WRAPPIN'

エマーソン北村

Emi Meyer

Aimer

OGRE YOU ASSHOLE☆

王舟

Awesome City Club

大滝詠一

Autumn Leaves

大友良英☆

大西順子

大貫妙子

大橋トリオ☆☆

大森靖子☆☆☆

大森靖子&THEピンクトカレフ

岡村靖幸

小沢健二☆

踊ってばかりの国

Official髭男dism

折坂悠太☆☆

ORIGINAL LOVE

Curly Giraffe

快速東京

片平里菜

カネコアヤノ

Charisma.com

菅野よう子

キセル

きのこ帝国

君島大空

奇妙礼太郎

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団

木村カエラ

Kimonos

キリンジ☆

きゃりーぱみゅぱみゅ☆☆

9mm Parabellum Bullet

清竜人

King Gnu

銀杏BOYZ

空間現代

空気公団

倉内太☆

クラムボン☆☆

クリープハイプ

栗コーダーカルテット

くるり☆☆☆

Great 3

毛皮のマリーズ

GEZAN

下山とテニスコーツ

ゲスの極み乙女。

欅坂46

KOHH

Cornelius

小島ケイタニーラブ

小島麻由美

Cocco☆☆

後藤まりこ

コトリンゴ

小袋成彬

コレサワ

在日ファンク

Thousands Birdies' Legs

坂口恭平☆☆

サカナクション☆

坂本慎太郎☆☆

坂本美雨

SAKEROCK

ZAZEN BOYS

Suchmos

SANABAGUN.

さよならポニーテール☆

salyu × salyu

椎名林檎☆☆☆

JP THE WAVY

柴田聡子☆☆

柴田淳

渋さ知らズ

島崎智子☆☆

シャムキャッツ☆☆

シュガー・ベイブ

ジョンとポール

Shinichi Atobe

神聖かまってちゃん☆

水曜日のカンパネラ☆

Susumu Yokota

ストレイテナー

Spangle call Lilli line

スピッツ☆☆

Special Favorite Music

SEKAI NO OWARI

cero☆☆

SOIL&”PIMP”SESSIONS

相対性理論☆

ZOMBIE-CHANG

高井息吹

高木正勝☆☆

タテタカコ

D.A.N.

知久寿焼

CHAI

Chara

椿屋四重奏

T字路s

DYGL

手嶌葵☆

Tenniscoats☆☆

寺尾紗穂☆☆☆

寺尾紗穂と松井一平

電気グルーヴ

Tempalay

東京カランコロン

東京事変☆☆☆

東京スカパラダイスオーケストラ

東郷清丸

tofubeats

徳永憲

トクマルシューゴ

冨田ラボ

とんちピクルス

中島みゆき

中田ヤスタカ

長野文憲

ザ・なつやすみバンド

七尾旅人☆

Nabowa

Nulbarich

二階堂和美

西尾賢

西尾賢ソボブキ

日食なつこ

日本マドンナ

NUUAMM

neco眠る

never young beach☆☆

乃木坂46

野崎りこん

The Birthday

PAELLAS☆☆

馬喰町バンド

元ちとせ

蓮沼執太

秦基博

はっぴいえんど☆

ハナレグミ

Perfume☆☆☆

浜田真理子☆

原田知世

ハンバートハンバート☆☆

BUMP OF CHICKEN

The fin.

一青窈

羊毛とおはな

HIDETAKE TAKAYAMA

ビューティフルハミングバード

平賀さち枝

平賀さち枝とホームカミングス

平沢進

ふくろうず

フジファブリック☆

藤原さくら☆☆

ふちがみとふなと☆

ふちがみとふなととパスカルズ

冬にわかれて

Predawn

古川本舗

BABYMETAL

Homecomings

星野源☆☆☆

細野晴臣

BONNIE PINK

前野健太☆

牧野ヨシ

Machinone

松任谷由実

マヒトゥ・ザ・ピーポー☆

ミツメ☆

民謡クルセイダーズ

Maison book girl

メレンゲ

モーモールルギャバン☆☆

ももいろクローバーZ☆

森田童子

森は生きている☆

森山直太朗

森ゆに

モンゴル800

やくしまるえつこ☆

やくしまるえつこ と d.v.d

矢野絢子

山下達郎

山本精一

Your Romance

湯川潮音

YUKI

ゆらゆら帝国

ゆるふわギャング

Yogee New Waves

吉澤嘉代子

吉田ヨウヘイgroup

よしむらひらく

米津玄師☆☆

ラッキーオールドサン

Lucky Tapes

RADWIMPS

LOVE PSYCHEDELICO

RIP SLYME

Rei Harakami

レキシ

World's End Girlfriend

惑星のかぞえかた



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by terakoyanet | 2019-11-27 09:31 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

この3ヶ月に書いたブックレビューのまとめ記事です。


いまから曖昧なことを書くことになりそうなので初めに言っておけば、これを読んでくださっている多数の人たちにとって、この本はかなり良い読み物です。熱くないのに心地よい温度があります。心の中の違和感という名のプチプチをひとつずつ潰してくれる感じがあります。つまりはオススメです。


武田砂鉄、又吉直樹。思索するふたりの応答が交互に収録されたこの本について、何か気の利いたことを書くのは難しい。なぜなら、これほどに作為のようなものが感じられない本はなかなかお目にかかれないから、それを読んだ後には、この本を目的的に紹介するという己れの作為に対して戸惑いを禁じ得ないからだ。

この本の主題を敢えてひとつ言えば「違和感」ということになると思う。違和感の矛先は社会や周囲の人たちにだけでなく、自分自身にも向かう。それが率直で正直で興味深い。ふたりの応答には相手に対する気負いがないのがいい。そしてふたりの言葉に対する繊細さと、それなのに言葉で遊んでしまうやわらかな知性が伺えるところがとても楽しい。内容は軽い体(てい)でそうでもない。自分の足元を根ほり葉ほりした人たちの独白(言葉)というのはやはり信頼できるし面白いなと思います。

それにしても、あるネット書店でこの本を「生産性の少ない会話」という理由でマイナス評価にしている人がいて驚いた。この本のタイトルは『無目的な思索の応答』なのに…。でも人は「無目的」の中にさえ生産性のような目的を求めてしまうのだろう。そのこともおそらくこの本には織り込まれている。

ーそして「普通」という主語を嫌がるくせに、その枠組みを設定しているのが自分であることにも困惑するのです。ー 武田砂鉄

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10月14日(月祝)開催の武田砂鉄さんのトーク(聞き手 鳥羽和久)、植本一子さんのトーク(聞き手 武田砂鉄)はどちらもすでに席が半分埋まっています。当日券は出ない可能性が高いと思いますので、チケットは事前にお求めください。






『在野研究ビギナーズ』(明石書店)ゲット。
この熱量のある本、大学の生協でこそ取り扱うべき。修士時代に出会っていたらむさぼり読んでいたはず。博士課程で勇気をもらえる(こんな言葉が出てくるなんて閉口してしまう)人も多いと思う。
いまは自分も在野研究者(のごく端くれ)だと思っているからただただ興味深い。

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アルテリ八号。
石牟礼道子さんの遺志を継ぐ柔らかながら強い意思をこれまで以上に鮮烈に感じさせます。
今号は「生きのびる者たちに罪はないのか」という石牟礼の問いかけと、60年間水俣病と闘い続ける坂本フジエさんの語りが紡がれた浪床敬子さんの「当たり前のこつじゃけ」から始まります。浪床さん、そしてその直後に載る齋藤陽道さんの文章(圧倒的に良いから読んでほしい)で強く感じるのは、私たちは隣にいる人の心さえわからないこと、どんなに願ってもその人にはなれないこと。でもだからこそその人を「全身で見聴きする者」として現象することで、私があなたになるという願いのゆらぎが「声」として私の心に宿り、それによって私は生かされるということです。
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『ロンドン・ジャングルブック』(三輪舎)バッジュ・シャーム 著 スラニー京子 訳
今夜、読みました。すごくよかったです。

タラ・ブックスの『夜の木』『世界のはじまり』などの作家のひとりであるバッシュ・シャームがロンドンの高級レストランから壁画の依頼を受けてロンドンへ。彼の感じたままに綴られる言葉たちは平易ながら真っ直ぐ本質だけを射抜いていて、何度もはっとさせられる。

私たちは物をそのままに見ているつもりで、すでに或るタブローを前提に物を見せられているのかもしれない。(それにしても、バッシュ・シャームの感性と私たちの概念との間に橋渡しをするような難しい仕事を、さも容易い仕事のようにやってのけている訳者には感服せざるをえない。)

この愛おしい本に挟まれているギータ・ヴォルフ(タラブックス)らの解説はこの本を深く理解する上で素晴らしい手引きになるもの。これを読んでもはっきりとその姿勢が書かれているのですが、この絵本は決してオリエンタリズムを愛でるような懐古趣味の作品ではありません。

バッシュ・シャームはロンドンで出会った人や物を、自らのルーツであるゴンド的世界観によって形象していくのですが、そこで生まれるのはまさに「新しい神話」と呼ばれるのにふさわしいもの。ページをめくるたびに、想像を超えた発想に驚愕し、美しい絵の世界に心が震えます。こんなふうに物を見て、それを絵にできるなんて、何て素敵なことだろうと思うと泣けてきます。これはまさに「民藝的」と呼びたくなる仕事です。

三輪舎さんといえば『本を贈る』『つなみ』が当店でも好評でした。一家に一冊あると、少しだけ心の豊かさが増す本というのがある気がするのですが、『本を贈る』や『つなみ』はまさにそれで、今回の『ロンドン・ジャングルブック』も、手に入れてしまうと一生大切にしたい、思わずそう言いたくなる本だと思います。ご自身へ、大切な人へ、スペシャルなプレゼントとしてもお勧めです。

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たぷの里は傑作絵本だと思います。
松谷みよこさんの古典的名作『いないいないばあ』のような「やみつき」を喚起するような普遍性を持ちながら、コミカルな深み(藤岡さんの作品の素晴らしさは、笑ったあとに、有限性の[私たち笑ってるけどそのうち死ぬよなというような]せつなさみたいな余韻が残ること)があるから、大人も深く楽しめてしまう傑作絵本だと思います。
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by terakoyanet | 2019-09-20 09:58 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

眠たい。明日は朝が早い。
いま起きてこんなことをしていることを見られたら、さっきまでテレビを見ながらうつらうつらしていた私のことを知っている妻から驚かれそうだ。

それでも、何となく、今夜寝る前に書かないと、書けなくなるような気がする。
そう思っていまパソコンの前に座った。
田尻久子さんの『みぎわに立って』について、少し書きたいと思ったのだ。

この本は、失われたものへの哀切に溢れている。
失われてなくなってしまったもの、それでも確かにいま私の一部になっているものへの愛惜で溢れていて、心がいくつあっても足りないほどだ。

別れは、小さくとも大きくとも、どれもないがしろにはできない。またすぐ会える人と握手を交わすような気持ちでいればいいのかもしれない。 ― 本文 p167「握手」より-

久子さんが描く別れは、じめじめとはしていない。果実のように瑞々しくて、水のようにさらさらとしている。
このさらさらはきっと人を助ける。さらさらってほんとうにありがたいんだよ。私はそれを泣きながらじめじめと訴えることならいくらでもできる。

久子さんはさまざまな別れ(分かれ)のみぎわに立っている。それはときには生と死のみぎわであり、異郷と故郷のみぎわであり、過去と現在のみぎわである。今日も久子さんは、橙書店のカウンターに立って、ある人や猫の死を悼み、そして熊本に帰ってきた人におかえりと声をかける。

想像力のなさは、知らぬうちに人に刃を向けることがある。だから、わが身に置き換えて考えてみようとするが、人の気持ちなどそう簡単にわかるものではない。想像力だけではいつでも足りない。 ―本文p67「それぞれの視界」より-

みぎわに立つということは、必ずしも誰かの問題を解決したり、人の世界を調和させたりすることではない。いつも足りないことをかみしめながら、ただ、そこにいるだけである。

それでも、カウンターに立っている久子さんを見て、今日も自らの存在の輪郭を確かめ、平衡を取り戻す人がいる。その手ごたえによって生存していける人がいる。

みぎわに立つということは、そこに意義のようなものを見つけようとすると、大切なものがとたんに雲散霧消してしまうようなはかなさをもっている。

みぎわに立つことは、意味の手前で佇むことであり、風や光が気持ちいいのと同じことであり、それは私たちと世界のあわい(間)を満たす何かなのだろう。それにしても、この本の豊田直子さんの装画は、みぎわ(汀・渚・水際)の美しさがそのまま溢れ出たようで、本当に美しいですね。

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とらきつねで好評取扱中のアルテリの発行人でもある田尻久子さんの『みぎわに立って』は、現在、とらきつねで販売しています。版元の里山社から届いた「みぎわ新聞」(鹿子裕文さんのコメントがいい)、そして、田尻久子さんの既刊『猫はしっぽでしゃべる』(ナナロク社)とともに展開中です。



・・・

田尻久子さんがカウンターに立つ「橙書店」は、村上春樹がエッセイで書いた看板猫のしらたまくんでも知られる熊本の書店。

昨年は高校生たちと橙書店を訪れ、本人たちが選んだ本をその場でプレゼントしました。
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高校生たち、この日に選んだ本、もう読んだでしょうか。まだ読んでない人もいるんじゃないかな。
でも、本はいつでもいつまでもみんなを待っているから、大丈夫だよ。


by terakoyanet | 2019-05-16 02:39 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

3月に植本一子と銀座のアートブックフェアに行った。そのときに彼女が『絶対これ好きだよ』と教えてくれたのがこの本『わたしを空腹にしないほうがいい』。その場で買って、福岡に帰ってきて読んで、ふーむ、すごい、なるほどー、うーん、やばいねー、と一晩で読み切った。


くどうれいんは1994年生まれの盛岡の歌人。

『わたしを空腹にしないほうがいい』は、本のあるところajiroさんで紹介されていたからタイトルだけは知っていた。

秀逸なタイトルから類推できるとおり、彼女は言葉択びが抜群にうまい。21才のくどうれいんが書いたこの日記エッセイには、日毎タイトル代わりに俳句が添えられているのだけど、それが抜群にいい。俳句とは言葉択びこそ胆なのだ(←これも俳句ね)と思わず唸らされる言葉というピースの組み合わせの妙。難しい言葉なんてひとつも使わなくても、こんなにおかしみと哀しみを軽妙に言葉に乗せることできるんだね。感心してしまう。

この本には幸せな料理がたくさん出てくる。その度に、ああ、やっぱり真似できないなと思う。だって、彼女みたいに私は食べ物に興味がないから。目の前の作業に没頭して2・3日食べ物を抜くのも厭わない人間だから、私には彼女のような文章は絶対に書けないなと思う。

多用される擬音語、擬態語を含む副詞の使い方に若さを感じてドキっとする。というより、彼女の言葉そのものが、全体に副詞っぽい。この本は副詞で書かれた本なのだと思う。決して形容詞ではなくて。(鳥羽)



さあ、お皿を洗わなければ。明日も明後日も、この先もずっと、わたしがわたしを空腹にしないように。(6月30日の日記より)



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『わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版』くどうれいん (BOOKNERD)
とらきつねにたくさん入荷しています。


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by terakoyanet | 2019-05-14 02:57 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

辻山良雄/nakaban 『ことばの生まれる景色』(ナナロク社)


体調が少しでも上向いたらこの本のことを書きたいと思っていました。
でもなかなか上向かず、いまは上向いたと思ったらまた少し悪くなってしまい、でもそんな中、この本のことをやはり書いてみたいと思いました。上向いたと思ったら少し悪くなってしまったいまは、なんとなくこの本のことを書くのにむしろふさわしいタイミングのように思われたのです。


この本は辻山さんという本を滋養に生きてきた人の記録です。結果としてたくさんの作品を紹介している本ですが、決して単なるガイド本ではありません。
辻山さんはきっと私たちが慌ただしい日常の中でついつい見ることをやめてしまう、心の深いところにある澱のようなものを替わりに掬うような仕事をしている人なのです。そしてそれは、少なくとも私にとってはこの世でもっとも大切なかけがえのない仕事だと感じられるものです。


この本の文章は、庄野潤三のそれのように淡々と綴られていきます。『ことばの生まれる景色』というタイトルそのままに、本という景色の中から自ずと生じた色が、そのまま辻山さんの文章を醸成してしまったような、そんな気配に満ちています。
この本は幸福なことに、その気配を伝える装置としてnakabanさんの絵がそれぞれの文章に添えられています。nakabanさんの絵を見て、その不穏さや不可思議さに、その明るさに、少しどこか落ち着かないような気持ちを抱えながら次のページをめくり、辻山さんの文章を読むと、それはnakabanさんの絵に対する返歌でもあるかのように、絵と文が軽やかに呼応し合っていて軽い目眩を覚えるのです。幸福なことばが生まれたライブ感を味わうことができるのは、この本の凄さです。


この本の中では、たびたび相対する2つのものが見出されます。
ヴォネガットの小説の中に「泣きながら笑う」しかない「二つの感情を同時に生きる」私たちが見出され、『遠野物語』の中に現代人が「明るさ」という仮象によって見失っている「闇の力をとどめておく物語」が見出され、クンデラの小説の中に「軽さ」と「重さ」という相反する葛藤と、クンデラ自身の引き裂かれた意識が見出され、そして、齋藤陽道さんの昨年発売された2つの作品『声めぐり』『異なり記念日』にひとりの人間が見せる一見相対するような複雑な人格が見出されるのです。


私たちは引き裂かれた世界に生まれ落ち、自らも引き裂かれた存在として生きています。だから、引き裂かれた生の実存に私たちは目を逸らせなくなるし、ときにそれに反目しながらも、ときにそれが生存の拠り所になるのかもしれません。
静かな強度をもつこの本が、多くの人に広まることを願ってやみません。


最後に、数日前にどなたかがすでにツイートされていたのですが、私も、この本の246ページの黄色い絵が目に飛び込んできたとき、うわーっと全身がざわめき、胸が高鳴りました。齋藤陽道さんの文を読んだときの、あの苦しくも美しくて幸福な感覚が、その絵を見た瞬間に、全身に呼び覚まされたのです。


『ことばの生まれる景色』 は、ナナロク社の村井さん、川口さんの直プレゼンの効果もあり、とらきつねでは入荷当日に売り切れたものの、再度入荷しており、現在は在庫がございます。


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橙の光の下で撮ったので
せっかくの表紙の美しい「青」がくすんでしまい、すみません。




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by terakoyanet | 2019-01-12 02:47 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

BEST TRACK 2018 (JAPAN)

2018年に出会った好きなトラックを10本ご紹介します。(日本編)
→世界編はALBUM10本をそのうちご紹介しようと思います。


◇折坂悠太 - さびしさ
こちらのブログでは過去に何度かご紹介している、折坂悠太くん。
ミュージックマガジンの2018年BEST ALBUMの1位にも選出された『平成』は、彼の世界がさらに深化したことを感じさせる傑作です。
この曲は、いままで届きそうで届かなかった人たちにも届いた曲なんじゃないかなと思う。


◇折坂悠太 - 芍薬
折坂くんの曲、もうひとつ。2018年はこの曲からはじまりました。今年の初めにガツンとやられた劇的、激的な楽曲。
ミニアルバム『ざわめき』に収録。この曲が好きな人は、『平成』収録の「逢引」も絶対に聞くべきです。


◇never young beach - うつらない
never young beach のもつ抒情的な繊細さはそのままに、ギターのリフも、コーラスも、曲を支える深いベース音も、全てが美しい、祝祭的な曲。ネバヤン、こんな世界に来たのかと、涙ぐむ名曲。


◇宇多田ヒカル - あなた

最近の宇多田ヒカルの中には、自分の内側を軽やかに抉るような作品があり、目が離せなくなる。
この曲については、来年出す新刊に書くかもしれないけど、私とあなた(子ども)の密室的な関係がエグいほどに描かれていて、凄まじいと思ったのです。


◇Tempalay - どうしよう
今年、一番かっこいいと思った曲。


◇King Gnu - It's a small world

シーンのど真ん中にTempalayやKing Gnuがいる世代がうらやましい。MVも秀逸。


◇冬にわかれて - 君の街

寺尾紗穂+伊賀航+あだち麗三郎の3人によるバンド、冬にわかれてのファーストアルバム『なんにもいらない』より。
伊賀航作詞・作曲のこの曲は、淡々とした中に静かな哀切が漂っていて、寂しさを温めるような大人の一曲に仕上がっています。


◇元ちとせ Feat. 民謡クルセイダーズ - 豊年節
2017年に出た民謡クルセイダーズのアルバム『エコーズ・オブ・ジャパン』は大傑作なので、ディープな音が好きな人には絶対に聞いてほしいのですが、つい先日、元ちとせが出した奄美の民謡を集めたアルバム『元唄』に収録されたこの曲は、猥雑で楽しげな雰囲気が漂うアレンジがほんとうにかっこいいです。豊年節は、そのタイトルにかかわらず、豊作を祝う歌ではなく、支配者である薩摩船の到着を祝うという歌なんです。ここらへんも勉強して、聞くとさらに面白い。


◇cero - 魚の骨、鳥の羽根
以前から、ceroファンには知られていたこの曲。
彼らは今年のアルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』でさらに凄味が増しました。



◇前野健太 - 今の時代がいちばんいいよ
平成最後の物哀しさを湛えたこの年に「今の時代がいちばんいいよ」と歌った前野健太。
悲観でも楽観でもなく、淡々と「今の時代がいちばんいいよ」と呟くように歌う彼の詩と歌が胸に刺さる。







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by terakoyanet | 2018-12-24 13:03 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

米津玄師について

今年の配信でおそらく国内年間1位になりそうな"Lemon"のヒットなど、飛ぶ鳥を落とす勢いの米津玄師。
時代の寵児となり、今日もつまらないバッシング記事を目にすることがあり、本人もさぞ大変な毎日だろうなと察するところです。(取材したいなら、まず相手を尊重すべきでしょという当たり前のことをこの記事を読んで思います。)

ハチ改め米津玄師名義になったころ(このブログで最初に彼を紹介したのは2012年7月の記事)は、すごく人気だけど、それでもニッチなところでの人気でとどまるのではないかと思っていました。センスがぶっちぎり(彼は作曲も作詞も作画もダンスも編集もすべて職人技)で良すぎたし、曲の根っこが暗いから。

もともとメロディセンスに長けた人なので、その後は耳馴染みがよく、しかも、噛むほど美味しくなる楽曲を発表し続けるのですが、いま歌詞をじっくり読んでみると、確かに、確かに、いまのネット世代の若い子たちの内面を深く露出させているものがとても多いと思うのです。このことについては、もしかしたら次に出す予定の本で触れることになるかもしれません。実体や実感というものがよくわからない、宙ぶらりんな私たちのよるべのなさを、これほど根深く楽曲に刻み込んでいる人が、日本の音楽のど真ん中にいることは、とても面白いと思うのです。

以下に私が好きな彼の曲を10曲載せたいと思います。


1 アイネクライネ (2014)


2 Loser (2016)


3 vivi (2012)


4 ゴーゴー幽霊船(2012)


5 首なし閑古鳥(2012) ※MVがないので『diorama』アルバム全曲レビューより(12曲目6:11~)


6 Flowerwall(2015)


7 サンタマリア(2013)


8 あめふり婦人(2012) ※MVがないので『diorama』アルバム全曲レビューより(5曲目2:14~)



9 ポッピンアパシー(2013)



10 ピースサイン(2017)




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by terakoyanet | 2018-10-29 13:56 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

『本を贈る』を読む。

本を手に持ったとたんにびんびんと伝わってきた。この本は、本を心底愛している人たちによって作られている本だということが。

何て、本らしい本。
凛と角ばっていて、ページをめくりやすくって、言葉のひとつひとつがしっかり目に飛び込んでくる。


私はいまこの本を読み始めてわずか45分。
本のはじめから120ページ、編集者の島田潤一郎さん、装丁家の矢萩多聞さん、校正者の牟田都子さんの3人の文章を読んですぐにパソコンの前に座って文章を書き始めたところだ。(つまりまだ全体の半分も読み終わっていない。だから、まだ読み終わっていない人が書いているという留保つきで、この文章を読んでください。いっしょに「読み始め」の感覚を味わってもらえたら。)

本というのは読んでいると途中で弛緩することがあるのだけど、この本はちょっと違う。本を愛している人たちが意図せぬうちに絶妙なチームワークを生み出し、言葉のリレーを繰り広げる。まるで、運動会のリレーのように、走者たちがバトンを渡すたびに見る者の高揚感は高まる。この本は、まさにそんな感じだ。(その高揚感をそのままに、4人目にバトンを渡そうとする所作だけ最後に確認して、もう文章を書き始めてしまった。)

島田さんがこの本の冒頭に言葉を綴ったのは、きっとこの本にとっての幸運だ。島田さんの言葉の中に、ひとつの「全体」の話があった。これは、私が思うに本が持つ最も根源的な力だ。こんな話から始まるこの本はすごいと思った。そしてこの本もそのままで、ひとつの「全体」を体現するものになっているんじゃないか、そんなことを考えた。

島田さんの言葉でもうひとつ印象に残ったのは、「具体的な読者のために仕事をしたい」という話。私自身、何か文を書いているときに、一般とか大衆とかいう言葉がピンとこない。具体的な読者しか、逆に想定できない。だから島田さんの言葉に勇気をもらった。具体的な読者、目の前のあなたに向けて書いていることが、どこかで見知らぬ誰かとも、少しだけ交わることを信じたいと思う。


矢萩多聞さんの中1で学校をやめてインドから日本の友だちに何百通も手紙を送ったという「ビョーキな趣味」の話を読んでいると、子どものころに私も何かを人に伝えたいという強いビョーキの衝動を持っていた時代があったことに気づかされた。小学校時代は毎日新聞を書いて、初めは壁新聞として貼りだしていたけど、それでは物足りなくなって、新聞を毎日学校の印刷室で刷ってクラスのみんなに配るようになった。(よく先生が認めてくれたものだと思う。)中学では毎週寝不足になりながら原稿を書いて、給食時間に図書館アワーという全校放送を1年間続けた。1年間続けた最後の日、給食の終わりかけの時間に教室に戻ってきた私に対し、担任の村石先生が、一年間、こんなに内容のある素晴らしい放送を続けられるものではない、みんな拍手を!とクラスのみんなに拍手を求めてくれたことは忘れない。どこかで自分の趣味でやっているだけ、という引け目のような気持ちが巣くっていたから、先生が認めてくれたことで、どれだけ救われたか。そんな少年時代のことを思い出した。

矢萩さんの言葉で印象に残ったのは、この章のタイトルにもなっている「女神はあなたを見ている」。この言葉は、きっとこの本がこの世に生まれた意味そのものを示しているので、ここで説明してしまっては余りにもったいない。物事を大切にいとおしむことを知っている矢萩さんの文を通して、この本を読む人に、この言葉を味わってほしいと思います。


そして3人目のバトンは校正者の牟田都子さん。「ものを知っている」というよりも「調べ方を(人よりも多少)知っている」という校正の仕事の本質の話、しかしその校正という行為自体は「読む」というよりも「耳をすます」ことであるという話。
私も昨年初めて本をつくって、校正の方と、そして自分が書いた得体の知れぬ言葉と、格闘し、会話をした。そうか、校正というのは、こんなにあったかくて、真剣な仕事なんだと、そこには確かに血の通った会話があったと、牟田さんの言葉を読んで、改めて深く噛みしめた。
私は本を書きたいとか、本を出したいとかそんなことではなくて、究極にはこういう会話がしたいだけなんだ、そのことが、次の本のことについて考えているこのタイミングで確認できてよかったと思う。


普段、感傷的すぎることは恥かしいと思い、自分のことについては極力書かないようにしているのですが、この本は、あまりに自分に寄せて読むことができる本なので、前半を読んだだけですが、つい長文を書いてしまいました。

とらきつねには昨日入荷しました。ぜひ手にとって読んでみてください。

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by terakoyanet | 2018-09-15 04:08 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

さくらももこさん

さくらももこさんの訃報を受け、ショックを受けています。

さくらももこさんのことは、多くの人と同じようにちびまるこちゃんで知りました。中学生のころ。

それから、マンガをむさぼるように何度も読んだのは、いまから考えれば、生まれて初めて自分の感性にとても近いと感じるものが描かれていて、それがとてもうれしかったのだと思います。


ちびまるこちゃんはもちろん面白いけれど、『コジコジ』と『神のちから』はとんでもない傑作で、さくらももこの頭の中は決して「ほっこり」なんかじゃない、いびつでキテレツなものに溢れていること、彼女には天賦の才能があることを思い知らされました。


きっと根っこがとてもやさしいんです。

だから、何度励まされ、何度元気づけられたことか。

まだ、いまいち実感がわかないけれど、さびしい気持ちです。





こちらのブログでは、ちょうど10年前に、一度だけさくらさんの漫画を紹介したことがあります。





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by terakoyanet | 2018-08-27 22:36 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)