寺子屋ブログ by 唐人町寺子屋

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2018年 05月 29日

寺子屋保護者さまへ 5月29日のお知らせ



(1)成績資料配布のお知らせ
5月(4月分集計)の成績資料を昨日から配布し始めています。(ライトコースのみご参加の生徒さんには配布されません。)ご確認の上、巻末の成績確認シートをご提出ください。(先月分未提出の方は合わせてご提出をお願いします。)

(2)夏季のお休みについて
夏季のお休みについてお問い合わせをいただいていますので、現時点で判明している限りでお伝えいたします。
7/21-23 休館(中総体のため)
8/1 休館(大濠花火大会のため・小中高生共通)
8/11-16 休館(盆休み・小中高生共通)
*その他、7/14,15の国語塾は中総体で多数の欠席者が予想されるため休講です。
*中学生の夏期講習は7月24日から8月26日までの期間に実施されます。

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by terakoyanet | 2018-05-29 10:28 | お知らせ | Trackback | Comments(0)
2018年 05月 27日

人生の転機としての夏合宿

現在首都圏の大学に通うある卒業生からメールをもらいました。

いま親子の手帖読んでる最中でして、感想はまた全部読んで送るつもりですけど、宮崎合宿の話が出てきたので今だから言えること言います。

とりあえずあれはめっちゃ楽しかったです笑
でも楽しいって遊びONLYの楽しさではなく、遊びと勉強をきっちりわきまえた楽しさだったなって思います。
滝を登ったり美味しいチキン南蛮食べたり合格祈願をしたりバスではしゃいだり花火をしたり外で走り回ったり、だけどめちゃくちゃ勉強したり…今でも鮮明に思い出せます笑

中3の夏は、親や鳥羽先生に言われるがままに勉強してしまったが故に塾で成績上位になってしまって、それでいて陸上と生徒会までしてしまったことを悔やんでいました。
言葉では言いにくいですけど、強がって強がってがんばったことで、誰からかけられたわけでもないプレッシャーに押しつぶされそうだったからです。

でもあの夏合宿は、自分が普段感じるプレッシャーを一切感じず、自分をリセットできた合宿になりました。あの時に初めて必死に勉強することの楽しさを覚えましたし、絶対修猷行ってやるって自分自身で初めて思いました。
だから進学説明会で保護者もみんなもいる前で「絶対修猷行きます」なんて言ったわけですね笑
言っちゃえば引き返せねぇって思って笑

本当にあの合宿は人生の転機でした。ありがとうございました。


合宿から4年が経ってもらった夏合宿の感想文。

夏が、夏合宿が、人生の転機になる生徒というのが確かにいて
でも、そういうきっかけというのは、私たち大人だけではなかなか与えられるものではなくて

友人や自然や、そのとき吹いていた風や空気
そういったものに呼び覚まされるように、本来持っていたはずの生きるエネルギーが湧き出してくる

こういう体感を得た子どもというのは本当に強くて頼もしくて
奇跡としか思えないようなことさえ成し遂げてしまうことさえあります。

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by terakoyanet | 2018-05-27 11:17 | 行事・イベント | Trackback | Comments(0)
2018年 05月 26日

『親子の手帖』刊行記念イベント 京都&大阪

6月に『親子の手帖』刊行記念イベントが京都と大阪で行われます。

①6月22日(金) 京都@メリーゴーランド京都
メリーゴーランド京都さんにて、鈴木潤さんとトークを行います。
京都近郊の方にお声掛けいただければ幸いです。
鈴木潤さんと穏やかに正直な話ができたらなあと思います。
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福岡で学習塾を営む鳥羽和久さんは、日々出会う子どもたちとその親とのやり取りから、今の、そしてこれからの子どもたちとその家族が向かう未来を、時には厳しく時には暖かく、そして迷いながら一緒に考えています。
その思いを込めて執筆された『親子の手帖』を読んで、どうしても鳥羽さんに会いたいと思い、対談が実現することになりました。とてもとても楽しみです。


お申し込みはメリーゴーランド京都さんのHP(以下にリンク)にて
鳥羽和久×鈴木潤
6月22日(金) 
18:00〜参加費1000円
メリーゴーランド京都ギャラリースペース

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大阪の憧れのお店であるスタンダードブックスストア心斎橋店にて『親子の手帖』刊行記念トークが行われることになりました。大阪の知人の方にお伝えいただければ幸いです。代表の中川さんにツッコミを入れてもらいながらのイベントになりそうです。スライド等も使ってしっかりお話しします。

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今年の春に刊行された『親子の手帖』は、少子化と核家族化で親の孤立が進む現在におけるさまざまな問題(小中学受験・成功体験・カンニング・発達障害・学力と差別・不登校・いじめ・夫婦関係・母子という幻想の共同体・中1ギャップ・スペクトラム化する社会など)を深く描き、発売1週間で増刷になるなど大きな反響を呼んでいます。『親子の手帖』を著した鳥羽和久さんのトークは、子どもに日々翻弄されるお母さんやお父さん、かつて親に苦しめられた子どもであった大人たち、そして人と人との関係に悩む全ての人にとって、大切な時間になるでしょう。悩みを安易に解決、解消するというより、むしろ、その悩みから逃げずに踏みとどまる体力をつけるためのヒントを得てください。

お申し込み方法は以下のスタンダードブックストア心斎橋ブログをご参照ください。


鳥羽和久『親子の手帖』刊行記念トーク
~現代のたよりない親子の幸せの探し方~
【出演】鳥羽和久
【日時】2018年6月23日(土) 開場11:15 開演12:00
【会場】スタンダードブックストア心斎橋カフェ
 大阪市中央区西心斎橋2-2-12 クリスタグランドビルBFTEL 06-6484-2239
 ■カフェ通常営業時間:11:00~22:30
【料金】 1,200円(1ドリンク付)

※当日のトーク会場ご入場はチケット番号順(ご入金順)です。入場後は自由席です。
※チケット番号は予約順ではなく、ご入金順になります。
※チケット引換が遅くなりますと立ち見になる場合がございます。※ご予約数によって当日券の発売を中止する場合がございます。


お近くの方、どうぞよろしくお願いします。


『親子の手帖』は全国の多くの書店でお買い求めいただけます。


・・・

昨日、教室の2Fでプリントのコピーをしていたら、高2のある生徒が「先生、今年も頭のうしろ、脱毛ですか。大丈夫ですか?おつかれさまです。」と声をかけてくれました。(中2のある子も微妙に声をかけてくれました。)ありがとう。私はほぼ毎年5月に部分ハゲができます。(2・3月の入試ストレスの影響としか思えない。)何の衒いもない掛け声にハゲまされました。ありがとう。仕事にハゲんでもハゲない方法があれば教えてください。



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by terakoyanet | 2018-05-26 14:05 | 行事・イベント | Trackback | Comments(0)
2018年 05月 25日

成績が出ました。

5月(4月分)の成績表が出ました。
新高1が集計対象から外れ、大きな変動のあるランキングとなっています。

子どもたち一人ひとりの滋養になるようにと作成に励んでいます。
来週の初めには配布を始めることができる予定です。

・・・

明日、とらきつねでは宗像堂さんのパンの販売(13時から)。
そして、来週には、三者面談の際に、これは常備しておいたほうがいいなと気づいた、お勧めしたい厳選の参考書をいろいろ入荷しますので店頭に見にきていただければと思います。

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いま、夏合宿に向けた準備をいろいろと進めています。
卒業生のみんな、元気にしてますか。


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by terakoyanet | 2018-05-25 16:55 | お知らせ | Trackback | Comments(0)
2018年 05月 22日

『酵母パン宗像堂』を読む

この2週間、睡眠障害が続いていて、長い夜を過ごしています。
(授業に影響は出ていませんのでご心配ありませんように。)

その長い夜を利用して、沖縄の宗像堂さんの本、『酵母パン宗像堂』さんについて文章を書きました。
ぜひご一読いただければうれしいです。

・・・
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『酵母パン宗像堂 丹精込めたパン作り 日々の歩み方』 文・村岡俊也 写真・伊藤徹也

沖縄の宗像堂さんの本、『酵母パン宗像堂』。当店(とらきつね)では先月のベストセラー2位にランクインしています。

3月の宗像誉支夫さん、宗像みかさんとのトークイベントでも話しましたが、この本は、ただのパン屋の本ではありません。私たちの生き方、考え方についてのヒントが詰まっているんです。
そして、宗像さんたちと親交の深い大嶺さん(陶芸家)、当真さん(農家)、甲本ヒロトさん、皆川明さんのインタビューが、各々どこまでも自然体なのに、面白すぎます。一人ひとりキャラがすごくて、登場人物のキャラ立ちにこれほど興奮したのはスラムダンク以来かと思われ、君たちは湘北高校かと、読みながら熱くなったものです。

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3月に行われた宗像堂さんのイベントにて

左から、くらすことの藤田ゆみさん、唐人町寺子屋(とらきつね)の鳥羽、宗像堂の宗像誉支夫さん、宗像みかさん
(写真は柴田浩次さんからお借りいたしました。ありがとうございます。)



宗像堂さんの本の中に出てくる「発酵」についての文章をここでご紹介します。
本の中でもこの部分は特に、宗像堂さん、誉支夫さんの思考の根っこ部分が露わになる箇所です。

【発酵】ありのままを受け入れる
「微生物を研究しようと対象を一つの菌に決めてしまうと、それは既に集団で機能している微生物の生態とは違うものになってしまう。微生物、つまり酵母は複雑な集団として存在している。その集団ありのままの生態を受け入れることが、酵母と付き合うということなんです。だから、彼らをコントロールできているっていう感覚もないんですよ。好ましいときだけ一緒に仕事をしてくれるパートナーのような存在。だから、人間側は謙虚にならざるを得ないというか、できるのは、酵母の環境をなるべく整えることだけですから。そして、目に見えない酵母を知覚するためには、自分の感覚を鋭くしていくしかないわけです。 < 中略 >  そうやって酵母と付き合っているうちに、不思議と自分自身と酵母が、相似の関係になっていくんです」


この文章は、人間(=人と人の間の存在)である私たちが、関係性について考える上で大きな示唆を与えてくれるものです。
例えば仕事仲間の一人の人格を見るとき、自分の子どもの人格を見るときに、その人となりを、ひとつの身体に閉じ込められた一つの人格として見ようとすると、その人の本質を見誤りがちです。

宗像さんは、別の【成形】について語る場面で、パンを「どのタイミングで窯に入れるかは、指先の記憶を積み重ねるしかない。身体性こそが、パンに宿るんです」と話していますが、人との関わりだって、「指先の記憶」のような脆弱な手触りの記憶をたよりに、少しずつ紡いでいくことだけが信頼の輪郭を作っていくものなのに、私たちはつい、この人はこういう傾向のある人だと、自分の既知の範疇でラベリングし、その人についての判断を安易に確定しがちです。しかし、それでは何も見たことにはならないでしょう。なぜなら、私たちは人間であり、つまり、人と人との間の関係自体が私たちだからです。

宗像さんは「その集団ありのままの生態を受け入れることが、酵母と付き合うということなんです。だから、彼らをコントロールできているっていう感覚もないんですよ。」と言います。
酵母だって、人だって、その関係性そのものを受け入れることが、関係性そのものが存在の輪郭をなすものだと知りうることが、相手と付き合うということであり、それが「私があなたを支配しない」唯一の方法だと思うのです。
こうやって宗像さんが酵母について語っている言葉を、自分なりに人との関わりの文脈に置き換えていくと「人間側は謙虚にならざるを得ないというか、できるのは、酵母の環境をなるべく整えることだけですから。」というちょっと感動的な宗像さんの言葉が改めて腑に落ちます。子育てだって、私たちが子どもにできることは「子どもの環境をなるべく整えることだけ」ですよね。
私たちが物事や人と向き合うとき、関係性を紡ごうとするときに「謙虚にならざるをえない」ことを心の片隅に置いておくだけで、きっと世界は変わります。

この本には驚くべき表現が散りばめられているのですが、引用した文章の最後の一文「不思議と自分自身と酵母が、相似の関係になっていく」という言葉にはひときわ凄味があります。
この場合の「相似」というのは、親が子どものことをつい自分の似姿のように眼差してしまうのとは別の強度があります。相手をありのままに受け入れる、自分の身体感覚を研ぎ澄ます努力を続けながら物事と向き合っていく、そういうこと続けていくと、相手がふと、そのままで十全なもの、完全に充溢したものとして立ち現れる瞬間があるのでしょう。自分自身にも酵母にも、それぞれ弱点があるかもしれない、でも、それはそれとしてそのままでいまここに在り、それだけで十分なのだ、そのことに気づい たときに、酵母と自分自身が「相似の関係」になる不思議。相手のありのままに向き合うという関係の中では、私と酵母は対等であり、というより対等という言葉さえも不要な関係の先に、「相似」という言葉がある気がします。

『酵母パン 宗像堂』を読むと、こんなことを考えてパンを作っている人がいるという事実に驚愕するし、そのパンを実際に味わうことができるというのは何とも喜ばしいことではないかと深く強く感じます。

村岡俊也さんの文章も愛があって素晴らしいですし、伊藤徹也さんの写真は美しく発光していて見惚れます。パンの紹介やレシピも最高に魅力的です。

こちらの本、とらきつねに常設&販売しています。
そして、宗像堂さんのパンは今週末、26日(土)の販売です。

ぜひお手にとってみてください。

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石窯から取り出されたばかりの酵母パン


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by terakoyanet | 2018-05-22 10:26 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)
2018年 05月 21日

ブックレビュー 2018年5月

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鈴木潤『絵本といっしょに まっすぐまっすぐ』

まっすぐであったかい絵本ガイド。
メリーゴーランド京都の店長、鈴木潤さんによるこの本は、絵本と私たちの日常は繋がっている、そういう、何気ないけれど、なぜ私たちにとって、本が、絵本が、こんなに愛おしいのか、そのことを改めて教えてくれる本です。

絵本が好きな方なら、私がご紹介するまでもなくご存知かもしれませんが、メリーゴーランドは、四日市と京都にある子どもの本専門店。子どもと世界が穏やかに繋がるためのイベントや、毎月本が届くブッククラブなどの活動も知られています。この本に出てくる数々の絵本たち。絵本がかなり好きな方でもきっと新たな発見があります。思わず付箋だらけになってしまう人もいるかも。

この本では、鈴木さんの日常と、絵本の紹介がパラレルに進んでいくんです。そして日常の喜怒哀楽やささやかな思いや気づき、そういったものに絵本がそっと寄り添っている。そのシンクロニシティに思わずぞくぞくっとするのです。ページをめくるたびに、本はなんて柔らかで頼もしい存在なんだろう、そういう実感がふつふつと沸き起こるこの本は、間違いなくいい本です。帯文は詩人の谷川俊太郎さん。こちらの本、現在とらきつねの「子どもと本」のコーナーで展開中です。


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植本一子『降伏の記録』

それでも植本一子を全て肯定したい。私がこの本を読み終えたときの率直な感想です。

夫である石田(ECD)さんが癌になり、心身を壊していくなかで書かれたこの本。

本に綴られる内容、特に後半の内容というのは、何で書かなくてもいいことまで書くのか、人の気持ちを何だと思っているのか、人間としてどうなのか、そういった、さまざまな批判を呼んでいます。

でも、この本に綴られている内容を通して私たちが痛烈に知りうることは、自分を愛すること、人を愛することは、わからないことと矛盾ばかりだということ。正解なんていつまでもたどりつけるものではないこと。自分自身の足元を掘り下げれば、当然醜いものが現われ出ることだってあるし、それがいわゆる社会的常識や社会倫理から逸脱する可能性だってある。正直で率直と言ってしまえばまるで美しいことのようだけれども、そうではなくて、この本を読んだときの違和感に当てられる感覚というのは、それ自体がほんとうでまっとうで、それは、白昼堂々と虚言・妄言が繰り返されるこの世の中で、信頼に足るわずかなことのうちのひとつ、そんな気がするのです。

『降伏の記録』は単体で読むことも可能ですが、彼女の『かなわない』『家族最後の日』を読んだあとに読むと、読後感に拡がりが増します。『かなわない』と『家族最後の日』は苦しい育児をしている方にも読んでほしいです。
植本一子の3部作『かなわない』『家族最後の日』『降伏の記録』はとらきつねにてお取り扱い中。

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佐々木正美『子どもへのまなざし』【発刊20周年】


子どもにとって自分が本当に愛され、たいせつにされていることが、実感できるように育ててあげることが、まずもって非常に重要なことです。

子どもは親を信じているから反抗しているのだと、認識していればいいのです。いわゆる反抗期は、三歳前後、就学前後、それに思春期にありますが、この時期は同時に、子どもが急速に成長や発達をする時期です。

教育とか育てるということは、私は待つことだと思うのです。「ゆっくり待っていてあげるから、心配しなくてもいいよ」というメッセージを、相手にどう伝えてあげるかです。子どもにかぎらず人間というのは、必ずよくなる方向に自然に向いているわけです。


児童精神科医の佐々木正美さんによる子育て本の新しい古典『子どもへのまなざし』(福音館)は発売から今年で20周年を迎えました。決して色褪せることのない子育ての基本的な考え方が、心に留まる読みやすい言葉で綴られています。


佐々木さんのまなざしの確かさに触れてみてください。子どもに心を向けるというのはどういうことなのか、丁寧に詳細に書かれた唯一無二の本です。とらきつねの「子育ての本」のコーナーで展開中。


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須賀敦子『須賀敦子詩集 主よ 一羽の鳩のために』

今年没後20年の須賀敦子。イタリア留学中の1959年、須賀敦子が30歳当時に書いていた詩が発見され、このたび纏められました。

彼女がエッセイで見せる硬度はそのままに、でも、その詩たちは眩しいほどに瑞々しい。
静かに自らの魂を見つめ、そして、ある光を希求する日々のゆらぎがそのまま封じ込められた一冊です。池澤夏樹の読み応えある解説も。

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石川直樹『極北へ』

ぼくの知らないところでシロクマがアザラシに食らいつき、浜で動けなくなって死ぬ。誰かがぼくの携帯電話を鳴らし、そこでは昼夜を問わず忙しく働いている人がいる。そういう世界に生きていることを、ぼくは孤高の島の上であらためて知る。

石川直樹さんの文章を読むときに、心臓が脈打ち、呼吸が苦しいと感じるのは、生と死の間隙に憑りつかれた彼の営為とその息遣いが、私たち自身に駕り移る(のりうつる)からに他ならない。「極北」には生の営みの極限がある。その隣には常に死が横たわっている。石川直樹さんの新刊『極北へ』は、そのような「極み」をこの目で見極めたい、そんな人に読んでほしい本です。

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『現代思想 総特集 石牟礼道子』

石牟礼文学の総力特集。初期の未発表作品も収録されています。

石牟礼文学というのは、闘争の話ではなくて、水俣病という苦しみの話でもなく、「この世界でうまく生きられないように感じている人」すべての人のもの(赤坂真理 さん)

同郷の渡辺京二 さん、伊藤比呂美さんや、金時鐘 の「光州詩片」の一部を引用した姜信子さんをはじめ、エッセイを寄せた人たちの文章に魂が宿っていると感じさせるのは、石牟礼さんの命の欠片が私たちの世界の片隅にずぶりずぶりと刺し込まれている証左でしょう。


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安野光雄『はじめてであう すうがくの絵本』

お子さんが4・5歳くらいになったらお家の絵本棚に置いておいて、自分から読み進め始めたらチャンス。クイズを解く気持ちで一緒に読んでみてください。

数学っていまいちなじまない、そう思っている親にこそおすすめです。ああ、そうか、数学ってこういうふうに私たちの周りに存在しているのか、と実感できるんです。それを子どもと共有する喜び。

決してこの本を使って、数学を教育しようなんて思わないでほしいんです。子どもがこの絵本から受け取っているものをそのままに信じてあげてください。

この本には数学の本来性がぎゅっと詰まっています。1〜3巻まで読めば、基礎的な数の概念が身につく構成になっていることには、思わず唸ってしまいます。

そして何より安野光雄さんの絵の奥深い可愛らしさ。
全ての子どもが数学と幸福に出会えますように。





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by terakoyanet | 2018-05-21 08:05 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)
2018年 05月 19日

小6の子どもたち。

それにしても、最近入ってくる子たちは、真面目で人当たりのよい子が多くて、感心します。

今年の小6(現在満員で受付停止中)の子たちは、授業開始前も、休憩時間も、みんな静かにしているんです。
しゃべるとしても、こそこそと。思わず、しゃべっても大丈夫なんだよ、と声をかけたくなるほど。

もし中3がその光景を見たらびっくりするでしょう。中3は100db超の大きい声の子が多いから(笑)

といっても、クラスに盛り上がりがないわけでなく、みんな丁寧に宿題をやってくるし、ちゃんとテストでは宿題の成果を発揮します。学校より難しい内容をやっていますが、一生懸命についていこうとするし、授業後にはちゃんと質問もしてきます。そして、子どもたち同士はおしゃべりはしなくても、ちゃんと笑顔で会話しています。
それぞれがとても頼もしく、中学に入ったらますます学力を伸ばす学年になりそうです。



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by terakoyanet | 2018-05-19 11:10 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2018年 05月 19日

中1はいまが大切な時期。

中1の子どもたちにとって、この時期は中学校生活のこれからが見えてくる大切な時期。
部活動生たちは部活動が本格化し始めますし、同時に、体育大会の練習などを通して、中学校生活のハードさを初めて実感していると思います。

そんな時期ですが、今年の中1生、よく頑張っています。
宿題の達成度が高いのです。

はじめ苦戦している子が多かった英語も、かなり精度が上がってきました。
社会や理科もちゃんと勉強してきていることがうかがえます。

この学年の強みは、ちゃんと話を聞くことができるということ。
授業中に話を聞くことが何より大切ということは、いくら強調してもしきれないくらいで、授業についていくことができない生徒というのは、単に聞くことができていないという場合が多いんです。
その意味で、この学年は伸びる、そう思っています。

中1の共通授業から今年から開設されたライトコースの授業に移った生徒が4・5名おり、そのため、中1の共通授業に空きがあります。
もう少し生徒がいたほうが、クラスがきゅっと引き締まる気がします。
ですから、現在、中1のお子さんが身近にいらっしゃったら、お声掛けいただければ幸いです。



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by terakoyanet | 2018-05-19 10:56 | お知らせ | Trackback | Comments(0)
2018年 05月 17日

5月17日の雑感

連日、三者面談が行われています。
中3はもちろん、中2にとっても大切な時期なので、真剣な時間が続いています。

期末テストまであと1か月となりましたので、生徒たちにはテストに向けたアドバイスをする機会が多いです。
中3はすでにテストに向けた対策を始めている子が多数。受験生になって変わったね。
面談をきっかけとして、子どもたちにさらなる良い変化がありますように。


・・・・


昨日は面談が始まる前に、大急ぎで阿蘇に行ってきました。合宿の下見です。
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高森殿の杉に立ち寄りました。(合宿では行きませんが。)
巨木というのは、私たちが知りえない特別な言語で語りかけてくるような迫力を感じます。
この幹にこの枝に、意志がないはずがない、そう思わせる強靭なうねり。



今年のサマー合宿は阿蘇を舞台に子どもたちが長時間の学習に励みます。
合間には、大学のラボ見学や熊本地震の被災地学習など心に刻まれる体験学習も。
詳しくはまたご報告します。

今年は天候に恵まれることを願っています。



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by terakoyanet | 2018-05-17 09:45 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2018年 05月 14日

夏休みの合宿・遠足の日程について

夏休みに行われる、小中学生の合宿・遠足の日程のお知らせです。
(*学校行事等の都合でやむをえず変更になることがあります。ご了承ください。)

■小6 夏の遠足(目的地予定 広島)
 8月17日[金]

■中1・2 サマー合宿2018(目的地予定 阿蘇)
 8月6日[月]・7日[火]

■中3 宮崎夏合宿2018(目的地予定 都城)
 8月20日[月]~24日[金]


夏の予定の調整をお願いいたします。
いままでの合宿のようすは、こちらのブログの過去記事に多数掲載されていますのでぜひご覧ください。

夏は子どもたちが最も学力を伸ばす季節であり、子どもたちが太陽以上に輝く季節。
なかでも合宿・遠足は夏のハイライトです。詳細は改めてご連絡いたします。

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by terakoyanet | 2018-05-14 15:47 | お知らせ | Trackback | Comments(0)