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一昨日、3月29日にうきは市吉井町のMINOU BOOKS & CAFE で行われた「こどもとことば」と題されたお話し会で、皆さんにお話しをしてきました。

ほんとうにたくさんの方にお越しいただき、うれしく思いました。
本校の生徒のお母さま、お父さまにも、複数の方にお越しいただきました。
うきは市は私の地元の隣町でもあり、高校時代の友人たちも駆けつけてくれました。

MINOU BOOKS & CAFE さんは県内でも特にピカイチの本屋さん。
やわらかい人柄の中に、ちゃんと筋が通ったことをやっている石井さん。
自身のセンスの良さをちゃんと調整しつつも最大限に生かした仕事をしていらっしゃる。
石井さんの鼻が、当初イメージの3倍くらい高くて、イケメンだな、と驚きました。いまさら!


このときにお話しした内容を含むお話し会を4月13日(土)に教室1Fのとらきつねにて行いますので、お越しいただければ幸いです。
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by terakoyanet | 2019-03-31 08:07 | お知らせ | Trackback | Comments(0)

■2019年度 唐人町寺子屋高校コースのご案内


1 少人数の集団授業

少人数の集団授業として開講されるのは、以下の授業です。

●現代国語(対象 高1~高3・高卒生)担当:鳥羽和久 月曜21:00~22:20
大学受験突破に向けて、国語読解力向上のために必要な実践演習を行います。過度にテクニックに捉われない読解の王道を極めます。語彙を豊かにするための漢字演習も行います。

●数学基礎(対象 高2~高3・高卒生)担当:安部滋 日曜21:00~22:20
センター(IA・ⅡB)/新大学入試で得点を取るための実践的な授業を行います。取り扱う単元のバランスは受講者の希望や状況によってその都度調整しています。

●数学Ⅲ(対象 高3・高卒生) 担当:松崎俊 土曜21:00~22:20
国公立理系の2次対策(数Ⅲ)を中心に、ハイレベル授業を展開します。九大・京大・東大や医薬学部合格を目指す生徒の受講を待っています。

●ディスカッション(対象 高1~高3・高卒生) 担当:鳥羽和久 土曜 15:50~16:50
「思考の質を問う」これからの入試にいち早く対応した授業です。ディスカッションを通して自分の頭で考え表現する力を磨きます。哲学・社会学・心理学・経済学・法学・美学等が好きな人にもおすすめ。AO入試や小論文、面接対策にも対応。

*以上の4授業
1講義 選択  8,000円   2講義 選択 16,000円   3講義以上選択 21,000



◎英語ライティング・リーディング(対象 高1~高3・高卒生 担当:三牧英語教育研究所より三牧雅明 木曜21:00~22:20
新大学入試対応。英語の4技能のうち、ライティング、リーディングを鍛えます。民間試験(TOEIC、TOEFL)の導入が始まる新時代の大学入試に対応します

◎英語スピーキング・リスニング(対象 高1~高3・高卒生 担当:三牧英語教育研究所より三牧雅明 水曜21:00~22:20
2020年新入試対応。英語の4技能のうち、スピーキング、リスニングを鍛えます。各高校でその対策が後手になることが予想される、共通テスト、および民間の資格・検定試験TOEIC、TOEFL)の対策をしっかり行います。

*英語2コマはセットでの受講をお勧めしています。
1講義選択  8,000円   2講義 選択 16,000




2 短期集中特訓
夏季などの長期休暇期間を中心に、古文・生物・地理等の集中特訓が開催される予定です。



3 個別指導
国語・英語・数学・化学・物理・生物・地理・小論文・AO対策全般の指導を受け付けます。但し、定員に達している場合、ご希望をいただいてから指導開始までお時間を頂戴することがあります。

料金は1コマ
(50分)3,000~3,500円 
(80分)4,500~5,000円



4 自習室利用
月額4,500円(自習室のみの利用は月額6,000円)
自習室にて、スタディサプリなど、映像授業の活用も可能です。



新年度のはじめから高校コース受講希望の方(または受講を検討している方)は、4月4日までにご連絡ください。(但し、3月31日から4月3日までは休館となりますので、その期間のご連絡は「お問い合わせフォーム」からお願いします。)

4月5日(金)と4月7日(日)の19時30分より、1Fとらきつね奥の自習室にて、2019年度高校コースオリエンテーションが開催されます。
新年度の授業を希望される生徒さんと保護者さまは、この2日のいずれかの日程のオリエンテーションにご参加ください。

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2018年度、高校コースではサマー合宿を行い、九州各地で活躍するさまざまな分野の方たちに会いに行きました。写真は崇城大学にて黒岩敬太教授を囲んで。


合宿の最後に、作家の村上春樹さんがお忍びで読書会を行ったことでも知られる、熊本・橙書店さんで、生徒たちが選んだ本を1冊ずつプレゼントしました。
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by terakoyanet | 2019-03-31 07:38 | 生徒募集(定員空き状況) | Trackback | Comments(0)

連日、春期講習が続いていましたが、本日から4月3日(水)まで全館休館(唐人町寺子屋・航空高校唐人町・とらきつねのすべてがお休み)となります。

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いよいよ受験生になった新中3。
とても良い雰囲気でがんばっています。




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by terakoyanet | 2019-03-31 06:54 | お知らせ | Trackback | Comments(0)

MINOU BOOKS & CAFE さんでのお話し会「こどもとことば」。
早いもので明々後日の開催になりました。このテーマでのお話しは初めてになりますが、たくさんの実感と思いを携えて当日はお話ししますので、よろしくお願いいたします。
聞き手はMINOU BOOKSの石井さん。石井さん、好きなので楽しみです。うきは市吉井町での開催です。

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鳥羽和久さんトークイベント「こどもとことば」は、いよいよ今週末、29日(金曜日)になりました。
大好評で3刷になっている鳥羽さんの書籍「親子の手帖」も入荷しておりますので
当日お買い求め頂けます。
まだお席ご用意できますのでどうぞよろしくお願いします。

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普段どのように「ことば」をつかっていますか?
子どもを叱るとき。人に何かをお願いするとき。
相手に何かを伝える時のコミュニケーションの道具として以外のことばを使っていますか?
今回のトークイベントでは普段無意識に使っている「ことば」について
学校や塾の講師として長年一人一人の子どもたちと向き合い、様々な親子との対話を重ねてきた
寺子屋ネット福岡代表の鳥羽和久さんにお話を聞きます。


ことばは、子育てにも、親子の関係にも、人と人との付き合いにも関係してくる
とても大事な手段です。一方で、ことばは、単なるコミュニケーションの手段という役割をはるかに超えて、私たちに直接はたらきかける、音であり、詩であり、うたでもあります。
普段からことばに苦労している人は、まだ、ことばの可能性に気づいていないのかもしれません。
こどもとことばの関わりの話を通して、ことばと出会い直す体験をしてみませんか。
ことばと出会い直すということは、同時に世界と出会い直すことでもあります。


こどもとことば
寺子屋ネット福岡 代表 鳥羽和久さんトークイベント

日程:3月29日(金)
時間:19:00 – 20:30(受付は18:30〜)
ゲスト:鳥羽和久(寺子屋ネット福岡 代表)
聞き手:石井 勇(MINOU BOOKS & CAFE)
参加費:1,500円(ドリンク付き)


【予約・問い合わせ】
MINOU BOOKS&CAFE 電話:0943 76 9501
メール:info@minoubooksandcafe.com @ MINOU BOOKS&CAFE


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『親子の手帖』、先日は歌手の一青窈さんにSNSでご紹介いただいています。

一青窈さんから「ホロリ」の一言をいただいたことがどんなにうれしいか、「もらい泣き」が好きな方ならわかりますよね。

「ハナミズキ」だけでなく、細かいところまで20年間彼女の活動を追ってきた人間として、とてもうれしいです。


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@yohitotoyo

親子の手帖🕊鳥羽和久

読みはじめて
まもなく
ホロリとしてしまった!

子育てをしていて
うまくできない自分を
つい責めてしまう
すべてのお母さん
そして、
受験がぴょこっと
頭の片隅にもたげてる
ママにオススメしたい🤱 ”子どもは親の体面ではなく本音だけを鋭敏に聞き分けます”

どんな風にこどもの声に耳を傾け
こころを寄せればいいのか ”自分の心の自然をそのまま受け止めてください。
心自体は何も間違ってはいませんから”

と語る著者は福岡の唐人町にある寺子屋の塾長さんです


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そして、私が敬愛する歌手の島崎智子さんも、先日SNSでコメントを上げてくれました。


「この本、感情的じゃないのに心がこもってて、文章も簡潔なのに情緒があってとてもいい。」

これは、いままでもらった賛辞の中でもっともうれしい言葉のひとつ。ありがとうございます。


@島崎智子

この本、感情的じゃないのに心がこもってて、文章も簡潔なのに情緒があってとてもいい。

これを読んだおかげで、わたしの中で、もう手が届かないところで巣食っている、呪いの言葉、起きがけに一つ思い出せた。
「幸せになっちゃいけない呪いシリーズ」まだまだ出てきそう。思い出すことさえ出来れば、呪いではなくなる。ただの、条件付け、癖だと思える。意識さえ、できてれば、洗脳に振り回されることなく生きていける。

この作者と、昨日、小一時間話したんですけど、こういう分野を掘り下げて研究?してくれている人が、いてくれるのは、日本の救いです。わたしは渦中で、おのれの治療の道筋と、展望の話はできるけど、ピンポイントやからな笑






そして東京のお話し会に私を何度も呼んでくださっている香取さんのご友人からいただいた、心の深くに届くご感想。

共感する方も多いと思います。


いろんな意味でいい本だね。そうだそうだと深く納得、共感するところもあれば、断罪されているような気分になって泣きそうになったり、何度も本を閉じては深呼吸して、また読み進めて。

答えなんて何処にもないんだよね~正解なんてなおさらない。人ってそもそも育てなくても育つものだし、放っておいても上に延びようとするものだと思うけど でも、子を生んで一緒に暮らしている時点で必然的に親子関係が生じてきて。なんか、やっぱり難しいなぁって改めて思う今日この頃だな。

心に寄り添う、理解しようとすることと、子供に同情することは違うなって思う。そこが今の私のテーマかな。でもね、最近になって私ようやく本当の意味で、子育てを始めたんだって感じてる。今までは自分自身を育てていたようなものだなぁって。子供に心を寄せる余裕も器もなかったなって。自分と向き合いながら、正に子供と向き合ってる。


心が宿ることばはいいですね。

29日のイベントはすでにお申し込みいただいている保護者様、ご家族もいらっしゃるとのこと。

遠方なのに、ありがとうございます。



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by terakoyanet | 2019-03-26 12:34 | お知らせ | Trackback | Comments(0)

2019年4月より、本校(唐人町寺子屋)にて三牧英語教育研究所による英語の授業を開講いたします。
対象は小4~小6高1~高3です。

2020年以降、大学入試においてもっとも変化の大きい科目は英語です。4技能(読む・聞く・話す・書く)の評価制度が始まり、民間試験(英検・ケンブリッジ英検・TOEFL・TOEIC等)の活用が本格化する新時代に突入します。

新しい時代の英語を子どもたちに教えていくためにどのような方法があるかを日々考えているときに、いつも頭の中にあったのは三牧先生のことでした。三牧先生は、以前私自身が生徒として英語を習っていた時期がある先生で、先生の英語の実力はもちろん、語学や言語に関する根本的な考え(英単語はそのまま日本語に直せるようなものではない、といった外国語についての根本的な考え方)に共鳴していました。

昨年より私が直々に先生にお声をかけて、来年度(4月)より日々お忙しい三牧先生に本校内で教室を開いていただけることになりました。個別指導をご希望の方は荒戸にある三牧先生のスクールにご連絡の上、プライベートレッスン(個別指導)をご希望ください本校では少人数(人数限定)の英語クラス(小学生・高校生対象)を開講いたします。(※中学生対象のコースもすでに多数の希望をいただいていますが、現時点ではまだ時間の調整がついていません。)


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【小学4~6年生】
●英語レギュラーコース・アドバンストコース 各 週2回 月額8,000円(+テキスト代)

※募集について 小4~小6
(すでに唐人町寺子屋小6コースお申し込みの方は優先的にご案内差し上げます。)
 4月5日(金)9時より募集開始
 4月9日(火)小学生三牧英語説明会 18:00~18:40
 (保護者様+生徒さんで参加 参加が難しい場合はご相談ください 正式な入校は、説明会の参加後に決定してください)
 4月15日(月)より随時、小学生 三牧英語スタート!


【高校生】
●スピーキング/リスニング ライティング/リーディング 各 週1回 月額8,000円(+テキスト代)

※募集について 高1~高3
 随時募集を行い、定員になり次第締め切ります。
 受講希望、または受講の検討をされる方は、メール(お問い合わせフォーム)またはお電話の上、以下の「唐人町寺子屋高校コース説明会」にご参加ください。
 4月5日(金)・7日(日)19:30~21:00 高校コース説明会(オリエンテーション) 




三牧雅明 プロフィール


早稲田大学商学部卒業

●バックパックで北半球を1周

早稲田大学を卒業後、2年間かけてバックパックで地球を1周しました。北米を皮切りに北半球をヒッチハイクやバスや列車での旅を続ける中で, 世界共用語である英語の有用性と、英語を使えないために固まりがちな日本人が多いことに驚いたことが英語を教えるというキャリア選択の原点となりました。

●米国商社勤務 (退職時:副社長補佐 兼 会員サービス部部長)

帰国後アメリカの商社の日本法人に入社し、会員サービス部を立ち上げ、その部長として3年間英語を使いながら仕事をしました。種々の会議での通訳の仕事も教えることに役立っています。

●アレック外語学院

その後、英語学校の激戦地、渋谷でアレック外語学院を創立しました。 オーナー兼学院長兼主任講師として英語を教えた20年間が英語教師としての現在の僕を作りました。教えたのは初期には英会話、後期は英会話をネイティブ講師陣にまかせ、徐々にTOEFL/TOEIC 対策のクラスを教えることが主となりました。

●日本文理大の講師を兼任

アレック外語学院で教える傍ら、大分の日本文理大学(NBU)に非常勤講師として招かれ、短期集中のTOEIC対策クラスを4年間教えました。30名ほどの大学生に毎日集中して教えるのは良い経験になりました。

アレック外語学院の名称を変更、NBU語学研究所に (所長・ヘッドインストラクター)

アレック外語学院をNBU語学研究所とし、TOEIC/TOEFL 対策のクラスをより充実させました。ぼく自身、企業に依頼されたTOEIC出張クラスも多数教えました。現在までに英語を教えた生徒は2,500名を越えます。

●三牧英語教育研究所設立(2011年~)

1年半のHawaiiMaui島暮らしの後、日本に帰国。以前から住みたかった福岡で英語を教え始めました。経営や講師の採用、訓練などに時間とエネルギーを取られずに自分が最も得意で、一番やりたい「英語を教えること」に専念しています。

公表OKをもらっている生徒のTOEIC/TOEFLでの点数UPの実績(スコアレポート)はオリジナルのコピーをお見せできます。(教えた中にはTOEIC 900点を超えた生徒が3人います)

●小学生にも英語を教え始める

福岡に来て初めて小学生に英語を教え始め、4年がたちました。高校生以上の生徒とは異なるアプローチで展開する小学生のクラスのポイントは何といっても「英語って楽しい」とわかってもらえること。そして将来英語を「使える」ようにその素地をしっかり作っておくことです。

どの年代の生徒に対しても、楽しみながら生徒の英語力を飛躍的に伸ばすことには実績と自信があります。しかし、強調しておきたいのは、この実績は傾向と対策的な教え方での結果ではないということです。すなわち、生徒の英語の力が伸びたからその結果としてスコアがUPしたわけです。生徒の英語力を伸ばすことでTOEIC, TOEFL, 入試英語, 英検、その他どんな英語のテストでもすばらしい結果を出せるということを約束します。

良いクラスは講師と生徒の両方で作っていくものだと思っています。教えることに対する考え方に共感するところの多かった鳥羽先生が主宰する寺子屋で、もうすぐクラスを教え始めますが、どんな生徒とどんな楽しいクラスができるのかとワクワクしています。

○資格他

TOEIC: 985 (percentile rank 100%) TOEFL:640

○翻訳

Let’s Go”#3 Teacher’s Manual, SECOND EDITION, OxfordUniversity Press, Japan





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by terakoyanet | 2019-03-24 13:18 | お知らせ | Trackback | Comments(0)

3月19日に天神の本のあるところajiroさんにて辻山良雄さんの『ことばの生まれる景色』の出版イベントが開催され、私も聞き手として参加しました。

後で知ったのですが、保護者さまにもご参加いただいていたり、(あるお父さまは駆けつけようとしたけれど間に合わなかったなど)気にかけてくださった方がいたことに感謝しています。


イベントの次の日に、Twitterで

昨日、ajiroで辻山さんが隣で話してくださったことを思い出すと、胸の深いところがじんとする。うまく言えないけれども、人の実存が、これほど心を揺さぶるということに戸惑っている。ことばに替え難いささやかな感覚そのものが人柄であり、つまりは人である、このことを知るたよりなさと確かさ。

とつぶやいていますが、この感覚は、5日経ったいまも変わらず、むしろ深まっています。


当日時間がなくて話せなかったけど、辻山さんともう少しだけ深めてみたかったことを、忘れないうちに書き出しておこうと思います。


<人間と自然について>
石牟礼道子の作品を読むと、うたや詩が、自然と人間との交わりの中にあった時代が、ついこの前まであったことがわかる。
そして、柳田国男や深沢七郎らの作品を読むと、いかに現代は「闇の力をとどめておく物語が決定的に不足」しているかということを痛感させられる。
私たちは、宮沢賢治が描いた、自然と人間の環から切り離された商品経済に毒された人間であり、『モモ』に描かれた、時間を節約しようとして人間らしさを失った「灰色の男たち」なのだろうか。人間が土地から切り離されて失ったものについて、そして私たちがいまもうたや詩を通して感じることができる自然との交わりについて、辻山さんと話してみたかった。


<弱さと明るさについて>
「庄野潤三は自らの世界にある小さなものたちを、その弱さごと愛した」(p208)
『ことばの生まれる景色』の中では、さまざまな人間の弱さが描かれた作品とことばが紹介されている。しかし、それだけではなく、弱さや不器用さから、意図せずこぼれる明るさのようなものを辻山さんは掬い取ろうとしているように思える。(太宰治『津軽』に表出しているのは、まさにそういった類いの明るさではないか。Titleの写真を撮った斎藤陽通さんの写真にも、暗がりが開けたときの明るさのようなものがある。)『ホテル・ニューハンプシャー』の中には「人生をあまり深刻ではなく生きるということは、骨の折れる仕事だし、偉大な芸術なのだよ。」という台詞もあり、辻山さんが選んだ本には、そういう明暗の強度が感じられるものが多い。このことについて、辻山さんのことばを聞きたかった。


<ユーモアについて>
「泣きながら笑う」しかない事態(まさに『へろへろ』[鹿子裕文] 的世界)
=「二つの感情を同時に生きることで私たちは正気を保っている」
こういったユーモアについて、辻山さんといっしょに話を深めてみたかった。
(*この点に関連する内容をajiroの藤枝さんが最後に感想を言われた。)


<迷いについて>
『ことばの生まれる景色』の中で最も印象に残った言葉は、「すぐ近くにありながら距離のある人生に対して、どのようにふるまうべきなのか、いつも迷いながら生きている」(p213) この「迷い」について話を深めてみたかった。


<笑う・笑われるについて>
山之口獏の詩から「人を笑うくらいなら、自分が人から笑われたほうがいい」を読み取った辻山さん。(この本では他にも深沢七郎や尾崎放哉など、思わずヒヤッとするような批評性の鋭い作家が登場する。)「人を笑う」のも「人から笑われる」のも危ういこと。このことについて話を深めてみたかった。

・・・

『ことばの生まれる景色』(辻山良雄さん/ナナロク社)は、生涯の本に出会うために、ぜひ手元に1冊置いておきたい本です。

本のあるところajiroで開催中の『ことばの生まれる景色』nakaban原画展は本日まで。


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(画像は@aoihon76からお借りしました)


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by terakoyanet | 2019-03-24 09:07 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)

2週間ほど前にS高校のRさんの学校新聞のレポート「世界の絶景に会いに行く」のレポートに協力し、思いついた6つのポイントを紹介の上、写真を提供しました。


1 リーセフィヨルド ノルウェー
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2 セブンシスターズ イングランド
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3 ビットウィーン コンティネンツ アイスランド
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4 立山 日本
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5 アンナプルナ ネパール
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6 カヤンガンレイク フィリピン
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でも、絶景というのは、その地点に触れるだけの移動では心に触れるものにならず、そこに行く過程も含めて絶景なのだと思います。
グランドキャニオン・ウエストに行ったときは頭では絶景だと認識していても、心が揺さぶられませんでした。
ヘリコプターでの移動は、とても楽チンで、そのかわり何も手ごたえは残りませんでした。土地に触れる移動をしなければ旅に味わいは生まれません。
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by terakoyanet | 2019-03-24 07:45 | 好きな場所 | Trackback | Comments(0)

子どもの状況が改善しないからと言って、すぐに部活動をやめろとか、塾をやめろとか、自身の状況判断だけで早急に何らかの結論を出そうとする親がいますが、それによって何かが好転することはまずありません。


そもそも、改善していないという認識自体が間違っている場合があります。(親が「子どもの状況が悪化している」と主張するときさえ、実際には悪化しているどころか好転していることが度々あります。)
子ども自身は日々変化しているのに関わらず、親がそれに気づいていない、または親の焦るスピードの方が子どもの変化のスピードを上回っているということが度々あります。


子どもの状況は親が待つことさえできれば好転することが多いのに、親が待てずにちゃぶ台をひっくり返すようなことをするから子の手元には何も残らない、そういうことがたびたびあります。でも、そういうとき、多くの子どもは、親は自分のためにやってくれている、と解釈するから、親が自身のそれまでの努力を踏みにじることをしているのにかかわらず、子どもは自分が悪かったと考えてしまい、結果、自己否定感ばかりが募ります。そしていつも子どもに許されてしまう親は、いつまでも反省しません。そうやって、親はいつまでも反省することなく子どもを傷つけ続け、その結果、身動きのとれない子どもが醸成されます。


子どもの状況が変わらないと親が嘆いているときは、単に親の方が待つことができていないだけです。
変化のスピードは、子どもによってさまざまです。
親が思うような速さで子どもが変わらないからといって、子どもに何かを断念させたり、子どもから何かを奪ったりすることは、子どもの大切な自尊心を傷つけるだけです。



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by terakoyanet | 2019-03-23 01:40 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)

毎年3月21日は周年記念日のため、一部の授業を除き、講義のお休みをいただいています。
本日で唐人町寺子屋は18周年、とらきつねは4周年となります。
教室を開いた大学院生時代から、17も歳を取ったのかと思うととても不思議な気持ちになります。

今年はバタバタとしていて恒例の春うららマーケットを開催することができなかったのですが、それでも今日は特別なオープン日として、とらきつねにて皆さんをお待ちしています。

◎本日のオープン時間 15:00~20:00

◎宗像堂さんの焼き菓子販売新作の酵母ブラウニーと、カトルカール2種を限定販売いたします。
(パンの販売はありません。お買い上げの方には宗像堂さん販売の年間スケジュールをお渡しします。)

◎うらきつね プレオープン
こちらでは初めてお伝えしますが、4月13日(土)より、土日限定でとらきつねの奥を古書を中心に取り扱う「うらきつね」としてオープンさせます。(土日の自習室利用はこれまでどおり2Fまたは7Fで可能です。)うらきつねって悪そうな名前ですね。
机に座ってゆっくりくつろいでもらいながら、本を読むことが可能になります。
本日は1日限定のプレオープン。値札さえまったくついていない古書たち。たぶん1,000冊以上はあると思います。
その場でお客さんが棚から持ってきてくださった古書に鳥羽が値をつけるという斬新なスタイルで皆さまをお待ちしています。
参考書・教育書なども少しあります。マンガは名作揃いです。気軽にお立ち寄りください。

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by terakoyanet | 2019-03-21 12:01 | とらきつね | Trackback | Comments(0)

今夜、イベントに出るため『ことばの生まれる景色』(辻山良雄/nakaban)を読み返しています。この本については少し前に文章を書きました

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本というのは、2回、3回と読むと、明らかに読みが変化してくるので面白いですね。すでにリンクの文章を書いたときとは随分読みが変化したことを感じます。本との相互理解のようなものが深まっていく体験というのは、他に替え難いものです。

この本の中で、永井宏さんの『夏の仕事』が紹介されているのですが、永井さんにまつわるエピソードとして辻山さんは次のように書いています。

美術作家であった永井は、自分の周りに集まってくる人に対し「とにかく気持ちに正直になって、何か作ってみろ」と、いつもけしかけていたという。その態度は、多少美術の心得がある人だけに限らず、何も作ったことのない人に対しても常に同じであった。「そのときあなたは、どう感じたのか。」そうした個人の実感を、永井は何より大切にしたのだろう。
-『ことばの生まれる景色』辻山良雄/nakaban (ナナロク社)

これは、毎日でも自分自身に言い聞かせていきたいと思う言葉です。
何かを作らなければ生きていくことさえできなかった時代から私たちは遠く離れて、すっかり忘れてしまっているけれど、本来、誰でもやり続けさえすれば、何かを作ることができるし、そこに必要なものは正直さというシンプルなものくらいしかないのだろうと思います。「そのときあなたは、どう感じたのか。」これに集中することが、良い仕事をすることなのだと、私は信じています。

私が中学生を指導する際の授業(国・数・社・理・英 全てを教えています)では、明確な時間割というものを設けずに、生徒たちのその日の表情・様子・理解度を見て、その都度何をやるかということを変化させます。今日の数学はいまがピークでこれ以上進むと理解度が下がるなと思えば、躊躇なく他の科目の指導にその場の判断で切り替えるのです。子どもたちの反応が想定と違えば、せっかく必死に作成したプリントをそのまま捨ててしまうことも厭いません。授業というのはライブです。子どもたちを見て、自分がどう感じたのかということに信頼を置いた上で、その都度に判断を続けていくのです。ですから、その授業には「時間合わせのための時間」というものが存在しません。1科目1限あたり50分というような時間の区切りがはじめから決まっていると、どうしても「時間合わせ」のために無味な時間が生じてしまうのです。時間割を設けずとも、全体として辻褄があえばよいわけで、そういう授業を最初の年から17年間続けてきました。だから、常に「いま」に反応しながら「あなたは、どう感じたのか」を頼りに仕事をしていくことが、仕事から裏切られない唯一の方法だと私は思っています。

本の話から随分逸れてしまった気がします。
明日は辻山さんと「正直になって」話がしたいです。どこか自分自身に深い不安・自身のなさのようなものを抱えている私にとって、それはとても難しいことなのですが。辻山さんという正直な人を裏切りたくないです。

今晩のトークは こちらで30秒ほどで予約できますので、話を聞いてみたいなあという方はぜひ(僅かな勇気を持って)気軽にお越しください。会場(場所は天神)の「本のあるところajiro」で展示中のnakabanさんの原画は、いかにもajiroさんらしいセレクトで、見応えありです。また、全国の本屋と、本物の読書家たち、作家たちから注目され、愛される「本屋Title」を運営する辻山さんは、経営者としても、読書家としても、そして作家としても、語るべきものを持っている方です。ぜひご参加ください。



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by terakoyanet | 2019-03-19 01:52 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)