わっぱ定食堂のAランチとB定食!
2007年 12月 05日
うちから歩いて行ける距離にあり、しかもおいしいし、たくさんのメニューからその日食べたいものを選べるし、店内がとっても清潔で居心地がいいし・・・という感じの、私にとって最高のお店です。
福岡一の人気食堂として紹介されることもあるこのお店はいつ行ってもお客さんがとっても多いです。おとといは午後3時過ぎという定食屋にしてはかなり中途半端な時間に行ったのですが、やっぱりほぼ満席状態。警固本通りというのは立地的には必ずしもいい場所とは言いがたいと思うのですが、この店はそんなことはおかまいなしに大繁盛しています。
ここで定食を食べる人はヘルシーにいくのもとにかくたっぷり食べるのもどちらもOKです。
どちらのニーズにもばっちり応えてくれます。
このお店は、家庭料理を丁寧につくるとこんなにおいしいんですよ!というのを私たちに教えてくれます。おいしいものを当たり前においしくつくりました、そんな味なので、とても好感を持ってしまいます。
ということで、わっぱ定食堂のご紹介でした。ここは男性1人でも、女性1人でも、学生1人でも、サラリーマン1人でも、家族連れでもカップルでも全く問題なしのいいお店です。
最近、終日禁煙になったようで、煙草を吸わない人にとってはこの点も◎ということになると思います。これ以上混んでしまうとちょっと困りますが、ぜひ行かれてみてください。
福岡市中央区警固2-10-12
猿芝居
2007年 12月 04日
「猿芝居」と言っても、その小論では、政治家たちがよくやっているような、すぐ見透かされるバカな芝居のことではなく、実際に「金色夜叉」の芝居を猿がやっているのを見たときのおかしさについて書かれている。
著者が「猿芝居」を見たときに感じた「おかしさ」とは、本来は人間がやるべき芝居を猿がやっているという馬鹿馬鹿しいおかしさよりもさらに少し奥行きがあったという。著者がここで感じた「おかしさ」とは、「猿のやる芝居もどき」を「笑い」ながら、同時に、「人間」と、「人間が芝居をするという習性」そのものが「笑われている」という二重の体験から来るものであったという。
著者がここで言っているのは、「猿芝居」を見ることで、「ほら、お前もたったいま猿芝居をやってんだよ」というちょっとおぞましいような現実がふと我に返ってくるということだと思う。これは犬芝居や馬芝居ではちょっと無理で、人間に近い猿の芝居だからこそ、それが我ごとのように返ってくると著者は言っている。
著者はそのあと人間から遠い原人猿はペット用に適しているが、人間にほど近く頭脳が発達した類人猿はペットとして飼うことが難しいと言っている。原人猿の目はガラス玉のように無垢でわたしたちはそれをかわいい対象物として扱うことができるが、類人猿の目は人間に近すぎるのだ。類人猿の目を私たちが見つめるとき、私たちは何かを見透かされているような気がして、そう、まさに自分が猿芝居を打っているような気がして不安になるのだ。私というものに対する根本的な不安がそこで現れ、わたしたちはやり切れない思いになるのだ。
こういう不安はときにわたしも感じることがある。子どもたちにいろんなことを教える。人生で大切なことを子どもたちに一生懸命伝えようとする。でも突然ふいに横槍が入る。お前何やってんの?と。自分がやってることの意味がわかってんのか?という声が聞こえる。
この類いの不安というのはきっとこれからもなくならないと思うが、私は、子どもに何かを教える人間は、いつもこのような揺り戻し(自分自身への問い)がなくなってしまっては、ただ、上から大義名分を押しつけるだけで子どもの心に何も与えない者になってしまうと思っている。
今日教える国語のこの文章はきっと中学生たちには難しいだろうなと思う。でも何か子どもたちの心に残るものになり、またそれが子どもたちの深みのある国語力への導きになればと思います。
2007年の好きな歌(1)
2007年 12月 03日
(1)PJ Harvey - Grow Grow Grow
2007年アルバム"White Chalk"収録。今回のPJ Harveyの新作は特別です。彼女の繊細な部分がそのまんま音に出ていてすばらしいです。私は彼女のアルバムを聴くのはこれで5枚目なのですが、断トツでいいアルバムです。Grow Grow Growのほか、The DevilやThe Pianoもすごいです。
(2)くるり - 言葉はさんかく こころは四角
2007年アルバム「ワルツを踊れ-Tanz Walzer-」収録。今回のくるりのアルバムも、彼らのこれまでの作品の中で最高傑作だと思っています。くるりと言えば、やはり「ばらの花」が最高楽曲だと思っていたのですが、それにも匹敵する佳曲です。
(3)Meshell Ndegeocello - The Sloganeer: Paradise
2007年アルバム"The world has made me the man of my dreams"収録。鬼才のベーシスト&シンガーのミシェル・ンデゲオチェロの今回のアルバムは、とにかく音が多彩で楽しめます。アルバムの最初から最後まで聴く者を弛緩させない緊張感に溢れていて、彼女の真摯な音楽に対する姿勢が見えるかのようです。
(4)UA - Moor
2007年のアルバム"Golden Green"収録。私がUAのアルバムを聞いたのは1998年のアメトラ以来。(AJOCOの作品を除くと) アルバム全体で成熟した歌を聞くことができて驚きました。Moorはアルバムを締めくくる穏やかでメロディアスな佳曲。アルバムには私の大好きなNatalie Merchantのカバー"San andreas fault"も収録されていて、これまたすばらしい出来でした。
また、そのうちに続編を。