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高校生のみんな、音楽の沼にようこそ。

音楽が好きで、自身もバリバリのギタリストであるIくんのリクエストで、高校生にオススメしたいアーティスト、ミュージシャンを紹介します。きりがないので、日本の音楽&平成生まれ&ソロというしばりで選びました。

この数年、なんだかみんなの年齢に近い、若い世代が次々に出てきてめちゃすごい!ことになっています。
(崎山蒼志と諭吉佳作/menは完全に同世代)

いい音楽に出会って、ぜひ沼にはまってください。



●青葉市子




●石若駿




●岡田拓郎




●折坂悠太




●KID FRESINO




●君島大空




●崎山蒼志




●笹川真生




●高井息吹




●田中ヤコブ




●東郷清丸




●中村佳穂




●Nostola (鶴田虎之介)




●長谷川白紙




●藤井風




●マヒトゥ・ザ・ピーポー




●宗藤竜太




●Moment Joon




●諭吉佳作/men




by terakoyanet | 2020-12-15 02:22 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

『バウルを探して〈完全版〉』 川内有緒・文 中川彰・写真 三輪舎 刊 (2020年)


『バウルを探して〈完全版〉』(川内有緒・中川彰/三輪舎)のこと_d0116009_04355212.jpg
*写真はすべて三輪舎HPより

『バウルを探して〈完全版〉』この本を読んだのはもう3週間ほど前になるが、いまも本を読み終わったときに心に沸き上がった熱情がそのまま胸に残ったままだ。


 この本を最初にお勧めしたいのは、旅が好きな人たち。旅が好きな人は「偶然」を愛する人たちだ。その瞬間に生起した現実に、笑い、怒り、戸惑い、絶句する旅人たち。この本を読む人たちは皆、右も左も分からない旅人たちと共にバウルを探す同行者になる。(私はいま、ほんとうに、すっかり、彼らといっしょにバングラデシュを旅した気になっている。)


著者は決して感情を読む人に押しつけない。(こんなに押し付けがましい文章を書かない人も珍しい。これだけ感情を出さないということは、もしかして著者は、思いっきりのいい性格と裏腹にとてもシャイな人なのかもしれない。)でもそれなのに、出会う人の細やかな描写を通して、著者の熱い思いが垣間見える。いまこれを読みながら涙を溜めている私といっしょに、これを書いた著者も涙を浮かべているに違いないと信じることができる。


ベンガル地方で「バウル」と呼ばれるのは、数百年にわたって口承され、無形文化遺産にも登録されるような芸能の担い手でありながら、その居場所さえわからないという謎の多い人たち。そして、彼らを探し求める著者(川内さん)と同行者である写真家(中川さん)、通訳(アラムさん)の3人の旅人たちの姿は、決して崇高な巡礼者でも求道者ではない。「おもしろそう」という動機で身軽にあちこちを動いてみるその姿は、むしろ野次馬の観光客のなものさえ感じさせる。

哲学者の東浩紀は著書『ゲンロン0 観光客の哲学』(2017)において、「観光」(もしくは「観光客」)という言葉を新たな哲学的概念として立ち上げた。「他者」という使い古された左翼的で政治的、かつ文学的ロマンティズムを携えた言葉の代わりに、東は「観光」という即物的で世俗的な軽さを持つ言葉を敢えて使うことを提唱した。そこに描かれていたのは、人間や社会を改良するというような必然性に基づいて「他者」と出会う「まじめ」な旅ではなく、むしろ無意味な不必要性(=偶然性)が図らずも照射するものに感応して、結果的に「現実の二次創作」を生み出してしまう「まじめ」でも「ふまじめ」でもない「観光客」の姿であった。私は、この「観光客」という概念を、「旅(トラベル)は本物に触れるからいいが、観光(ツーリズム)は本物に触れないからだめだ」という既存の固定観念をひっくり返すものとして受け止めたが、『バウルを探して』の同行者3人は、どちらかと言うと「観光客」を地で行くような旅人たちなのだ。著者はもちろんこんな小難しいことを考えて、新しい「観光」の姿をここに書こうとしたわけではない。でもそれなのに、著者は観光客らしい素直な現実の受け取り方を透徹することで、目の前の現実をそのままに受け取るという新しい倫理を軽やかに示してくれた。これは誰にでもできることではないし(どうしても旅の「意味」について切々と語ってしまいがちだ)、このひとりの作家の天性的な勘の良さを示していると思う。そして、この著者の他の作品を読んだことがある人ならとっくに分かっていることだと思うが、彼女は「人の話を聞く」ことに関して特別な才能を持つ人であり、私はもっとその秘密を知りたいから、これからも彼女が書く本を読むことになると思う。



『バウルを探して〈完全版〉』(川内有緒・中川彰/三輪舎)のこと_d0116009_04380569.jpg



本の後半に出てくる或る演奏家がこう語る。「無形文化遺産に指定されてからというもの、急に政府や国連はバウルの歌を楽譜にして残そうとか、後継者を学校でトレーニングしようとか言い出しているけど、僕から見たらバカバカしい。だって、バウルは自由なものだから、そういうやり方では守れない」

真剣にそう語る彼の言葉は2010年のものだが、それから10年が経ち、バウルの歌はYouTubeで検索すればいつでもたくさん見聞きできるようになった。だからと言ってこの10年でバウルの歌が息を吹き返し、本来の生命を取り戻したかといえばきっとそうではなく、むしろ演奏家の彼が危惧した通りに、文化の形骸化がますます進行していると思われる。(今年、国立民族博物館ができた日本のアイヌの現状を考えると、これは私たちにとって他人事ではない。)

その意味では、この本「バウルを探して」は、一つの口承芸能が、近代化の波の中で翻弄されながらも生命力あふれるものとして受け継がれていく姿が活写された、或る時代の「記録」としても歴史的価値のあるものである。しかも図らずもそれが独断に陥らない正直な目を持った「観光客」的な著者によって書かれたことが、この本と記録の幸運だと思う。



『バウルを探して〈完全版〉』(川内有緒・中川彰/三輪舎)のこと_d0116009_04384365.jpg




最後に〈完全版〉と名付けられたこの本に添えられた深い愛について触れたい。この本は、2013年に『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』として、そして2015年に『バウルの歌を探しに バングラデシュの喧噪に紛れ込んだ彷徨の記録』として(どちらも幻冬舎刊)既に二度も世に出た本が、今回〈完全版〉として三度(みたび)日の目を浴びることになったものである。この〈完全版〉がこれまでと異なるのは、ベンガルへの旅に同行した写真家・中川彰さんの写真がふんだんに用いられていることである。いや、「ふんだんに」というレベルではない。この本の前半が丸ごと「バウルを探して 写真編」となり、中川さんの沢山の写真が本全体の半分のスペース(約100ページ!)を占めるに至っているのである。初めてこの本を読む人は少し面食らうかもしれない。何せ予備知識もなしに本の冒頭から異国の風景をたっぷりと見せられてしまうのだが、本の内容とそれがどう繋がるのかが全くの謎だからだ。しかし、この本の最後「中川さんへの手紙」を読み終わった後に、もう一度冒頭の写真編に戻ったとき、読者はこの写真たちと新たに出会い直すことになる。きっと彼らは一枚一枚の写真を食い入るように見つめざるを得なくなるし、命あるものの輝きが眩しすぎて、視界がじわじわと滲み始めるのを感じるはずだ。こうして読者は、図らずも「バウル」に出会ってしまう。すごい本だと思う。この中川さんの生命溢れる写真を見せるために「コデックス装」を選んだ版元(中岡さん)の心意気と、その心意気に乗った装丁の矢萩さん、そんな愛のある本を世に送り出してしまった川内さんに喝采を送りたい。



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by terakoyanet | 2020-11-28 04:39 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

とらきつね一般書ベストセラー(1/8-2/18)
(初) 1モヤモヤの正体 迷惑とワガママの呪いを解く 尹雄大 ミシマ社
(9) 2 ありのままがあるところ 福森伸 晶文社
(初) 3 なんで僕に聞くんだろう。幡野広志 幻冬舎
(初) 4 校正者の日記 牟田都子 栞社
(再) 5 悲しみの秘儀 若松英輔 ナナロク社/文春文庫
(初) 6 ブードゥーラウンジ 鹿子裕文 ナナロク社
(4) 7 親子の手帖 鳥羽和久 鳥影社
(初) 8 なんだろう なんだろう ヨシタケシンスケ 光村図書出版
(2) 9 まとまらない人 坂口恭平 リトルモア
(8) 10 橙書店にて 田尻久子 晶文社


今年最初のランキングは、尹雄大さんの新刊『モヤモヤの正体』が首位。3位は幡野広志さんの話題作、4位は1日(というか数分)で完売してしまった牟田都子さんの日記が初登場。5位は超ロングセラー『悲しみの秘儀』となりました。鹿子さんの『ブードゥーラウンジ』も登場で当店らしいリストに。

このリストに登場する作家の方々のうち、複数の方が近日中にとらきつねにいらっしゃいますので、ぜひお楽しみに。


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by terakoyanet | 2020-02-20 10:28 | とらきつね | Trackback | Comments(0)

2010年代の重要アーティストとして個人的に選んだ25組の中から特に好きな曲を2曲ずつ選び、Apple Play プレイリストに公開しました。興味のある方はどうぞ。

寺尾紗穂


Frank Ocean


PJ Harvey


Brad Mehldau


Bon Iver


青葉市子


大森靖子


Kendrick Lamar


Lana Del Rey


Blood Orange


Dirty Projectors


never young beach


cero


マヒトゥ・ザ・ピーポー


星野源


島崎智子


米津玄師


Perfume


Laura Marling


Beyoncé


Sufjan Stevens


Tenniscoats


折坂悠太


坂本慎太郎


Ogre You Asshole


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by terakoyanet | 2020-01-29 23:43 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

とらきつね一般書ランキング(11/22-12/29)


とらきつねより、昨年最後の書籍ランキングです。


(初)1うれしい生活 植本一子 河出書房新社
(1)2まとまらない人 坂口恭平 リトルモア
(初)3「いいんだよ」は魔法の言葉 立花高等学校 梓書院
(9)4 親子の手帖 鳥羽和久 鳥影社
(再)5 自殺会議 末井昭 朝日出版社
(初)6 不登校になって伸びた7つの能力 吉田晃子 星山海琳 廣済堂出版
(再)7 自殺 末井昭 朝日出版社
(初)8 橙書店にて 田尻久子 晶文社
(初)9 ありのままがあるところ 福森伸 晶文社
(初)10 小さな天才の育て方・育ち方 吉田晃子 星山海琳 セルバ出版



満席のイベントが3つも行われ、たくさんの方々で賑わったとらきつね。これまでで最も多くの本が皆さまのもとに届いた月となりました。

そんな中、トップを飾ったのは植本一子さんの初の写真集『うれしい生活』。ほんとうにすばらしいので一人でも多くの方に届きますように。


田尻久子さんは当店ですごく売れるのですが、今回は売れるペースが過去でいちばん早いです。しょうぶ学園福森さんの『ありのままがあるところ』も初登場。話題作目白押しです。


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1位の植本一子さん写真集『うれしい生活』については、別のところでレビューを書きましたので以下に転載します。

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植本一子 うれしい生活(河出書房新社)

写真を撮ることを「世界との一定の関係に自分を置くこと」と言ったのはスーザン・ソンタグ(『写真論』1987年)だが、『うれしい生活』はまさに、植本一子という一人の人間がどのように世界と関係を結んできたかを記録した写真集である。

被写体に対しての愛を感じる写真というのは美しい。でも、愛に耽溺する余り、愛に対しての驕りを感じさせる写真は、とたんに醜悪になる。

植本一子が撮る人たちの多くは笑っていない。
彼女の撮る写真は、どこか被写体と一定の距離感が保たれていて、愛があるのに醒めている。彼女は愛に耽溺しないし驕らない。私はそこに彼女の作家性を強烈に感じる。

自然光のみで撮影するスタジオ「天然スタジオ」を運営する彼女の写真は、やはり光が美しい。(彼女のことを"光の魔術師・下北のフェルメール"と呼んでいる人がいたな。)この光は彼女の潔い覚悟の現れである。光の前では何もごまかせない。光は全てを衆目に晒す。

この写真集を何度も繰り返し見てしまうのは、彼女の世界への希求がそのままに映し出されているからだ。「たとえ一緒にいられなくても、遠くでもいいから、どうか、わたしを好きなまんまでいて。」そんな声が聞こえてくるようで、胸がどうしようもなく締めつけられる。

しかし、夫である石田さん(ECD)の視線は、そういった彼女の作家性を食い破ってしまう。ECDはこの写真集における異物である。彼の透徹した個(孤)の眼差しは、私たちの奇妙な生という営みを睨み返す。ECDはこの写真の途中から痩せていき、ついには死に至る。彼の死は、この写真集に永遠性を備えた命を与えた。なんてことだろうと思う。

たとえ一緒にいられなくても、あなたに会えたことがうれしい。私たちは最も身近な家族とでさえ、いつまでもいっしょにはいられない。子どもは瞬く間に離れていってしまうし、私もあなたも、もしかしたら明日死んでしまうかもしれない。

それでも、たったいまあなたといるという現実がうれしいのだ。私たちには「いま」しかなく、できることは、いまといまとを大切に繋いでいくことだけだ。この写真集は、うれしい「いま」の光で溢れている。




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by terakoyanet | 2020-01-08 20:38 | とらきつね | Trackback | Comments(0)

今日は2010年代によく聞いた海外のアーティストその2(K~Z)。
過去10年間での再生回数: 無星100~ ☆500~ ☆☆1000~ ☆☆☆2000~
このリストにないオススメがあれば、まだ出会っていないかもしれないのでぜひ教えて下さい。

Kacey Musgraves (US)

Kaizers Orchestra (NORWAY)

Kamasi Washington(US)

Kanye West☆☆ (US)

Kasabian (UK)

Kate Rusby (UK)

Katy Perry (US)

Kaytranada(HAITI)

Kekko Fornarelli Trio (ITALY)

Kendrick Lamar☆☆ (US)

The Killers (US)

King Charles (UK)

King Creosote & Jon Hopkins (UK)

Kurt Vile (US)

Kylie Minogue (AU)

Lady Gaga☆☆ (US)

Lady Saw (JAMAICA)

Lana Del Rey☆☆☆ (US)

Lang Lang (CHINA)

Lang Lee(KOREA)

Laura Marling☆☆☆ (UK)

Lay Low(UK)

LCD Soundsystem (US)

Leonard Cohen(CANADA)

Little Joy (US)

LMFAO (US)

Loney Dear (SWEDEN)

Lorde (NZ)

Lou Reed(US)

Low (US)

Lower Dens (US)

Low Roar(ICELAND)

Lykke Li (SWEDEN)

Mac DeMarco(CANADA)

Macklemore & Ryan Lewis (US)

Madonna (US)

Maria Grinberg (UKRAINE)

Mariah Carey (US)

Marissa Nadler (US)

Maroon 5 (US)

Marvin Gaye (US)

Mary J. Blige (US)

Maxwell (US)

Melody's Echo Chamber (FRANCE)

Metronomy(UK)

Me'Shell Ndegéocello (GERMANY)

Mew (DENMARK)

MGMT(US)

M.I.A.(UK)

Michael Jackson (US)

Michael Kiwanuka (UK)

Mitski(JAPAN/US)

Modeselektor (GERMANY)

Mono Town (ICELAND)

Morcheeba (UK)

Morrissey (UK)

Moses Sumney (US)

Mount Eerie (US)

Mourn (SPAIN)

múm (ICELAND)

Mumford & Sons (UK)

Muse (UK)

Mutemath (US)

Mutual Benefit (US)

My Bloody Valentine (IRELAND)

M83 (FRANCE)

Nai Palm (AU)

Natalie Maines (US)

Natalie Merchant☆☆☆ (US)

Natalie Prass(US)

The National☆☆ (US)

Neko Case (US)

Neli Andreeva (BULGARIA)

Netsanet Mèllèssè (ETHIOPIA)

Nicki Minaj (TRINIDAD TOBAGO)

Noel Gallagher's High Flying Birds (UK)

Norah Jones☆☆ (US)

Nusrat Fateh Ali Khan (PAKISTAN)

Omara Portuondo (CUBA)

One Direction (UK)

Oneohtrix Point Never (US)

Owen Pallett (CANADA)

PacharamonNaphasthanakiat (THAILAND)

Panda Bear(US)

Parquet Courts (US)

Passion Pit (US)

Pastacas (ESTONIA)

Pastacas &Tenniscoats (ESTONIA/JAPAN)

Pat Metheny (US)

Patty Griffin(US)

Paul Simon☆☆ (US)

Paul McCartney(UK)

Paul McCartney & Wings (UK)

Pearl Jam (US)

Perfume Genius☆☆ (US)

Pet Shop Boys (UK)

Pharrell Williams (US)

Phoenix (FRANCE)

Phosphorescent (US)

P!nk (US)

Pitbull (US)

PJ Harvey☆☆☆ (UK)

The Pop Group (UK)

Porches (US)

Priests (US)

Primal Scream (UK)

Prince (US)

Prince and the New Power Generation (US)

Rachael Dadd (UK)

Radiohead☆☆ (UK)

Real Estate☆☆ (US)

Red Hot Chili Peppers (US)

R.E.M. (US)

Rhye (CANADA/DENMARK)

Rihanna☆☆ (BARBADOS)

Ríona Sally Hartman (IRELAND)

Robert Glasper (US)

Robert Johnson(US)

Robin Pecknold (US)

Robyn☆☆ (SWEDEN)

Rökkurró (ICELAND)

The Rolling Stones (UK)

Röyksopp (NORWAY)

Röyksopp & Robyn (NORWAY/SWEDEN)

Rufus Wainwright (US)

Run the Jewels (US)

Ryan Adams☆☆ (US)

Ryan Adams & The Cardinals(US)

Saba (US)

Sade (UK)

Sampha (UK)

SBTRKT (UK)

Scissor Sisters (US)

Shamir(US)

Sharon Van Etten (US)

Shawn Colvin (US)

Sheryl Crow(US)

Sia (AU)

Sigur Rós (ICELAND)

Simian Ghost (SWEDEN)

Sinéad O'Connor (IRELAND)

Sleigh Bells (US)

The Smiths (UK)

Smith Westerns (US)

Soe Sandar Tun (MYANMAR)

The Soft Boys (UK)

Solange(US)

Sonic Youth (US)

Spiritualized (UK)

The Staves (UK)

Stefon Harris,David Sanchez, Christian Scott (US)

Steve Aoki (US)

Stevie Nicks (US)

The Strokes(US)

The Strypes (IRELAND)

St. Vincent (US)

Sufjan Stevens(US)

Sun Kil Moon (US)

Super Junior (KOREA)

Superorganism (UK)

Sylvain Chauveau (FRANCE)

SZA (US)

Tame Impala☆☆ (AU)

Tanlines (US)

T-ARA (KOREA)

Taylor Swift☆☆ (US)

Temples (UK)

10,000 Maniacs (US)

These New Puritans (UK)

The Tallest Man on Earth (SWEDEN)

The Throne (US)

Thundercat (US)

Tinariwen (MALI)

Tobias Jesso Jr. (CANADA)

Todd Rundgren (US)

Tom Misch (UK)

Tom Waits (US)

Tony Bennett & Lady Gaga (US)

TOPS (CANADA)

Toro y Moi (US)

Toumani Diabaté (MALI)

Toumani Diabaté & Sidiki Diabaté (MALI)

Tracy Chapman (US)

Travis (UK)

tUnE-yArDs (US)

TV on the Radio (US)

Tweedy (US)

Tyler, the Creator (US)

Unknown Mortal Orchestra (US)

U.S. Girls (US)

Usher (US)

U2 (IRELAND)

Vampire Weekend☆☆ (US)

Van Morrison (UK)

The Velvet Underground(US)

Vince Staples (US)

The War on Drugs (US)

Washed Out (US)

The Weeknd(CANADA)

Weezer☆☆ (US)

Weird Dreams (FRANCE)

Whitney(US)

Whitney Houston(US)

WhoMadeWho (DENMARK)

Wilco☆☆ (US)

Willie Nelson & Asleep At The Wheel (US)

Wings (UK)

Woody Guthrie(US)

The xx(UK)

Years & Years (UK)

Yeasayer (US)

Yo La Tengo(US)

Youth Lagoon(US)

Yuck (UK)

Zedd (RUSSIA)

Zola Jesus (US)



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by terakoyanet | 2019-12-08 01:42 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

今日は2010年代によく聞いた海外のアーティストその1(A~J)。
過去10年間での再生回数: 無星100~ ☆500~ ☆☆1000~ ☆☆☆2000~
このリストにないオススメがあれば、まだ出会っていないかもしれないのでぜひ教えて下さい。


Adam Strug (POLAND)

Adele☆☆ (UK)

Adrianne Lenker (US)

Agnes Obel (DENMARK)

Alela Diane (US)

Alexandra Stan (ROMANIA)

Alicia Keys (US)

Ali Farka Touré& Toumani Diabaté (MALI)

Alim Qasimov (AZERBAIJAN)

Alvvays (CANADA)

Amos Lee (US)

Anderson .Paak (US)

Angel Olsen(US)

Ani DiFranco (US)

Animal Collective(US)

ANOHNI (UK)

Antony and the Johnsons (US)

Aphex Twin(IRELAND)

Aretha Franklin (US)

Arca☆☆ (VENEZUELA)

Arcade Fire☆☆ (CANADA)

Arctic Monkeys(UK)

Ariana Grande (US)

Ariel Pink (US)

Ariel Pink's Haunted Graffiti (US)

A.R. Rahman (INDIA)

A$AP Rocky (US)

Ásgeir☆☆ (ICELAND)

Atlas Sound (US)

Autechre (UK)

Autre Ne Veut (US)

The Avalanches(AU)

Avi Buffalo (US)

Avicii(SWEDEN)

Azealia Banks (US)

The Band (US)

Basement Jaxx (UK)

Bat for Lashes (UK)

Battles (US)

Beach House☆☆ (US)

Beady Eye (UK)

The Beatles☆☆ (UK)

Beck☆☆ (US)

Beirut(US)

Beyoncé☆☆☆ (US)

Bibio(UK)

BIGBANG(KOREA)

Bill Callahan (US)

Billie Eilish (US)

Billy Bragg & Wilco(UK/US)

Björk☆☆☆ (ICELAND)

The Black Keys (US)

BLACKPINK (KOREA)

Blood Orange☆☆ (UK)

Blur (UK)

B.o.B (US)

Bob Dylan☆☆☆ (US)

Bob Dylan & The Band☆☆☆ (US)

Bon Iver☆☆ (US)

Brad Mehldau☆☆ (US)

Brad Mehldau & Mark Guiliana (US)

Brad Mehldau,Kevin Hays & Patrick Zimmerli(US)

Brad Mehldau Trio☆☆ (US)

Brian Eno (UK)

Brian Wilson (US)

Britney Spears(US)

Bruno Mars(US)

BTS(KOREA)

Bugge Wesseltoft (NORWAY)

Burial (UK)

The Byrds (US)

byul.org (KOREA)

Calvin Harris (UK)

Caravan Palace (FRANCE)

Caribou(CANADA)

Carly Rae Jepsen (CANADA)

Carly Simon (US)

Car Seat Headrest (US)

The Carters (US)

Charles Bradley (US)

Charli XCX (UK)

Chassol

Cheeze (KOREA)

The Chemical Brothers (UK)

The Chieftains(IRELAND)

Chris Brown (US)

Chris Thile & Brad Mehldau (US)

Christian McBride Trio (US)

Christina Aguilera (US)

CHVRCHES (UK)

The Civil Wars (US)

Clock Opera (UK)

Cloud Nothings (US)

Coldplay (UK)

Corinne Bailey Rae☆☆ (UK)

Count Basie Orchestra (US)

Courtney Barnett (AU)

Court Yard Hounds (US)

Crystal Castles (CANADA)

Crystal Fighters (UK)

Cults (US)

Cut Copy (AU)

Daft Punk(FRANCE)

Damon Albarn (US)

D'Angelo & The Vanguard(US)

Danny Brown (US)

David Bowie(UK)

David Byrne & Fatboy Slim (UK)

David Byrne & St. Vincent (UK/US)

David Guetta (FRANCE)

deadmau5 (CANADA)

DEAN (KOREA)

Deerhunter (US)

Destroyer (CANADA)

Delphic (UK)

Dirty Beaches (TAIWAN/CANADA)

Dirty Projectors☆☆ (US)

Dirty Projectors + Björk (US/ICELAND)

Disclosure (US)

Django Django (UK)

DJ Koze (GERMANY)

Drake(CANADA)

Dr. Dre (US)

The Drums (US)

Earl Sweatshirt(US)

Eddy Tussa (ANGOLA)

Ed Sheeran (UK)

Elliott Smith(US)

Elvis Costello (UK)

EMA (US)

Eminem (US)

Enya (IRELAND)

Epik High (KOREA)

Eric Clapton (UK)

Erykah Badu (US)

Esperanza Spalding (US)

Ex Hex (US)

EXO (KOREA)

Father John Misty(US)

Femi Kuti (UK)

Fever Ray (SWEDEN)

Fiona Apple(US)

First Aid Kit☆☆ (SWEDEN)

FKA twigs(UK)

The Flaming Lips(US)

Fleet Foxes☆☆ (US)

Florence + the Machine (UK)

Flying Lotus☆☆ (US)

Foster the People (US)

Foxygen(US)

Frank Ocean☆☆☆ (US)

Frankie Cosmos(US)

Franz Ferdinand (UK)

Fred Hersch & Julian Lage (US)

Friendly Fires (UK)

Fuck Buttons (UK)

fun. (US)

Future Islands (US)

f(x) (KOREA)

Girlpool (US)

Girls (US)

Girls' Generation (KOREA)

Gold Panda (UK)

Gorillaz☆☆ (UK)

Gray (KOREA)

Green Day(US)

Grimes (CANADA)

Grizzly Bear (US)

Grouper (US)

Gym and Swim (THAILAND)

HAIM(US)

Hamilton Leithauser + Rostam (US)

Halls (UK)

Hauschka (GERMANY)

Heavenly Beat (US)

Holly Herndon (US)

Holy Ghost! (US)

The Horrors (UK)

Horse Feathers (US)

Hot Chip (UK)

House of Waters (US)

How to Dress Well (US)

HYUKOH (KOREA)

Ibeyi(FRANCE)

IKON (KOREA)

The Impression (THAILAND)

The Internet (US)

IU (KOREA)

Jack Johnson☆☆ (HAWAII)

Jack White (US)

Jai Paul (UK)

Jake Bugg (UK)

Jake Shimabukuro (HAWAII)

James Blake☆☆ (UK)

James Morrison (UK)

Jamie xx(UK)

Janelle Monáe(US)

Janis Joplin (US)

Jan Johansson (SWEDEN)

The Japanese House (UK)

Jason Moran (US)

Javelin (US)

Jay Som (US)

JAY-Z (US)

Jenny Hval (NORWAY)

Jessie Ware (UK)

JFDR (ICELAND)

Jill Scott (US)

Jlin (US)

Joan as Police Woman (US)

Joan Osborne (US)

John Blek (IRELAND)

John Coltrane (US)

John Grant(US)

Jon Hopkins (UK)

Joni Mitchell (CANADA)

Julia Holter (US)

Julianna Barwick (US)

Julie Byrne (US)

Justin Bieber (CANADA)

Justin Timberlake(US)



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by terakoyanet | 2019-11-29 10:15 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

いつも、「先生、いつもなに聴いてるんですか?」と子どもたち聞かれると、なんと答えたらいいかわからなくなって口ごもってしまいます。いろいろ聴いている、としか言えません。この鬱憤を晴らすためではないのですが、記録用に2010年代に聴いた音楽をこちらに何度かに分けて載せたいと思っています。

今日はよく聞いた日本のアーティスト。
過去10年間での再生回数: 無星100~ ☆500~ ☆☆1000~ ☆☆☆2000~
このリストにないオススメがあれば、まだ出会っていないかもしれないのでぜひ教えて下さい。
リストはアプリとエクセルを駆使して5分以内で作成しました。

◇2010s Artist - Japanese

ART-SCHOOL

aiko

あいみょん

aoki laska

青葉市子☆☆☆

青葉市子と妖精たち

青谷明日香

赤い靴

秋山羊子

Akira Kosemura

朝崎郁恵

ASIAN KUNG-FU GENERATION

あだち麗三郎

安室奈美恵

Ametsub

阿部芙蓉美

Alfred Beach Sandal☆

Underslowjams

andymori

安東ウメ子☆

安藤裕子

ECD

YEN TOWN BAND

Io

池間由布子☆

石橋英子

岩本三千代

indigo jam unit

UA

魚座

Water Water Camel

Wonk

宇多田ヒカル☆

内田光子

宇宙まお

埋火

EGO-WRAPPIN'

エマーソン北村

Emi Meyer

Aimer

OGRE YOU ASSHOLE☆

王舟

Awesome City Club

大滝詠一

Autumn Leaves

大友良英☆

大西順子

大貫妙子

大橋トリオ☆☆

大森靖子☆☆☆

大森靖子&THEピンクトカレフ

岡村靖幸

小沢健二☆

踊ってばかりの国

Official髭男dism

折坂悠太☆☆

ORIGINAL LOVE

Curly Giraffe

快速東京

片平里菜

カネコアヤノ

Charisma.com

菅野よう子

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奇妙礼太郎

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by terakoyanet | 2019-11-27 09:31 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)

とらきつね一般書ランキング(10/4-11/21)

(初)1 まとまらない人 坂口恭平 リトルモア
(再)2 台風一過 植本一子 河出書房新社
(初)3 GasherbrumⅡ 石川直樹 SLANT
(再)4 日本の気配 武田砂鉄 晶文社
(初)5 夏物語 川上未映子 文藝春秋
(再)6 往復書簡 無目的な思索の応答 又吉直樹・武田砂鉄 朝日出版社
(初)7 増補新版 いま生きているという冒険 石川直樹 新曜社
(初)8 家族最初の日 植本一子 ちくま文庫
(3)9 親子の手帖 鳥羽和久 鳥影社
(初)10 在野研究ビギナーズ―勝手にはじめる研究生活 荒木優太他 明石書店

今月は一昨日発売になったばかりのいま話題の書、坂口恭平さん『まとまらない人』が初登場1位を獲得! 坂口さんをはじめ、とらきつねのイベントに登場した植本一子さん、石川直樹さん、武田砂鉄さんが上位を独占。その中で5位に毎日出版文化賞を獲得したばかりの川上未映子さんの『夏物語』がランクイン!会う人会う人におすすめしている甲斐がありました。




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by terakoyanet | 2019-11-21 23:58 | とらきつね | Trackback | Comments(0)

現代思想11月号
反出生主義を考える「生まれてこないほうが良かった」という思想(青土社)


私が知る家庭にいわゆるひきこもりの男の子がいるのですが、その子は家庭内で逆上するとすぐに「生まれてこないほうが良かったんだー」「お前、生んだ責任を取れよー」とお母さんに絶叫するんです。その彼から話を聞いていると、ベネターの言うポリアンナ原理(悪に満ちた人生という真実を覆い隠すヴェール)によるまやかしによって、私たちはかりそめの善きものとして生きていけるのかなという気持ちになります。彼が原理的にしかものを見ることができないことから悩みを深めているように見えるからなおさらです。でも、彼と「まやかし」について話した時にいくら二人で盛り上がったところで、彼はまた逆上するとお母さんに同じことを叫ぶわけです。こっちのほうが現実的な実存としては圧倒的に強い。そういう彼の母親への恨みはポリアンナ原理では説明がつかないんです。そして、お母さんに彼が何を考えているかを説明するときに、私はやはりそのこと(彼はまやかしの世界の住人ではなく、もっと原理的にそのままに世界を見ているんですということ)を普遍化して話すことはできなくて、「世界を見る目というのはひとつではなくて、彼とお母さんとではもしかしたら別のしかたで世界を見ているのかもしれません」としか言えません。私の実感としてもそうとしか言えない。

生む側と生まれる側には非対称性が横たわっている。確かに生まれる側には選択の余地がなく、I was born.と受け身の形で生まれるしかない、でも生む側は生むか生まないか選択の余地がある。そこで「次の命を暴力的に生み出すことがいかにして正当化されるのか」(森岡正博さん)という<親>の問題が生まれるわけで、彼の「お前、生んだ責任を取れよー」という言葉の前にお母さんは絶句して立ちすくむしかなくなります。でも、彼の問いを一身に受けて何か応えようとする彼女を見て私は、彼女に責任を取れなんて言えないよと思ったわけです。まず、出生を迎えるためには彼女ひとりの意思では不可能で、つまり複数の意思が必要であるということ、さらに彼女が生みたいと思って生んだとしても、その意思も含めて彼女はその都度の不確定な現実の中でそうなっただけとしか言えない部分は決して拭えないわけです。私はお母さんに「生んだ責任というのは、少なくともあなたがひとりで抱えて考える問題ではない」ということを言いました。これもそうとしか言えなかった。出生‐反出生という二元的な捉え方では零れ落ちるものが多々あると思います。私たちが今わからない現実になんとか応答しているだけの脆弱な存在であることが見過ごされている気がするのです。

私ははじめから「出生‐反出生」という問いに抵抗のようなものを感じており、それはこの特集でも複数で触れられているように、それはクイアを寄せ付けないところにあるのだろうと思います。これは出生主義の課題だと考えられがちですが、反出生主義も同じです。<親>の問題というのはクイアを疎外します。これは私がいつも親と子の問題を考え、人の前で話すときのアポリアでもあります。

その点、川上未映子さんの『夏物語』(とらきつねでも販売中/これは読んでいただきたい)の引用が印象的な逆卷しとねさんの文章は、私の些末な経験のいくつかを確実にほぐしてくれるもので(ほぐされたからその文章を追うようにしてこれを書いたのですが)苦しくも有り難く感じられた。耳触りのよい未来を求めることで、結果的に存在が今ここでめくれていくような時めきのある未来を失うことがないよう、この冊子の中で拾ったいくつかの警句を携えていたいと思いました。

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田尻久子『橙書店にて』(晶文社)

熊本・橙書店の店主(ママ)、田尻久子さんが書いたエッセイ3作目。
私は彼女が書く文章が好きです。何を書いても澱みがない。さっぱりしてる。哀しみを愛おしんでいるのに、カラッとしていて、だからかえって余韻が後を引きます。
橙書店の本棚の間を歩いているときのように、たよりない声が、声にならない声が聞こえてくるようで耳を澄まします。それは確かに命の深さを知る、やさしさに溢れる声。
石牟礼道子も村上春樹もあの日カウンターにぎこちなく座ったお客さんも、この本の中では、たまたま橙書店に触れた、なんでもない、そしてかけがえのないひとりの人として描かれています。その田尻さんの目の正直さ、確かさに胸を打たれるのです。

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綿野恵太『「差別はいけない」とみんないうけれど。』(平凡社)


今まさに読むべき本。世間に溢れる「正しさ」の臭みを嗅いだ覚えのある人なら正鵠を射たものに出会ったと感じるはず。まえがきの時点で所詮相対主義だと誤読して投げ出す人もいるかもしれないが、この本に書いてあることはそんなことじゃない。

この本に書かれていることは、若い人たちは感覚的に理解しやすいと思う。(20年後の「常識」が書かれている気がする。) アイデンティティとシチズンシップを対比させる考察はこの本の肝で、野党支持者たちや、デモに参加して社会を変えたいと考える人たちにも自分の弱点を知るために読んでみてほしい。

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平倉圭『かたちは思考する』(東京大学出版会)


筆者は対談(伊藤亜紗×平倉圭 記憶を踊ること、私を作り変えること)https://dokushojin.com/article.html?i=6197&p=7 の中で、さらっと「僕は言葉に対する信頼が低いんです」と発言しているが、この本『かたちは思考する』は、言葉に対する信頼が低いが故に、出来合いの言葉ではなく、形象を見ることを通して内的に捻り出された言葉だけを駆使して書かれた芸術論である。凄絶な強度を持つ具体的な分析の数々に圧倒され、曲がりなりにも日ごろ文章を書いている人間として、平伏するより他にないような苦しい感動が押し寄せる。

その緻密な分析は、私たちに還元主義的な解釈の正解を用意するのではない。私たちの身体は、この本を通して形象に巻き込まれ震動する。その魅惑を追体験できるだけでもこの本は圧倒的に読む意味がある。

この本はわかったつもりになることを簡単には許してくれないので、これからも手に取って読むことになるだろう。参照されるあらゆる作品にも興味が芽生えるし、何よりこの本を読んだ後には自分の身体を使って絵を描いてみたいと思う。まさにそれは本を読むことで身体が変容するような経験だ。

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by terakoyanet | 2019-11-16 06:17 | とらきつね | Trackback | Comments(0)