『山と獣と肉と皮』(繁延あづさ著)を読む
2020年 12月 19日
7月のとらきつねのイベント
2020年 06月 27日
6月に新刊『物語を売る小さな本屋の物語』(晶文社) を刊行したばかりの鈴木潤さん、とらきつね初登場です!
第1部 鈴木潤 絵本の世界
2016年に『絵本といっしょに まっすぐまっすぐ』を刊行した鈴木潤さん。絵本ソムリエ(私が勝手に名付けました)の潤さんに、その魅力をたっぷり語っていただけます。ユーモアにあふれる潤さん絵本の話を通して、新しい世界が開ける体験をお楽しみください!読みたい本がめちゃ増えるかもしれないので観覧の際にはご注意ください。
第2部『物語を売る小さな本屋の物語』(晶文社) 刊行記念トーク 聞き手 鳥羽和久
6月に刊行されたばかりの新刊『物語を売る小さな本屋の物語』の刊行記念トーク。鈴木潤×鳥羽和久の組み合わせによるトークは2018年以来2度目。(1回目はメリーゴーランド京都にて。)「小舟の舳先にひとり立ち 当たってくだける潤ちゃんは めっちゃ方向音痴な冒険家」と料理家の高山なおみさんが評した鈴木潤さんの魅力にガチンコで迫ります。潤さん、おもろしい人ですから、きっと楽しい夜になります。何なら友達になって帰ってください。お楽しみに! トーク終了後はサイン会も!
当日は、感染防止対策のため、通常定員の半数にてイベントを行います。
◇チケット
2,400円(第1部・第2部共通)
*中学生以下無料 *学生1000円 *返金不可
https://torakitsune8.thebase.in/items/30692179
◇日時と場所
7月1日(水)19:30~21:30
とらきつね 福岡市中央区唐人町1-1-1成城ビル1F
◇鈴木潤 プロフィール
1972年三重県四日市生まれ。
2007年より、子どもの本専門店「メリーゴーランド京都」店長を務める。
雑誌、ラジオ、テレビなどでの絵本の紹介、執筆や講演など多方面で活躍。
著作に『絵本といっしょにまっすぐまっすぐ』(アノニマ・スタジオ刊)『物語りを売る小さな本屋の物語り』(晶文社刊)がある。少林寺拳法弐段。二人の男の子の母。
6月末発売『おやときどきこども』(鳥羽和久著 ナナロク社) の刊行記念トークイベントを7月5日にとらきつねにて開催いたします。
第1部 「親と子」を考えるクロストーク 14:00~15:20
酒井咲帆(ALBUS)× 藤田ゆみ(くらすこと)× 川口恵子(編集者)× 鳥羽和久(著者)
子どもと生きるのはおもしろい。でも、仕事をしながら子どもを育てていると、葛藤もあるし、思わず自分の人生について立ち返って考えてしまう瞬間もある。日ごろの生活の実感をそれぞれが語り合うトークです。(質疑応答あり)
第2部 『おやときどきこども』刊行記念トーク 15:30~16:20
鳥羽和久(著者)× 川口恵子(編集者)
『おやときどきこども』の著者と編集者が、新しい本について語ります。この本に何を織り込もうとしたのか、どういう過程でこの本ができたか。本の中身を深堀りできるようなお話ができたらと思います。
◇場所
とらきつね 福岡市中央区唐人町1-1-1成城ビル1F
*現在とらきつねでは、感染防止対策のため、通常の半分の定員数でイベントを開催しています。
◇料金
一般 2,800円(高校生以下無料)
割引 1,500円
*割引に該当する方は、①学生 ②7/1鈴木潤さんトークイベントご購入済み(同時購入も可)の方 です。
*キャンセル不可
◇登壇者プロフィール
■酒井咲帆(さかい・さきほ)
写真家。株式会社アルバス 代表、いふくまち保育園園長、及び古小烏公園愛護会会長。 2009年まで九州大学USI子どもプロジェクトの一員として「子どもの感性」を育める居場所づくりを行う。2009年4月に写真屋/写真館『ALBUS(株式会社アルバス)』を福岡市中央区警固に立ち上げ、写真現像・プリント・撮影・企画・編集などを行いながら、写真屋としてまちづくりを実践している。また、2018年3月に、薬院伊福町にて『いふくまち保育園』を開園。子どもたちの成長を見守りながら、園がまちに開かれた場所になるように、隣の古小烏公園を管理・活用しながら、日常の風景がより豊かになればと耕している。
■藤田ゆみ(ふじた・ゆみ)
「くらすこと」主宰。ケアワーカー、雑誌編集の仕事を経て、2005 年「わたし自身のものさしを見つける」をテーマとした“くらすこと”の活動をスタート。雑貨の店とカフェの運営、イベント企画やウェブマガジン、本の出版など多岐にわたり活動する。2019年に『くらすことの本』を創刊。現在、2号目を制作中。著書に『子どもと一緒にスローに暮らす おかあさんの本』(アノニマ スタジオ刊)。2男3女、5人の母。
■川口恵子(かわぐち・けいこ)
1976年生まれ。編集者。美術館といくつかの出版社勤務、ナナロク社勤務を経て、現在はフリーランスの編集者、作家アシスタントとして活動。主な担当作に『おやときどきこども』(鳥羽和久)、『バウムクーヘン』(谷川俊太郎)、『ブードゥーラウンジ』(鹿子裕文)、『猫はしっぽでしゃべる』(田尻久子)、『ことばの生まれる景色』(辻山良雄、 nakaban)など。
■鳥羽和久(とば・かずひさ)
1976年生まれ。学位は文学修士(日本文学・精神分析)。2002年、大学院在学中に学習塾を開業。現在、株式会社寺子屋ネット福岡代表取締役、唐人町寺子屋塾長、及び航空高校唐人町校長。教室で小中高の科目指導をする傍ら、とらきつね(文具・食品・雑貨)の運営や各種イベントの企画、地域に根差した独自商品の開発等に携わる。著書に『親子の手帖』(鳥影社)、『おやときどきこども』(ナナロク社)など。
イベントチケットの販売まとめ 6/27
■7/1鈴木潤 小さな本屋の物語(一般/学生)
…販売中(店頭・オンライン)
■7/5おやときどきこども刊行記念トーク
…オンラインで割引チケットのみ販売中
…本日13時店頭にて販売開始(割引・一般)
…明日正午にオンラインで販売開始(一般)
*割引対象者は学生及び鈴木潤イベント申込者
『ブードゥーラウンジ』鹿子裕文著 のこと
2020年 03月 20日
尹雄大『モヤモヤの正体 迷惑とワガママの呪いを解く』刊行記念トーク福岡開催のお知らせ
2020年 02月 07日
尹雄大『モヤモヤの正体 迷惑とワガママの呪いを解く』(ミシマ社)、たくさん気になるフレーズがあります。少し書き出してみたいと思います。
どこかに正解があるはずだと、手にしたものをすぐさま放り投げるのではなく、摑んだ失敗や間違いを余すことなく体験し、それを徹底して味わってみる。それがこの世界のわけのわからなさを「わけのわからないもの」としてまるごと理解するたったひとつの道なのではないでしょうか。
言葉を覚えたての幼子が飽きもせず「なぜ?」を連発するのはどうしてでしょうか。それはおそらく答えを欲するのではなく、ただ問うているからでしょう。
「正しくあらなければならない」という考えは葛藤の存在を示しています。「そうでなければいけない」と言えば言うほど明らかになるのは、当人が決して現状に満足していない様子です。
正義を問うことが対立を生むのだとしても、それのいったい何が問題なのでしょうか。
自信が持てないのは何かが欠如しているからではなく、「自信がない」という設定を自らに許しているからではないか、ということでした。
「迷惑かもしれない」という配慮は、他者への気遣いでも繊細さでもなく、客観性の名の下に相手をコントロールしたいという欲望の表れだとは言えないでしょうか。
意識は過去に囚われ、これまでのことを後悔しても決して取り戻せない。一歩も前に進まない。焦りは募り、変わりたいという思いは空転する。絶望感でいっぱいになります。ですが、身体はそうなっていません。毎日を新たに生きたがっています。いや増す絶望感をよそに、身体は生に向けて歩みを続けています。
自分が無視してきた体感にフォーカスしていくと、長年かけて育てた感性が実は社会に合わせていたことや、わかって欲しかったけど理解されなかった経験があったのだと気づきます。
いろんな方の話を聞いて思うのは、弱さやダメなところがあるから問題なのではなく、それらを認められない、認めるわけにはいかないというその人の切実さがつまずきになっている、ということです。
わからなさを知ろうとすることがわかるということであり、共感に投資することが自己の理解の道のりではないはずです。
少しだけ抜き出そうとしたら、たくさんに。。。
著者は1章において「複雑な世の中であるからこそ白黒つけられないところに留まる足腰の強さはあったほうがいい」と言います。この本は、そういった足腰の粘り強さを頭で理解する以上に体得していくこと、「覚束ない足取りでも」(「おわりに」より) それを留まることなく続けていくことを呼びかけるために書かれたものだと感じました。
「人に迷惑だけはかけなさんなよ」そう大人に言われ続けて育った私たち。そんな私たちは、他人をすぐに「迷惑」だとラベリングするし、自分が人に迷惑をかける行為をそれを「ワガママ」だからだと自制します。そのような迷惑やワガママを許せない心理の背後にある「怒り」の感情、そして葛藤と克服の物語を通して、私たちが何を切実に手に入れようとしてきたのか、この本は詳らかにしていきます。
かつて作家の吉本ばななさんが尹さんの文章のことを次のように言いました。
この人の描く言葉は
他のだれとも違う彼だけの速度。
だから信用できるしほっとする。
そのころ(5年前)以上に今回のこの本の尹さんの文章は、余分なものが削ぎ落されていると感じます。理屈だけで読もうとすると、うまく読めなんじゃないかという気もします。読む方も試されているなと感じるのです。
尹さんの2018年の著書『脇道にそれる』(春秋社)の中にあった「私は現実ではなく、現実らしさを望んでいたのだった」という一節を思い出します。共感という道筋で他者の価値観に依存し、私を見つけようとしたところで、その私には根が全くなく、決して安心できない。それでも、私たちは「わかるよ」と頷きあって慰め合う。尹さんはそのことを「現実らしさ」と呼び、私たちが「現実らしさ」から抜け出すために、自分自身に立ち返ることを呼びかけます。
さて、いよいよ尹雄大さんのとらきつねでのトークイベントの開催が4日後となりました。
尹さんといっしょに本の内容について(上にあげたフレーズについても)いろいろと話してみたいと思います。参加者の皆さまには、お話しを聞きながら自分が何を感じるか、その内観を味わっていただきたいと思います。
ご意見や感想、質問などを伺う時間やサイン会もありますのでぜひお楽しみください。
今年もありがとうございました。
2019年 12月 29日

1枚目左上から

坂口恭平とオノラリア
2019年 12月 11日
今日はいよいよ坂口恭平さん、末井昭さんのトークイベント当日です。
以下は、坂口恭平さんの「いのっちの電話」は、神から「召命」を受けた中世の人たちと同じ働き方なんです、という話。
・・・
一昨日に高校生たちと読んだ村上陽一郎さんの『科学者とは何か』は、医師や法曹家(弁護士)がお金をもらって仕事をする意味について、その根っこを再考することができる面白い文章だった。
西洋中世における医師や法曹家の仕事は、木こりやパン焼き、肉屋などの一般的な職業とは、本質的に異なるものだったそうだ。それは、医師や法曹家の仕事が単に「知的」な職業だからというからではなく、彼らだけが神の「召命」によってその仕事をしていたからである。
何故なら、そうした仕事は、この世で「苦しんでいる人々」に、救いの手、助けの手を差し伸べるものだからである。身体の病いに苦しみ、精神の不安に苦しみ、そして社会的な正義を犯されて苦しんでいる人々に対して、神は、特別に才能を与え、自分の意図を実現する手先になってくれるべき人々を用意し、それらの人々の手を借りて、助けと慰め、正しさと補いとを、与えようとした。したがって、神は、彼らに常に呼びかけているのである。「苦しんでいる人々のために、(私があなたに与えた)その才能を使いませんか?」と。
『科学者とは何か』村上陽一郎
西洋中世における医師や法曹家の仕事は、聖職者たちと同様に、神の「召命」に従って人を救うことであり、神に対する責任を負って働くことを是としていた。一方で、現在の医師や法曹家(弁護士など)は単なる世俗的なエリートの職業となった。だが、苦しんでいる人間を助けようとする点は今も昔も変わらないので、現在の医師や法曹家たちは、神ではなく、患者や依頼人に対して直接に信義的、道義的責任を負うようになる。
現在、私たちは医師や弁護士に規定の金額を支払うことで契約関係を結び、その対価として彼らから治療やサービスを受ける。(だからこそ現在の医師や弁護士には規定の金を払ってくれた契約者に対して責任が生じるのだ。)しかしこの方法は、神の召命に基づいて仕事をしていた時代の医師や法曹家には馴染まない。だから、翻って西洋中世のころの医師らの報酬について見てみると、そこには「オノラリア」という習慣があった。
医師が患家を訪れる。医師は背中に口の開いた袋を背負っている。診療・治療が終わって、「ではお大事に」と患者もしくはその家族に背を向ける。袋もそちらを向く。患家の人は、そこへいくばくかのお金を入れる。次々と患家を周っている間に、医師には、誰が幾ら入れてくれたか判らなくなってしまう。
『科学者とは何か』村上陽一郎
「オノラリア」は医師に対する「報酬」として、神との誓約に基づいてなされる仕事への尊敬と名誉の承認という意味合いを帯びていた。だから、その金額は払う側の医師に任せられるという特殊な性格を持っており、だから例えば「袋に手を入れて、払うふりをして払わない」という今では倫理的に正しくないと思われる行為さえも、それが尊敬と名誉の承認という振る舞いでさえあれば、それは何の問題もないのである。
この話を読んで真っ先に思い出したのが、今日とらきつねにゲストでやってくる坂口恭平さんの「いのっちの電話」である。彼は8年もの間、希死念慮のある人たちからの電話を無償で受け続けている。彼は自分の仕事が、お金という対価に対するサービスを履行するという形になじまないことを知っていて(それどころか彼は「金を使うと不幸になる」とか「基本的に金稼ぎしてるやつは全員怪しむようにねw」とか発言している)自分がどれだけの仕事をしたかということを、実際にいくらもらったかということと関係なく自分の帳簿につけている。これはまさに西洋中世の「オノラリア」の精神と同じであり、きっと当時の医師たちは、袋に思ったほどお金が入っていなかったとしても、それを不服と思うことはなかったのではないか。
坂口さんへの長年の謎として「死にたい人たちと話していて自分が擦り減ってしまわないのか、そしてそれは割に合う仕事なのか」というものがあったのだが、この問いは「オノラリア」によって説明が可能である。
彼が希死念慮のある何千人もの人たちと関わって擦り減らないのは、彼が自分は特別な仕事をしているという自覚を持っていて、だから戦略的に相談者と直接の契約を結ばないという形を選び取っているからだ。(直感的な感覚をそのまま戦略に変えることができるのが彼の確かな賢さだと思う。)じゃあ、彼が誰と契約を結んでいるかと言えば、それは「神」ではないだろうが「今はフリードリヒ・ニーチェにむかっているんだ」(『まとまらない人』)と言っているくらいだから、神とは全く異なる、それでいて神の似姿をした何かなのだろう。
「割に合う仕事なのか」という問いについては、彼にとってお金は報酬にならず、自らの召命を果たしているという自覚がある限りは、周囲の僅かな「仕事への尊敬と名誉の承認」があればそれが報酬なのだから、割に合わないということはない、という回答になると思う。(だから、私たちは「オノラリア」としての賛辞と承認を彼にもっともっと与えたほうがいいと思う。報酬が足りないとき、坂口さんは自分で自分をほめているので、それで事足りている可能性もあるが。)
ということで、「坂口恭平とオノラリア」のお話は以上です。今日のトークが楽しみです。
12月に行われるとらきつねのイベント情報
2019年 11月 25日
6刷のベストセラーになった『小さな天才の育て方・育ち方』に続く新刊『小・中・高に通わずに大学へ行った私が伝えたいー不登校になって伸びた7つの能力』を9月に刊行したばかりの吉田晃子(よっぴー)と星山海琳(まりん)の親子。よっぴーはいわゆる子育ての「常識」にこだわらなかったし、まりんはほめられるわけでもなく叱られるわけでもなくただそのままに育って大きくなった。
親と子の話を通して皆さんに感じてもらいたいのは、けっして子育ての正解ではなくて、子育てってこんなに面白くて豊かなんだなぁという子育ての本来性であり、子育てにかかわらず人と人とが関係を結ぶことのかけがえのなさです。子どもはもともと偉大な存在なのに、そういう子どもの豊かさに出会うことなく子どもの可能性をはじめからつぶしてしまう大人にならないように、親と子どもの双方からお話しを聞いてみたいと思います。聞き手はとらきつねの鳥羽和久(著書に『親子の手帖』など)。
19:00~19:40 親の場合 吉田晃子×鳥羽和久
19:40~20:20 子の場合 星山海琳×鳥羽和久
20:30~21:00 親と子(オヤトコ)会議 吉田晃子×星山海琳×鳥羽和久
◇日時 12月4日(水)19:00~21:00
※トーク後に質疑応答・サイン会あり
◇ご予約
:とらきつねBASE https://torakitsune8.thebase.in/
:または店頭にて
◇会費 2,000円
※学生割 500円(学生さんの予約はとらきつねまでメールや電話でご連絡ください)
※高校生以下無料、お子様連れ可能ですが託児施設等はございません
※チケットレス制です。ご予約の方に予約番号をメールでお知らせしますので、当日受付にて予約番号をお申し付けください。(チケットはございません)
※キャンセル不可
◇プロフィール
吉田晃子(よしだ・あきこ)
1962年大阪生まれ。一男一女の母。口唇口蓋裂の先天性形態異常で生まれ、成人するまでに何度も手術、入退院をくり返す。
大学卒業後、入社した会社を3日で辞め、放浪の旅に出る。帰阪後は自営業を営み、その後フラワーアレンジメント、室内装飾のコーディネーター、飲食店の経営などをする。第一子は先天性心臓疾患で、再三にわたり、生死の境をさまよう。自らの障害、入院していた時間、放浪、 息子の障害、子どもの学校に行かない選択とその後の日々は、根本に立ちかえって物事のあり方を見直すことを教え「デモクラティックス クール・フリープレイスなわて」の立ち上げおよびスタッフ勤務を経て、コミュニティ「デモクラティックフィールドのらねこ」に携わる。
現在は「AI‐am」共同経営の星山(娘)と、ブログ「オヤトコ発信所」を中心に、お母さんの集うオンラインサロンや、講演、勉強会、講座 などの活動を行う。2016年、星山とともに上梓した『小さな天才の育て方・育ち方- 小・中・高に通わず大学へ行った話』(セルバ出版)は第 6刷(2019年8月現在)に。
星山 海琳(ほしやま・まりん)
1996年大阪生まれ。大阪芸術大学芸術学部文芸学科卒業。小学校へ入学してすぐ、学校教育への数々の疑問がわき、学校への魅力を感じなくなる。自分に合ったより魅力的な教育を探し「デモクラティックスクール・フリープレイスなわて」で6歳から11歳を過ごす。
デモ クラティックスクール(サドベリースクール)で過ごした日々から発想を受け、11歳のとき、コミュニティ「デモクラティックフィールドのら ねこ」を創立。その後、教育・子育てに関心や悩みのある方々の相談やサポートなどのほか、詩や絵画、写真など自身の創作活動にも励む 。
17歳の夏、とつぜん大学へ行くことを志す。高等学校卒業程度認定試験を受けることを決め、約2か月半の期間で、全8教科の勉強を小学校 1年生のレベルからはじめる。九九や四則計算など小学校算数を約20時間、数学を約12時間で修了。ほか7教科とともに、高認試験に合格。
志望校である大阪芸術大学を受験、現役入学した。
鳥羽 和久(とば・かずひさ)
1976年、福岡県生まれ。
株式会社寺子屋ネット福岡代表取締役。
大学院在学中の2002年に中学生40名を集めて学習塾を開業。2010年に航空高校唐人町(単位制高校)開校。現在、教室で150名超の小中高の生徒を指導する傍ら、本屋と雑貨の店「とらきつね」の運営や及び文化イベントの企画を行う。
近年は、子育てや旅に関するエッセイ執筆や、全国の学校等での講演も多数。著書に『親子の手帖』(鳥影社)など。来年の春に新刊『子どもの声を聴く(仮題)』(ナナロク社)を刊行予定。
「死にたい人は死ぬ前に一度でいいから、僕に連絡して」と呼びかけて希死念慮に苦しむ人々との対話「いのっちの電話」を自らの携帯電話(090-8106-4666)で続ける坂口恭平さんと、『自殺』(講談社エッセイ賞受賞)・『自殺会議』においてキレイゴトのない言葉で正面から哀しくておもしろい「自殺」を描いた末井昭さんによる自殺会議。これは、必聴、必見です。笑って泣いて、悲しみも喜びもごちゃ混ぜにした人間賛歌をお持ち帰りください。この日は大人気おむすびひばりさんが出店します!
◇日時 12月11日(水)19:30~21:30
※トーク後に坂口恭平さん、末井昭さんのサイン会あり!
◇ご予約
:とらきつねBASE https://torakitsune8.thebase.in/
:または店頭にて
◇会費 3,800円
※学生割 1,000円(学生さんの予約はとらきつねまでメールや電話でご連絡ください)
※困っている人割 1,000円(先着5名/お金を払う余裕はないけど参加したい方は、参加したい理由を書いて、以下のお問い合わせフォームからお送りください。おふたりとも切羽詰まった人を助けたいと思っています。)
https://my.formman.com/form/pc/bzDGovvrrWXWHS7P/
※高校生以下無料、お子様連れ可能ですが託児施設等はございません
※チケットレス制です。ご予約の方に予約番号をメールでお知らせしますので、当日受付にて予約番号をお申し付けください。(チケットはございません)
※キャンセル不可
◇坂口恭平(サカグチ・キョウヘイ)プロフィール
1978年、熊本県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年に路上生活者の住居を撮影した写真集『0円ハウス』(小社)を刊行。以降、ルポルタージュ、小説、思想書、画集、料理書など多岐にわたるジャンルの書籍、そして音楽などを発表している。2011年5月10日には、福島第一原子力発電所事故後の政府の対応に疑問を抱き、自ら新政府初代内閣総理大臣を名乗り、新政府を樹立した。躁鬱病であることを公言し、希死念慮に苦しむ人々との対話「いのっちの電話」を自らの携帯電話(090-8106-4666)で続けている。12年、路上生活者の考察に関して第2回吉阪隆正賞受賞。14年、『幻年時代』で第35回熊日出版文化賞受賞、『徘徊タクシー』が第27回三島由紀夫賞候補となる。16年に、『家族の哲学』が第57回熊日文学賞を受賞した。現在は熊本を拠点に活動。2023年に熊本市現代美術館にて個展を開催予定。
◇末井昭(スエイ・アキラ)プロフィール
1948年、岡山県生まれ。デザイン会社やキャバレーの看板描きなどを経て編集者となり、セルフ出版(現・白夜書房)の設立に参加。『NEW SELF』『ウィークエンドスーパー』『写真時代』『パチンコ必勝ガイド』など話題の雑誌を次々と創刊する。白夜書房取締役編集局長を経て、2012年に白夜書房を退社。現在はフリーで執筆活動などを行なう。著書に、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(ちくま文庫)、『絶対毎日スエイ日記』(アートン)、『自殺』(朝日出版社)、『結婚』(平凡社)、『末井昭のダイナマイト人生相談』(亜紀書房)、『生きる』(太田出版)、『自殺会議』(朝日出版社)などがある。2014年、『自殺』で第30回講談社エッセイ賞を受賞。2018年、『素敵なダイナマイトスキャンダル』が映画化(監督・冨永昌敬)。
齋藤眞人(立花高等学校校長)× 鳥羽和久(寺子屋ネット福岡)クロストーク
一人の子どもを粗末にする時 教育はその光を失う
(立花高等学校創始者 安部清美)
2019年12月18日に梓書院から刊行される『「いいんだよ」は魔法の言葉ー君は君のままでいいー』。本の舞台は福岡市東区和白丘にある立花高等学校。
立花高校では不登校生や発達障がいのある子どもたちの積極的な受け入れを行っており、現在、立花高校に通う生徒の約8割は不登校経験者です。
「環境の変化についていけない」
「周りの生徒たちや先生となじめない」
「自分のポジションが見つからなかった」
「いじめや無視」
「親子関係をめぐる問題」
さまざまなきっかけで、不登校となった子供たちが、
立花高校では、いきいきと活動し、かけがえのない個性と才能を遺憾なく発揮しています。
彼らの心を開いた、立花高校の教育の真髄とはいったいなんだったのでしょうか。「できないことを嘆くより、できることを認めよう」立花高校の目指す「寛容の精神が醸成される社会」とは。
いま全国から注目を浴びる立花高校の教育の在り方、子どもとの関わり方について、全国から講演依頼が絶えない齋藤眞人校長から話を伺います。
お話しの相手は、寺子屋ネット福岡の鳥羽和久館長。
鳥羽さんは、学習塾での指導を通して小学生から高校生まで多くの子どもたちと関わりながら、単位制高校のシステムを活用するなどして大人が設定した一本道のレールになじめない子どもたちの寄り道を提供する活動を行ってきました。
2018年に出された『親子の手帖』(鳥影社)では、学力と差別、不登校、いじめ、発達障害など、子どもを取り巻く問題に対して大人がどのようなアプローチができるかを丹念に問い、大きな反響を呼びました。
画一的な価値を求める社会からこぼれる子どもたちに対して、君のままでいいんだよとエールを送り続けるふたりによる子どもと教育を考えるトークです。梓書院及びとらきつねによる共催イベント。
◇日時 12月21日(土)17:00~19:00
◇ご予約
:とらきつねBASE https://torakitsune8.thebase.in/
:または店頭にて
◇会費 2,000円
※高校生以下無料、お子様連れ可能ですが託児施設等はございません
※チケットレス制です。ご予約の方に予約番号をメールでお知らせしますので、当日受付にて予約番号をお申し付けください。(チケットはございません)
※『「いいんだよ」は魔法の言葉』『親子の手帖』の書籍販売あり
※キャンセル不可(払い戻しはできません)
◇プロフィール
齋藤眞人(さいとう・まさと)
1967年宮崎県生まれ。宮崎県の公立中学校の音楽教員を経て、2004年に教頭として立花高校へ赴任。2006年から校長を務める。
日々学校で多くの生徒たちと触れ合いながら、教育関係者から一般企業まで数多くの講演依頼を受け、年間100本以上の講演活動も行っている。生徒からは「校長ちゃん」の愛称で親しまれる。
立花高等学校 (たちばな・こうとうがっこう)
福岡市東区和白丘にある私立高校。一時は全校生徒が3名という絶体絶命の危機に瀕しながら、現在では定員数を超える500名以上の生徒を抱える。全国から不登校生や発達障がいのある子どもたちを積極的に受け入れており、立花高校に通う生徒の約8割は不登校経験者。全日制と単位制を組み合わせ、出席を一歩ずつ自分のペースで積み上げられる「パイルアップシステム」(パイルアップ:積み上げる)や「できないことを嘆くより、できていることを認め合う」教育方針が近年注目を集めている。
鳥羽和久(とば・かずひさ)
1976年福岡県生まれ。株式会社寺子屋ネット福岡代表取締役。
大学院在学中の2002年に中学生40名を集めて学習塾を開業。2010年に航空高校唐人町(単位制高校)開校。現在、教室で150名超の小中高の生徒を指導する傍ら、本屋と雑貨の店「とらきつね」の運営や及び文化イベントの企画を行う。
子育てや旅に関するエッセイ執筆や、全国の学校等での講演も多数。著書に『親子の手帖』(鳥影社)など。来年の春に新刊『子どもの声を聴く(仮題)』(ナナロク社)を刊行予定。
寺子屋ネット福岡(てらこやねっとふくおか)
福岡市中央区唐人町にある学習塾・単位制高校・書店・雑貨店・イベントスペースの総称。いつもキャンセル待ちが続く教室には、市内の約40の小中高から150人以上の生徒が通っている。無時間割や国語塾などの特色ある授業により、全県1位の模試成績をとる生徒を毎年のように輩出する進学塾である一方で、中途退学者のセーフティネットとしての単位制高校や、地域の人たちや子どもたちの寄り道の場所としてのとらきつねを運営する。
データ奴隷の時代に
2019年 11月 18日
私がいまこんな話をする気になったのは、世の中の現実がゲーム化、AI化してゆく流れをことさらに悲観的に語る言論が多く存在するからです。しかし、これらの流れは、倫理性を高次のものにしていくという人間の間断のない営みには決して逆行しないと私は考えています。時代が悪くなった、人はすぐにそう言いますが、良くなったところもたくさんあります。私たちの目の前には相も変わらず無限の可能性が広がっています。これは簡単には動かしようのないことです。
『自殺会議・福岡』坂口恭平×末井昭トーク開催!
2019年 11月 10日
「死にたい人は死ぬ前に一度でいいから、僕に連絡して」と呼びかけて希死念慮に苦しむ人々との対話「いのっちの電話」を自らの携帯電話(090-8106-4666)で続ける坂口恭平さんと、『自殺』(講談社エッセイ賞受賞)・『自殺会議』においてキレイゴトのない言葉で正面から哀しくておもしろい「自殺」を描いた末井昭さんによる自殺会議。これは、必聴、必見です。
◇日時 12月11日(水)19:30~21:30 とらきつね(福岡市中央区唐人町1-1-1成城ビル1F)にて
※トーク後に坂口恭平さん、末井昭さんのサイン会あり!
◇ご予約
:とらきつねBASE https://torakitsune8.thebase.in/
:または店頭にて
◇会費 3,800円
※学生割 1,000円(学生さんの予約はとらきつねまでメールや電話でご連絡ください)
※困っている人割 1,000円(先着5名/お金を払う余裕はないけど参加したい方は、参加したい理由を書いて、以下のお問い合わせフォームからお送りください。おふたりとも切羽詰まった人を助けたいと思っています。)
https://my.formman.com/form/pc/bzDGovvrrWXWHS7P/
※高校生以下無料、お子様連れ可能ですが託児施設等はございません
※チケットレス制です。ご予約の方に予約番号をメールでお知らせしますので、当日受付にて予約番号をお申し付けください。(チケットはございません)
※キャンセル不可
◇坂口恭平(サカグチ・キョウヘイ)プロフィール
1978年、熊本県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年に路上生活者の住居を撮影した写真集『0円ハウス』(小社)を刊行。以降、ルポルタージュ、小説、思想書、画集、料理書など多岐にわたるジャンルの書籍、そして音楽などを発表している。2011年5月10日には、福島第一原子力発電所事故後の政府の対応に疑問を抱き、自ら新政府初代内閣総理大臣を名乗り、新政府を樹立した。躁鬱病であることを公言し、希死念慮に苦しむ人々との対話「いのっちの電話」を自らの携帯電話(090-8106-4666)で続けている。12年、路上生活者の考察に関して第2回吉阪隆正賞受賞。14年、『幻年時代』で第35回熊日出版文化賞受賞、『徘徊タクシー』が第27回三島由紀夫賞候補となる。16年に、『家族の哲学』が第57回熊日文学賞を受賞した。現在は熊本を拠点に活動。2023年に熊本市現代美術館にて個展を開催予定。

◇末井昭(スエイ・アキラ)プロフィール
1948年、岡山県生まれ。デザイン会社やキャバレーの看板描きなどを経て編集者となり、セルフ出版(現・白夜書房)の設立に参加。『NEW SELF』『ウィークエンドスーパー』『写真時代』『パチンコ必勝ガイド』など話題の雑誌を次々と創刊する。白夜書房取締役編集局長を経て、2012年に白夜書房を退社。現在はフリーで執筆活動などを行なう。著書に、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(ちくま文庫)、『絶対毎日スエイ日記』(アートン)、『自殺』(朝日出版社)、『結婚』(平凡社)、『末井昭のダイナマイト人生相談』(亜紀書房)、『生きる』(太田出版)、『自殺会議』(朝日出版社)などがある。2014年、『自殺』で第30回講談社エッセイ賞を受賞。2018年、『素敵なダイナマイトスキャンダル』が映画化(監督・冨永昌敬)。
石川直樹+坂口恭平トーク 福岡 開催!
2019年 11月 05日
〇石川直樹 フィールドワーク2019(19:00~20:20)
K2, Gasherbrum II,そしてYukon River。石川直樹さんが2019年に遠征した各所での写真と話をじっくり伺う機会になります。11月10日発売の写真集『Gasherbrum II』(SLANT)刊行直後のトークになります。(11月22日には小学館から写真集『まれびと』が発売になります。)
〇坂口恭平 死ぬまで作り続けたい (20:40~22:00)
躁鬱病であることを公表し、希死念慮に苦しむ人々との対話「いのっちの電話」を自らの携帯電話(090-8106-4666)で続けている坂口恭平さんによる、死なずに生き延びるためのトーク。11月18日『まとまらない人』(リトルモア)刊行直後のトークになります。
石川直樹さん・坂口恭平さんは大の仲良しなので、ふたりの絡みもご期待ください!
◇ご予約
:とらきつねBASE https://torakitsune8.thebase.in/
:または店頭にて
◇会費
:石川直樹・坂口恭平の片方に参加の方3,000円
:両方に参加の方4,000円
※学生は1,000円(2つで2,000円・予約はとらきつねまでメールや電話でご連絡ください)
※高校生以下無料、お子様連れ可能ですが託児施設等はございません
※チケットレス制です。ご予約の方に予約番号をメールでお知らせしますので、当日受付にて予約番号をお申し付けください。(チケットはございません)
※キャンセル不可
◇会場
とらきつね
福岡市中央区唐人町1-1-1成城ビル1F
092-731-0121
◇石川直樹 プロフィール
1977年東京生まれ。写真家。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞。『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。最新刊に、ヒマラヤの8000m峰に焦点をあてた写真集シリーズの7冊目となる『GasherbrumⅡ』(SLANT) 、水戸芸術館や初台オペラシティをはじめ全国の美術館を巡回した個展と同名の写真集『この星の光の地図を写す』(リトルモア) など。10月4日~12月1日、鹿児島県・霧島アートの森にて個展『島は、山。island≒mountain』を開催。

◇坂口恭平プロフィール
1978年、熊本県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年に路上生活者の住居を撮影した写真集『0円ハウス』(小社)を刊行。以降、ルポルタージュ、小説、思想書、画集、料理書など多岐にわたるジャンルの書籍、そして音楽などを発表している。2011年5月10日には、福島第一原子力発電所事故後の政府の対応に疑問を抱き、自ら新政府初代内閣総理大臣を名乗り、新政府を樹立した。躁鬱病であることを公言し、希死念慮に苦しむ人々との対話「いのっちの電話」を自らの携帯電話(090-8106-4666)で続けている。12年、路上生活者の考察に関して第2回吉阪隆正賞受賞。14年、『幻年時代』で第35回熊日出版文化賞受賞、『徘徊タクシー』が第27回三島由紀夫賞候補となる。16年に、『家族の哲学』が第57回熊日文学賞を受賞した。現在は熊本を拠点に活動。2023年に熊本市現代美術館にて個展を開催予定。