寺子屋ブログ by 唐人町寺子屋

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2019年 01月 07日

コロンボにて

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昨年行った、スリランカのコロンボ。
とても深い思い出が残る場所になりました。
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スリランカといえば仏教国であると日本の中高生は学ぶわけで、高校の地理や世界史では、仏教徒のシンハラ人と南インド系のタミル人とが対立した歴史なども学ぶわけですが、実際にスリランカに来てみると、シンハラ人とタミル人といっても、例えばタミルにはヒンドゥー以外にイスラム教のタミル人もたくさんいることや、北部と中部のタミル人はそもそもスリランカに渡ってきた時期や動機が異なること、さらに、海岸近くにはキリスト教(カトリック)の人たちが(主に漁民として)多数住んでいて、厚い信仰が守られていることなどが次々と分かり、その民族と宗教の多様性にとても驚かされました。

日本と同じ島国ながら、これほどに多様な人たちが隣人として共生していかねばならないという現実は、日本の学校の社会や道徳の授業で標語のように語られる「共生社会」「多文化社会」という空疎な理想郷としての社会とは全く異なるリアルさで、スリランカの人たちの生を逞しくしています。日本の人たちはさかんに「英語が上手にならないー」と嘆いていますが、シンガポールやフィリピン、インドやスリランカといった同じアジアの国々の人たちが日本人の多くより英語を話せるのは、苛烈な共生社会、多文化社会を生き抜いてきたという現実があったからです。そういう社会背景を抜きにして英語の教育問題を語ったところで、言語を考える上での本質的な部分が抜け落ちているし、そんなファッションのための英語なんて、本来私たちの人生に必要はないのです。日本にだって本当は苛烈な現実があることが、たとえば磯部涼さんの『ルポ川崎』(サイゾー)や上間陽子さんの『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』などを読めば分かるわけですが、しかしそれらは圧倒的少数派として黙殺され、見えないことにされていて、そんな単一民族幻想にいまだに浸っている島文化というよりシマ文化の日本では、多民族社会のリアリティというのはなかなか見えてきません。だから、私は若い人たちは一度日本というシマを離れて多民族という現実を目のあたりにすることを熱くお勧めしたいのです。
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コロンボ13に位置する聖アントニオ教会(St. Anthony's Shrine)はかつては海岸沿いに建っていた、コロンボを代表する最も古い歴史を持つカトリック教会のひとつ。教会の入り口にある聖アントニオの像の下には彼の出身地のパドヴァ(イタリア)の大聖堂と同様に、なんと彼の舌の欠片が聖遺物としてガラスの箱の中に大切に保管され、多くの巡礼者を集めています。

インドやスリランカに行くと、「極東」の日本よりもずっと深く、ずっと身近に、ペルシアやアラブ、ヨーロッパと繋がっているという海の道、陸の道を実感することが多々あり、そのたびに心が揺さぶられます。

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1Fの聖堂で少しお祈りをした後に、2Fの聖パトリックの資料館をひと通り見て帰ろうとすると、「食べていきなさい」と資料館の階段の前に座っている女性に声をかけられました。私はそのときお腹がへっているわけではなかったので、「結構です」と丁寧に断るも、「食べていきなさい。無料だから。」と2度、3度言われ、いただくのが正しい作法かもしれない(そういう発想しか浮かばないのが残念)と思い、資料館の隣の部屋で、もらったカレーを頬張りました。
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スプーンなんかないので、現地の人たちと並んで手で食べました。
決して上等なカレーではないのですが、手で食べるカレーは、いま食べているという実感に溢れていて、日ごろいかに食べるという行為をないがしろにしているかということに気づかされました。道具(この場合、箸やスプーン)を介するというのは、おそらく知らず知らずのうちに、ある思考の型をつくるのだ、道具を使うことで、忘却の彼方に追いやられた思考や感覚がきっと他にもたくさんあるのだ、そんなことを考えました。

教会の2Fにカレーを食べに来ている人たちの中に、今日食べるものに困っている人たちが混じっていることは、容易にうかがい知ることができました。日本でも、子ども食堂とか、炊き出しとか、食のためのさまざまな取り組みがあるけれど、かつての日本にはきっとこうやって、宗教や町のコミュニティがもっと自然に困窮者を助けるしくみがあったのかもしれないということを想像しました。きっと個人や小さなグループががんばるよりも、全国各地の寺や教会がその役割を果たしたほうが持続性があるし、宗教には本来的にそういう役割が含まれているはず、そう思いました。

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この日、私はスリランカのある有名な「社長」に会いました。彼の家系はスリランカの政治の大物が大勢いて、東京で10以上の飲食店を経営しています。

彼のかつての遊び仲間には安室奈美恵、フジモン、馬場ちゃん(ロバート)らがいて、現在はネゴンボに美味しい本格日本料理を味わうことができるホテルを建設中です。
「スリランカでは医療も教育も無料、生きるだけなら衣食住にもほとんどお金が必要ないから、働く意欲がない人が多い。仕事で嫌なことをさせたらまず次の日から来ない。クレームをつけたら、謝罪とフォローどころか、二度と連絡がつかなくなり、途中で仕事が投げ出されてしまう。時間、約束、契約の概念がない。僕はいい車に乗りたいけど、周りには、自転車からさえ降りたがっている人がいる。」日本とスリランカの両方で人を雇用する彼は、ため息混じりにそう言いました。

一度日本の契約様式を知ってしまうと、時間も約束も守らず、自転車からさえ降りようとするスリランカの人たちは、ストレスが溜まる存在だそうです。
でも、「道具」と同じように、私たちが時間や契約を守ることを自明としたときに失われたものがあり、きっとそれは振り返られることはないのでしょう。


日本人は始まりの時間は守っても、終わりの時間は守らない。日本の作法や契約様式は、倫理的な装いのままに裏切る。だから、裏切りを洗練化させることに血まなこになっている国から来た私には、スリランカの自転車を降りたがる人たちに対して、深い憧憬を抱かずにはいられなかったのです。


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by terakoyanet | 2019-01-07 14:54 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)
2018年 11月 20日

2018 旅の記録2(8・9月)

2018 旅の記録 その2

8月、中1・中2のサマー合宿は、熊本・阿蘇へ。

勉強の合間に、かるべけいこさん・野中元さんのご家族といっしょに配膳をしたのも大切な思い出。
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最終日に訪れた草千里と杵島岳からの景色は、子どもたちの脳裏にも焼き付いたようで
後日子どもたちからもらった写真には、この構図の写真がたくさん写っていました。
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高森名物の田楽も美味しかったね。
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8月、小6の遠足は広島へ。とても空気が澄んで美しい晴れの日でした。
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お盆休みを利用して出張で訪れた東京。
1日だけ那須まで遠出して、現地に住む友人といっしょにカフェ・美術館めぐり。
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8月には、塾の1Fで日本財団(Diversity in the Arts)の取材を受けました。
工房まるの樋口さんと、宅老所よりあいの村瀬さんとの鼎談です。
まさにそれ自体が旅のような、めくるめく楽しい時間でした。
このときの様子は、後日、DIVERSITY IN THE ARTS TODAYに掲載されました。



中3の夏合宿は、16年連続で宮崎県都城市のかかし館へ。
帰りは(こちらも16年連続で)霧島神宮に立ち寄りました。
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4泊5日の夏合宿。今年は天候に恵まれなかったのですが、そんなことを忘れてしまうくらい、子どもたちは全力で楽しんでいました。人生で一番長い時間勉強して、覚醒した子も多数。写真は今年初めて訪れた曽木の滝。
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教室を始めた16年前から毎年9月の初めにお休みをいただいています。
今年はスリランカとインドへ。取材の仕事を兼ねた旅です。
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スリランカの主目的はバワ建築のホテルを巡ること。
スリランカではUberのスリランカ版であるアプリ、Pick Me が活躍。
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インド・チェンナイのタラブックスへの取材はこの旅のハイライト。
写真はタラブックスの代表ギータさんと、タラブックスでいっしょに本を製作している高橋さん、さらにチェンナイ在住のタミルのエキスパート(インド映画翻訳家、研究者でもある)深尾さんといっしょに。
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インドは面白すぎる場所。チェンナイは空気もそれほど悪くないし、土地と人のエネルギーを感じることができる。ここではUberが活躍。
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帰りはシンガポールへ。
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モスクのすぐそばに仏教寺院があり、カトリック教会がある。
シンガポールとスリランカの多民族ぶりを見ながら、多民族の共生は人を逞しくするものが確かにあると感じました。日本の単一民族幻想がいかに日本に住む人たちの「他者」「異者」に対する意識を弱らせているか。
日本人が英語ができないのは、教育の問題というより人々の意識と社会構造の問題だと実感しました。
シンガポールではUberのシンガポール版アプリGrab が活躍。各地とも、5年前に比べて格段に旅の難易度が下がりました。
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激安の航空チケットを買うと、トランジットで街に出る楽しみという特典がついてくることがある。
この数年、各地で出入国が急速にストレスフリーになっていて、シンガポールと香港では出入国とも所要時間が5分を切るという驚きの最短記録を達成。これならトランジットでも迷わず出国できます。
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香港はリアス海岸上にできた世界にも稀に見る大都市。
空港からの眺めははっきりとわかる景観。
地形を見ながらその生成について考える、ひとりブラタモリは、世界のどこに行っても面白い。
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by terakoyanet | 2018-11-20 14:45 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2018年 09月 14日

シギリヤ・ロックに登る

スリランカ中部にある、兵どもが夢の跡、シギリヤロックに登ってきました。
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シーギリヤロックはかつて、火山の火道内のマグマが硬化して出来た岩頸がその部分だけ侵食をのがれてできたものと言われています。スリランカは安定陸塊(20億年くらい前にできた)ですから、露頭に見える地層はかなり古いものということになります。

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敷地に入るとすぐにサルたちが飛び出してきます。


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かつては鏡のように像を映したといわれるミラーウォール。

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シギリヤ・レディ(撮影禁止のためWikipediaの写真をお借りしました)は見る人を惑わす艶めかしさが今も。必見です。

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頂上の王宮跡に到着。
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父殺しのカッサパ1世。
オイディプスの悪夢。
精神を病んだという話も伝えられる彼は、この孤独な岩壁の王宮で何度悪い夢を見たことでしょう。

想像をはるかに超える素晴らしい場所でした。
早朝か夕方にぜひ。(私は夕方に登りました。)




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by terakoyanet | 2018-09-14 14:11 | 好きな場所 | Trackback | Comments(0)
2018年 02月 08日

花蓮のこと

台湾東部の中心都市、花蓮(ファーリエン)はとても街歩きが楽しい町です。
台北ほどたくさんの店があるわけではありませんが、もっと、ゆっくりとした愛おしい時間が流れているんです。
惹きつけられる台湾アートが並ぶセレクトショップ、フェアトレードっておもしろい取り組みなんだよということが熱烈に伝わる雑貨屋、気骨のあるカッコいい珈琲店、そして台湾スウィーツの名店。
それほど大きくない町とは言っても、数日では周りきれないくらい、素敵なお店がたくさんあります。
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私が訪れたのは、小一點洋行、璞石珈琲館、花蓮日日、orip生活旅人工作室、Giocare義式・手沖珈琲、心地日常など、きっとそこに行けば花蓮のことが好きになるお店ばかり。




花蓮は、日本植民時代のさまざまな遺構がのこされていることでも知られています。
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花蓮を代表する観光地として知られる松園別館は日本軍の一拠点にあった建物が文化財として整備されたものですが、
他にも、将軍府、花蓮創意文化園区、防空壕跡や、調べれば続々と出てくる日本家屋など、知れば知るほど興味が尽きない場所です。
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花蓮郊外の、豊田移民村も訪れました。
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村の大きさと比べるととても規模の大きい碧蓮寺。かつてこの周辺にどれだけ多くの人たちが住んでいたかをうかがい知ることができます。一見、いかにも台湾の風情の寺ですが、、
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日本人の野口さんと小松さんが奉納した狛犬がそのまま残っていたり、燈篭が立ち並んでいたり、
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往時のようすを知ることができるたくさんのものが驚くほど残っていました。

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当時の移民たちを撮ったこの写真が私はとても好きです。みんなかわいいでしょう。

民家の裏の畑に、日本人墓地がかろうじて残っていました。
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台湾に入植して、その場所に葬られた人たち。
これから、もっとずっと忘れられていく、複雑な運命をたどった人たち。

私たちは、個別に見れば誰もが数奇な運命に弄ばれるような存在ですが、でもこうやって、その痕跡をたどっていくと、人の営みの力強さと儚さとが鮮明に見えて、それが持つ引力に強く惹きつけられるのです。



花蓮は魅力に溢れた町です。
一昨日の地震で被災された方々の1日も早い復旧を心から祈っています。

この地震によって失われた遺構、聞くことができなくなった声もあるかもしれません。
でも、史実とは別の場所に、何でもない生活と何でもない笑顔があったことだけは、決して忘れたくないと思います。

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花蓮観光といえば太魯閣峡谷、とても素晴らしい場所ですが、もともと危険なこの峡谷。(岩が頭上にすぐ落ちてくる!)これだけ大地震のあとは、当分近づかない方がいいと思います。本当に危険なので。




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by terakoyanet | 2018-02-08 02:12 | 好きな場所 | Trackback | Comments(0)
2017年 12月 30日

2017 BEST TRACK 1 (KOREA/JAPAN)

2017年のおすすめトラック、日本/韓国編。10曲を選びました。それにしても、今年も豊作でした。(毎年豊作ですが。)


● Maison book girl / faithlessness
ハマる変拍子が今年もまた。



●柴田聡子 / ゆべし先輩
今年読んだ植本一子さんの本の中にもでてきてたけど、この人、本当に天才だな!



●Qiezi Mabo loves PUNPEE - Qiezi Mabo Forever  
ふざけてるけど、一周まわって衝撃的にかっこいい。



●PAELLAS - P House Feat. ENNE
今年いちばんハマった曲。かっこいいけどヤボいからちゃんと温度がある。


●BTS (방탄소년단) / Go Go (고민보다 Go)   
今年はBTSの年でしたね。来年はさらに加速しそう。




●HYUKOH (혁오) / Leather Jacket  
ヒョゴはまずボーカルがすばらしい。音もおもしろい。動画はネバヤンとの対談。




● IU(아이유) / Palette(팔레트) (Feat. G-DRAGON)  
まさに今年を代表する曲。




●寺尾紗穂 / 私の怪物
胸をえぐる曲。寺尾さんの音の世界がまた一段深化した。
●Shinichi Atobe - Regret  
Susumu Yokota 氏の不在を嘆いていた時に、すっと胸に入ってきたのが彼の音でした。



●電気グルーヴ / トロピカル・ラヴ  
ひさびさにすごいトラックきましたね。



他にメジャーどころでは、以前も書いた、オザケン、コーネリアスの復活。そしてスピッツ30周年に伴う「振り返り」のためのエモい新曲”1987”。さらに、くるりにしか聞こえなかったネバヤンの夏の名曲Surely、そして今年この曲が出たことに必然しか感じなかった(だって今年は「家族」がテーマですもん)星野源の"Family Song"など、たくさんいいものがありましたね。来年も楽しみです。


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by terakoyanet | 2017-12-30 11:28 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)
2017年 10月 30日

魅惑のK-POP

日本と韓国の間の関係が冷え切っている。
報道やテレビの中の人たちを見ていると、そんな印象を受けることもありますが、
それはあくまで一部の政治とそれに付随する感情的なものであって、
いまの中高生、大学生の(特に)女の子たちを見ていると、ファッションや音楽の受容において、これほど熱く若い子たちに韓国発のものが支持された時代があっただろうかと思うのです。

少し前に、私がTWICEを知らなかったことから、「先生、何も知らんっちゃん」と、中2の女の子たちからいまバカにされているところなのですが、TWICEを知らなかったからといってはげしいツッコミを受ける40代男性も世の中には少ないだろうと、いまの境遇を楽しんでいます。

J-POPにくらべても圧倒的に世界的な浸透度を誇るK-POP。いまの大学生たちは、Frank OceanやKendrick Lamarを聴きながらBIGBANGやBTSも聴いちゃうところがすごくいいと思います。

TWICEを知らなかった疎い私でも、オススメがたくさんありますので、私がふだん聴いているK-POP、以下にいくつか紹介します。


















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by terakoyanet | 2017-10-30 10:37 | おすすめの本・音楽 | Trackback | Comments(0)
2017年 10月 02日

一人ひとりが大切な思いをのせて高校に通っている。

教師暴行動画がネットやテレビニュースに取り上げられたことで、各SNSからGoogle Mapのコメント欄に至るまで、どこもかしこも加害生徒や当該高校に対する誹謗中傷で溢れています。

生徒たちに対する影響が最も大きいと思われるTwitter上もひどい状況で、その行為自体に対する批判ならともかく、そこにあるのは、単なる他人を貶める快楽に溺れる狂乱ばかりで、子どもたちへの影響を懸念しています。

高校の名前を聞いて私はすぐに、中3の後半でようやく成績を伸ばし、大学に進学する熱い希望をもって当該高校の普通科の門をくぐっていった彼のことを思い出しました。そして、私もお母さんも他にも道はあるんだよ、大学からでも目指せるよ、と話したのに、母と同じ看護師になりたい、早く看護の勉強をしたいと、同高校の看護科に進学した彼女の顔を思い浮かべました。

本人も家族も大切な思いを持って、それぞれの高校に通っているんです。
その思いはいつだって不変で屈強なものではなく、すぐにたなびいてしまう脆弱なものかもしれないけれど、
でも、日々いろんなことを考えながら、迷いながらも、現在の自分と将来の自分を少しでも頼もしいものにするために、本人は高校に通っているし、家族はそんな本人を大切に見守っているんです。高校の先生だって、誇りを持って毎日の仕事に取り組んでいるんです。

それなのに、ネット上は、あまりに無配慮で傲慢なおぞましい言葉で溢れています。

「笑ってるクラスの奴らも同罪」 「暴行されてる先生をヘラヘラ笑って雑魚扱いしている周りの生徒達も同罪」というコメントにたくさんの同意がなされていますが、このコメントは正論のように見えて、その実は生徒達を貶めたいだけの乱暴な言葉です。こういう現場でクラスのみんな(と言ってもきっと全員ではない)が「笑って」しまう問題というのは、そんなに簡単なことじゃないし、少なくとも「同罪」ではないんです。こういうときに、正論を装って貶めることを言う方がよっぽど悪質です。

Twitterなどのコメントを見ている生徒たちには、決してそのような差別と中傷に加担しないでほしいし、そこで書かれていることを真に受けないでほしいのです。
どの学校だっていろんな生徒といろんな先生がいる、それは当たり前のことですが、でも決して忘れてはならない大切な事実です。

最後に、当該高校の生徒たち、悔しい思いをしている人もたくさんいるかもしれませんが、周囲が漏らしている不安をあまり真に受けすぎないで。
社会に出たら、学校というよりは、あなた自身が見られるんだから、そのことを頭と心に携えて、いまを大切に日々の生活を送ってください。


ーーーー

先週金曜日の地理B高3補講で、問題の中に、かつて世界4位の湖沼面積を誇った中央アジアのアラル海が出てきたときに、飛行機から撮った、干上がりつつあるアラル海の写真があるよ、と生徒たちに言ったのに関わらず、その場では見せてあげられなかったので、よく撮れたものではありませんが、こちらに載せておきます。
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by terakoyanet | 2017-10-02 14:34 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)
2017年 06月 05日

海外とリスク

この数日、以下の記事へのアクセスが突然大幅に伸びました。

理由ははっきりしていて、フィリピンのブスアンガ島で日本人2人が行方不明になった事件が起こり、ブスアンガ島、コロン島などで検索した人たちの多くがこのブログに辿り着いたからです。

ブスアンガ島に行ったことのある人は日本ではまだ少ないようで、テレビ朝日さんの取材と画像提供に応じました美しい思い出の場所の写真が、惨たらしい事件の報道に使われることには非常に苦しい気持ちがあります。亡くなられた方たちのご冥福をお祈りいたします。

それにしても、現地のことを知ることも調べることもなく、自己責任という言葉で被害者を貶める人たちの無知と傲慢は目に余るものがあります。

海外でたくさんのテロや事件が起こっているのは確かです。でも、「海外は危ない」というふうに、安直に全体を一緒くたにして語ることはしたくありません。

海外に行く多くの人たちは、渡航先の安全について十分に調べた後に出かけています。
そんなことは当たり前です。だって自分や大切な家族の身体は絶対に守られなければならないのですから。

それでも海外に行くのは危機意識が足りないという人がいるのなら、その人は家から一歩も出るなと言うことと同じです。私たちは海外に行くことと同等のリスクは常日頃犯しています。車に乗ること、高速道路を走ることは、そのわかりやすい例のひとつです。

車に乗るのはしかたがないけど、海外に行くのはその人の趣味だから話が違うという人もいるようです。その人は趣味の楽しみを知らないか、または、単に趣味を楽しむ人を妬んでいるのでしょう。楽しむこととリスクを背負うことは隣り合わせであることは多いけれど、リスクがあることを全て避けて生きるというのは、人生を偏狭にすることとしか私には思えません。





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by terakoyanet | 2017-06-05 11:53 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)
2017年 05月 28日

ウブドの散歩道、チャンプアンリッジウォーク

チャンプアンリッジウォーク(Campuhan Ridge Walk)はウブド周辺の数ある散歩道の中でも特に美しいことで知られていて、さっきまで居た町中の喧騒が嘘のように気持ちの良い風が吹いています。午前中の散歩がオススメです。

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東浩紀の新著『ゲンロン0』を読んでいます。「観光客」という軽薄な存在の捉え直し。とても面白いです。全部読んだ後にお話しできればと思います。


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by terakoyanet | 2017-05-28 09:23 | 好きな場所 | Trackback | Comments(0)
2017年 04月 28日

朝のバグタプル

カトマンドゥから車で30分ほどの場所にある古都バクタプル(Bhaktapur)。
映画『リトル・ブッダ』の舞台としても知られる、ネパールで最も美しい古都と言われることもあるこの場所は、2015年の大地震で大きな被害を被りました。

私は今年の4月の初めに行きましたが、現在も跡形もなく消えてしまった建物があったり、復旧工事中の建物が多数あるものの、古都独特の美しい雰囲気は健在で、バクタプルの町はこれからも世界中の人たちを魅了し続けるだろうと思いました。

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バクタプルの朝。朝早いわりにたくさんの人たちで賑わっています。
それでもカトマンドゥの喧騒に比べたら、ずっとのんびりした雰囲気です。車に怯える必要もありません。

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トウマディ広場(Taumadhi Square)のニャタポラ寺院。カトマンドゥ盆地で最も高層のこの寺院は、1700年頃の建造とバクタプルの主な建築物の中では比較的新しい方なので地震の被害は軽微で済んだようです。
この建物が残ったことは地震のあとにバクタプルの人たちの希望になったと、茶店のスタッフから話を聞きました。

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建物に立て掛けられているように見える長い棒は、建物の倒壊を防ぐために据えられたもの。

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ゴールデンゲートと宮殿。宮殿は木彫りの窓が美しい。

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ファシデガ寺院周辺は損傷が大きく、復旧工事が行われていました。

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バクタプルは歩いて回るのにちょうどいい町の大きさで、主な見どころが集中するトウマディー広場からタチュパル広場までは歩いて10分程度。
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タチュパル広場に面したカフェで、朝食を食べました。
私はネパールでダルバートかカレーばかりを食べてすっかり体調が良くなっていたので、ここでもチキンカレーを注文。やっぱりネパールの人たちのスパイスの使い方はすばらしい。
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今回の地震で建物はたくさん倒れたけれど、でも、ネパールは昔から地震が多いから、建物は今までも何度も倒れてきたんです。でも、今回の地震でも木彫りの部分はほとんど損傷を受けていません。いままでも、建物は新しいけど木彫りの部分だけは古いという建物があちこちにあったんです。だから、私はあまり悲観していません。カフェのスタッフはそう話してくれました。(写真は木彫美術館)
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ネワール彫刻の傑作と言われる孔雀の窓 

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by terakoyanet | 2017-04-28 12:03 | 好きな場所 | Trackback | Comments(0)