サマー合宿の写真
2019年 08月 17日
サマー合宿2019(中1・中2)の写真とたくさんの感想
2019年 08月 11日















佐賀の魅力とサマー合宿の下見。
2019年 06月 14日
花咲く御船山楽園
2018年 04月 20日
2016年もありがとうございました。
2016年 12月 31日

2016年、最後の日になりました。
2016年も保護者様に、そして唐人町寺子屋及びとらきつねにかかわってくださったすべての皆様に心から感謝いたします。2017年が皆さまにとって晴れやかな年となりますことをお祈りしています。
唐人町寺子屋自習室の営業は年明けまして4日(水)から、事務室の営業は5日(木)からとなっております。
店舗とらきつねの営業は6日(金)からとなります。
寺子屋の子どもたち、正月休暇中は通常より多く課題が出ていますので、ご家庭でも早めに達成するようお声掛けをお願いします。
酉年の2017年。飛翔の1年になりますように。
―――
中3冬合宿、唐津より帰ってまいりました。
とても充実した学習になりました。
一方で、就寝時、起床時に、厳しい注意を受ける生徒たちもいました。
(子どもたちに腕時計を必ず持ってくるよう伝えていなかったのは、私側のミスだと思っています。)
早朝の自主学習の参加者が夏よりぐっと少なかったのは残念でした。
一方で、授業に対する集中力は、夏よりずっとアップしたなと思いました。

長い、長い、勉強時間。授業の隙間のわずか10分の休み時間に、たったひとりで3階から転がるように駆け下りて、砂浜に足あとつけて波打ち際まで行き、海の向こうを見つめるFくん。
冬合宿の会場には海側に広い窓が広がっていて、刻々と変化する海と空の色が美しかったです。
子どもたちと海のおかげで、唐津がますます好きになりました。
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中里花子さんの工房、monohanakoへ
2015年 06月 21日

花子さんの工房は、唐津市街から車で15分ほど西の山側に入った緑豊かな場所にあります。
唐津焼のレジェンドである花子さんの父、中里隆と、兄、中里太亀両氏の工房(というにはあまりに大規模な施設)である隆太窯からは車で5分ほど。
着いて車を降りたとたん感じる空気の清清しさ。
そして花子さんの飼い猫たちの出迎え。

花子さんはまもなく、メイン州(花子さんのもうひとつの拠点)に行くので、訪問時には製作をしていませんでしたが、いろいろなお話しを伺うことができました。
花子さんが器を作るときに大切にしているのは「スピード感」。
花子さんの兄の太亀氏もあるインタビューで「数は質を凌駕する」と言っていましたが、父の隆氏が教えたたくさん焼くこと、とにかく数をこなすことの大切さを「スピード感」と表現する花子さんの話を聞いているだけで、彼女が作陶しているときのリズム感や息遣いが聞こえてくるようでした。

花子さんは溌剌とした明るさで溢れていて、話しているだけで気持ちが良くなってしまう特別な雰囲気を持つ方。「単純作業が好きなの。」と話す彼女が黙々と次々に(1日に数百個も!)器をひく姿を想像すると、どこまでも爽快な気持ちになります。その単純で敏捷なリズムの繰り返しの間に、きっと「私の作品」「私のこだわり」というような意味作用はすっかり洗われてしまい、そのリズムの美しさ自体が特別な明るさをもって表出する。花子さんの器の魅力はそこにある気がします。


私の妻は、花子さんの器を「食べ物みたい!」「美味しそう!」といつも言います。花子さんの器はやさしい風合いなのに、決して野暮ったくなりません。いつでもきりっとした美しさと艶っぽさがあり、それが器をまるで生き物のように見せます。それが妻の「美味しそう!」という言葉を導いている気がします。
花子さんは器を好きに使ってほしい、と話します。日常の中で、その人の生活に合う形で、新たな使い方をその時々で見つけてくれたらいいと。
そこで私は、とらきつねのスタッフが作業中に割ってしまった器をこうして使っているんです、と花子さんに写真を見せました。

そこから、いい割れ方をしたらうれしい、とか、金継ぎのこととか、さらに話に花が咲きました。
とらきつねは中里花子さんの器"monohanako"の常設店として、これから末永く彼女の作品を皆様に紹介していきたいと思います。そのような機会をくださった中里花子さん、座親淑美さんに心から感謝します。
本日より、monohanakoの店内スペースを拡充し、生き生きとした彼女の作品をみてもらうスペースが増えました。ぜひ皆様、お手にとって見てみてください。
最後に、私が最初に花子さんに興味を持つきっかけとなった文章を紹介します。現在、唐津で彼女と共同生活を送っているプレイリー・スチュワート・ウルフさんが書いたこちらの文章「中間の場を塑る」です。ぜひお読みになってみてください。
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佐賀の七山温泉
2015年 06月 10日
佐賀の古湯温泉ONCRIヘ
2014年 06月 17日

リニューアル後、初めての訪問。


外観も内装も思った以上にスタイリッシュな仕上がりで、以前からの大幅な変化に驚きました。
イマどきの宿という感じで、女性に人気が出そうです。

レストランには窓が広く取られており、眩いばかりの緑が目の中に飛び込んできます。
座席の配置も絶妙で、プライベート感を味わいながら、ほっと穏やかな時間を過ごすことができます。



お風呂もやはりスタイリッシュ。とても清潔感があり、そのすがすがしさに心身が喜んでいることを実感できます。
ランチ、お風呂ともとても良い時間を過ごすことができました。
一方で私が思った本音をいくつか。
現在、古湯温泉を訪れる方のなかで、ONCRIのみの訪問・滞在で帰ってしまわれる方が多数いらっしゃるとのこと。これはあまりにもったいない。
私はONCRIを訪れただけでは、古湯温泉のよさの半分も味わったことにならないのではないかと思います。
ONCRIは循環湯ですが、古湯の温泉通りには幾つもの掛け流し湯を味わえる古い旅館があります。
古湯は「ぬる湯」にその特徴があります。
古湯のお湯のよさはとても繊細なもので、循環ではそのよさが半分も残りません。
循環ではお湯のよさがわからず「ただぬるいだけ」と感じる人もいるでしょう。
しかし、掛け流しのお湯に浸かればきっとそのよさを強く実感できます。
例えば砂の下の岩盤から源泉が湧き出てくる鶴霊泉のお湯は、湯の柔らかなぬめりが全身をつつみ、湯のなかで身体を泳がせるたびに、快さが全身をかけ巡ります。ぬる湯の気持ちよさは、お湯が身体になじむことにあり、まるでお湯と自分の身体が一体になったかのような特別な感覚を味わうことができるのです。その意味で、わたしはやはり古湯に来たら、掛け流しのぬる湯に入ることをお勧めしたいのです。
お食事の面でも、ONCRIのレストランはロケーションが素晴らしく、間違いなくおすすめですが、もっと気楽に格安で、季節ならではの食事をとることができる小さなお店が周辺には点在しています。
ですから、ONCRI以外の楽しみを知り、この地区の懐の深さを実感することで、印象深い訪問・滞在になるのではないかと思います。
佐賀の古湯温泉は、福岡から車でたったの1時間ほど。
交通機関を使う方は、本数は少ないですが、佐賀駅からバスが出ています。
バスの時間が合わない場合、少しお金がかかりますが、高速バス佐賀行きに乗って、高志館高校前で降り、そこに有明タクシーを呼んで(5分くらいで来ますよ)向かうことをおすすめします。
古湯温泉で、ぜひよい滞在を。
(ちなみにお隣の熊の川温泉も激おすすめですが、また次回。)

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佐賀の単館映画館、シアター・シエマ
2014年 06月 05日

映画館の前に着いたのは17時からの上映の40分ほど前。
場末感ただよう建物の雰囲気に、甘木(私が青春時代を過ごした田舎町)にもこんなゲームセンターがあったなと、懐かしさと慄きとが交錯する心情で建物の中に入ります。
エレベーターの扉が開き、3FのCIEMAに着くと、そこには外観からは想像もつかない、良い意味で期待を裏切られる空間が広がっていました。






シアターの隣に寛げる雰囲気のカフェがあり、豊富な種類の飲み物を注文することができます。また、カフェのカウンターには無添加の焼き菓子や手作りの個性的な雑貨が並んでおり、買い物をしたり、お菓子を頬張ったりすることもできます。
カフェで注文した飲料はシアター内に持ち込み可ですから、早めに来た人も、直前に来た人も、時間を気にせずにゆるりと空間を楽しむことができます。
しかもシアター内に入ってびっくり。通常の映画館仕様の座席のほかに、カフェのような広々としたテーブル席もあり、カフェで注文した飲み物や焼き菓子、ホットドッグなどを丸テーブルに置いたままに、映画を楽しむことができるのです。これほど、ささやかだけど素敵な贅沢さを味わわせてくれる映画館に私は初めて来たので、ちょっと感動してしまいました。
今日の17時からの上映で観客はたったの6名。
平日の夕方ですし、人口規模が福岡とは比較にならないほど小さい佐賀ですからこんなものなのかもしれませんが、この映画館が長く存続するためには、まずは佐賀の若者たちへの啓蒙活動が欠かせない、それだけでなく、古湯や熊の川、武雄や嬉野といった温泉地に遊びに来た人たちを佐賀市に呼び込んで、この素敵な映画館でひとつ映画を観ていきませんか、そんなPR活動が必要なのではないかと感じました。
シアター・シエマの存続のために、デジタル化に必要な膨大な費用を募金でまかなう運動をしている団体「シエデジ会」があることを知り、微力ながら募金箱にお金を入れてきました。

佐賀での新しい楽しみをひとつ見つけることができてとても嬉しい1日でした。
どうかこれからもシアター・シエマが存続し、佐賀の人たちに、よい映画が届けられますように。
ちなみにシアター・シエマは佐賀県庁近く、すぐそばには大楠や河童伝説などで知られる松原神社があります。付近にはオシャレなカフェも点在し、散策が楽しい場所です。



肝心の映画「アクト・オブ・キリング」については、そのうち時間があれば何か書いてみたいと思っています。
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玄海原子力発電所周辺の観光案内(2)-唐津市街-
2013年 07月 19日
それぞれの政党や候補者が、原発についてどのような発言をしているのか、注意深く見極める必要があります。
刹那の悦楽に等しい原発の旨味を齧り続ける状況が是正されることを願っています。
今日書く記事は、先日書いた記事「玄海原子力発電所周辺の観光案内(1)」の続編です。この記事を書くに至った経緯については、(1)に書いていますので、読んでいただければ幸いです。
前回は玄海原発から半径10㎞圏内の観光案内をお届けしました。半径10㎞圏内だけでも、実に多くの見どころがありました。
今回はさらに驚くほどの魅力的な場所がある半径20㎞圏内、その中でも唐津市街にスポットを当ててお話しをしようと思います。(このシリーズは全3回でお届けすることになりそうです。)
今回の福島の事故では多くの人々が土地を奪われましたが、不幸にして20㎞圏内に全国的知名度の都市や施設、歴史遺産がほぼなかったことが、その悲惨さを過少に伝えることに寄与しています。

一方で、玄海原子力発電所から半径20㎞圏内には唐津市街がすっぽり入ります。

佐賀第2の都市で、全国的にも知名度のある唐津市が原発事故のために蛻(もぬけ)の殻になるようなことがあれば、そのインパクトは計り知れないものがあるでしょう。(全国を見渡してみても、唐津市は、原発20㎞圏内にある都市の中で間違いなく最も知名度の高い土地のひとつであることは間違いありません。地図を見ると、なんて文化産業の集積度が高い土地に原発をつくったんだと驚かざるをえないのです。)
唐津市街は、駅から歩けるごく狭い範囲に、たくさんの見どころがあります。
1回目の記事でも土平窯をご紹介しましたが、唐津といえば、やはり唐津焼です。
唐津駅から徒歩5・6分の御茶碗窯通り。


細い路地の先には

そして御茶碗窯(中里太郎右衛門窯)の展示館へ



中に入るとひんやりとした気持ちのよい緊張感がある空間。

唐津の町を歩くと、古い家と新しい家がまだらに混じりあっていて、残念ながら町並みの歴史的風情は中途半端と言わざるをえません。
しかし、あらゆるところに、古いものを大切にする人たちが暮らしている息遣いを確かに感じることができます。



唐津城の周辺は、いくつもの美しい散策路があります。(夏は暑すぎますが。)


海沿いの散策路の隣にはすぐに砂浜が広がっています。

そして唐津城。

天守閣の上から、唐津市街を一望。


ちなみに、城は坂道が多くて健脚でないと足がもたないよという方も、こちらの唐津城には斜めに上昇するちょっと不思議なエレベーター(有料:片道100円)があるせいで、無理なく天守閣の前まで上ってくることができます。
唐津城から程近い旧高取邸。
次に書く記事(3)で触れることになりますが、唐津は日本で最も古い炭鉱の町という側面を持っています。





お櫃に入ったほかほかご飯を唐津焼の茶碗に入れて、そこに炭火の香ばしい香りはじける鰻をのせて食べるぜいたくを味わうことができます。
竹屋に行ったときにはある地元のおじいさんと話しをしました。
私が筑後出身と話すと、久留米の話で大盛り上がり。
唐津くんちの話になり、若いころは、くんちの騒動にまぎれて夜這いしたよとか、かなり豪快な話を伺いました。唐津の別の顔を見た、面白すぎたひととき。



店主の審美眼を感じる唐津焼でいただく豆腐のフルコース。
大豆にはこれほどに甘みと旨味があったのかと、心底美味しくいただきました。
商店街内にはいくつもの唐津焼ギャラリーがありますが、私が特に気に入ったのは「一番館」。

こちらには現代日本を代表する陶工の中里隆さん(隆太窯)の作品をはじめ、オーナーの坂本さんが選び抜いた器が並んでいます。
ついついあれもこれもと欲が出ますが、日常使いできるものだけ買いなさいと、自分の衝動を抑えるのに必死になります。
長くなりました。
最後に唐津の名宿3つをご紹介。
唐津の名宿に共通する特徴は、魚介をはじめとするお食事が素晴らしいこと、そしてお食事を美しい器で楽しめること、近すぎず離れすぎない丁寧な接客を心がけていることでしょうか。
綿屋


風格のある純和風旅館です。唐津では唯一温泉があります。
お湯にはあまり特色がありませんが、湯桶の美しさを見るだけでも、この宿が大切にしている粋なこころざしを感じることができます。
洋々閣

唐津を代表する旅館といえば洋々閣。
唐津城から虹の松原側に橋を渡ったところにあります。
唐津焼のコレクションで知られる宿ですが、美に対する宿主の透徹したこだわりを感じさせるところに、この宿の最大の魅力があります。
水野旅館

唐津城に近い風趣のある場所に位置する水野旅館。
古いながらも趣のある客室からは玄界灘を望むことができます。
旅館については今年中に宿泊する予定がありますので、改めて書きたいと思います。
今日紹介したのはすべて唐津市街の見どころで、全て徒歩で巡ることも可能です。
唐津という町は、町全体としての景観に統一感がないからか、一見して無愛想な表情をしているように見えますが、ひとつひとつ手を触れるごとに鮮やかな色彩がぱっと開けるような発見が生まれます。
奥深い唐津の旅をぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
玄海原子力発電所周辺の観光案内第2回目は、唐津市街のご案内でした。
次回(最終回)は、唐津市郊外と玄界灘の島々について書きたいと思います。
(数か月後になりそうです。)
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