寺子屋ブログ by 唐人町寺子屋

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2018年 04月 21日

中2のみんな、がんばりました。~都道府県の覚え方~

昨日は中2の社会で都道府県と県庁所在地テストが行われました。

すべての都道府県と県庁所在地の位置と漢字を正確に覚えなければなりません。
地理の基礎になる、とても大切なテストですが、位置を覚えるのが難しい+漢字を正確に書くのが難しい という理由で、毎年苦労する生徒が多い単元でもあります。

今日は中2の子たちのがんばりを称えたいです。
都道府県と県庁所在地名をセットにしたテストは昨夜が初めてですが、そのテストで一人残らず全員が50点を上回りました。

50点なんてたいしたことない、と思う方もいるかもしれませんが、
そのテストは生徒たちが間違えそうなところばっかりを狙い撃ちした抜粋テストでした。

かなりの努力を積まないと50点を取れない子がいることを知っているから、一人残らず50点以上を取ったことをうれしく思いました。
みんなをほめたときに、50点台をとったある子が、頑張ったもん、とうれしい顔をしていたのが印象に残っています。

1回目のテストで全員が50点を超えたのはおそらく歴代初です。
80点以上の合格者が全体の3分の2ほどで、満点も複数、最頻値(最も多い得点)は1つ間違いの96点でした。

中2の子たち、宿題に対する意識が高い学年に成長したと、つくづく思います。

都道府県を覚えるとき、このページなど、とても便利ですよ。(でも漢字は自分で書いて確認しないといけません。)



都道府県の覚え方の手順は、


①まずは漢字はほっておいてとにかく位置だけ覚える。

*ランダムに白地図の各都道府県を指さして瞬時に都道府県名を口頭で答えられるように練習をする。この練習では、ハイテンポでランダムに白地図を指し示して問題を出してあげる人(その人は当然正確に答えがわかってないとダメ)がいると便利なのですが、人の助けを得ることができない場合には、のページを活用しましょう。


②都道府県の漢字を書けるようにする。
*間違えやすいのは 新を筆頭に、玉、愛木、鳥取(逆さまに取鳥とする子が毎年いる)、岐阜本。


③県庁所在地のうち、都道府県と名前が異なるものだけをピックアップして覚える。

*島根ー松江、香川ー高松、愛媛ー松山 が鬼門になる子が多いです。さいたま市はひらがなで。漢字で間違えやすいのは、那や、前(なぜかノギヘンにしたがる)


という①②③の順序になります。


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by terakoyanet | 2018-04-21 02:11 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2018年 02月 01日

カタログ的学習の弊害

先週のDCS(ディスカッション)では、熊大文学部の小論文(2017年)で出題された、内田樹さんの『昭和のエートス』を扱いました。
そこには次のような文章があります。


子どもたちはこれから学ぶことになる教科について、それを学ぶことの有用性や価値について語る言葉をまだ持っていない。しばしば「学ぶことの有用性や価値について語る言葉をまだ持っていない」という当の事実こそが彼らがそれを学ばなければならない理由だからである。
<中略>
学ぶものは自分が学ぶことの意味を適切に言うことができない。だからこそ学ばなければならないのである。
教育はそのように順逆が転倒したかたちで構造化されている。
教育をこれから受けようと思う人間は、カタログを拡げて、自分が受ける教育について時空を超えて俯瞰するような視点(ユビキタス的視点)に立つべきではない。子どもにそれを許せば、教育はその裁量の教育的意義を失ってしまうであろう。

内田樹『昭和のエートス』


これを読んだ鋭敏な高校生たちは、
「よく、何のために勉強するのか、とかいう学生が言いがちな質問に対する完全な回答がここにある」
「子どもがこれを理解するというより、教育をする大人がこれをどれだけ理解しているのか」

そういう話をしていました。

この内田氏の指摘はあまりに重要で、現代の教育に「失敗」している人たちの多くが陥りやすい罠について書かれていると感じます。

内田氏が同じ文章で指摘するとおり、小学一年生は、自分が「国語」を学ぶ理由を適切な日本語で説明することができません。「算数」の合理性について、数学的論理に基づいて述べることができません。しかし、むしろそのこと自体が、小学生が「国語」と「算数」を学ぶ理由なのです。

現在、大人がそのことを理解していないために、子どもの教育にさまざまな弊害が生じています。

まず、いまの大人たちは、「子どもの意見を尊重して」という言い方をしますが、そのときに、子どもが本当に自分なりの理解をしてその選択をしているかという点について考えることを等閑(なおざり)にしがちです。むしろ、自分自身もよくわからないから、子どもの意見を尊重するこという口実によって自分自身の責任を回避するという傾向が見られます。子どもの意思の赴くままに自然に育てるというのは、子どもに親の意識が集中しがちな現代においてとても大切な考え方ですが、一方で、現代の日本は、かつての日本の農村社会のような、子どもの生命力を喚起するような自然環境を失っていますし、子どもに薫陶を与える生き字引のような長老のような存在もおらず、放っておくだけで子どもは生きるための力を身につけることができると考えるのは、やや楽観的すぎるかもしれません。子どもは勝手に育つといいますが、適切な手入れがなければ十分に育たないのです。だから、大人がその手入れをさぼってはいけないと思うのです。

別の話になります。小・中学校教育において、重要視されている「調べ学習」ですが、なぜ科学を学ぶのかを知らない子どもたち、歴史を学ぶのかを知らない子どもたちに対して「調べ学習」を押し付けることは、(全くではないにせよ)あまり意味がないと言わざるをえません。子どもたちは、調べるための視点とその必然を理解できていないのですから、そういう子たちに調べることをやらせてみたところで、大人の一時的な評価を得るために、参考書のまねごとをするような空疎な内容になるのが関の山です。そんなことをするよりも、子どもを惹きつけるような、それは面白いと膝を打つような話を通して、子どもたちに知識と知恵を吸収させることが大事です。「調べ学習」ができるようになる、というのは結果的にそうなるはずなのに、はじめから調べ学習をやらせるなんて、生まれたての鳥に、いいから飛んでみろといきなり巣の中から外へ放り出すようなもので、うまくいくわけがないのです。高校や大学も、アクティブ・ラーニングなんかやるより、いまやっている勉強が、実は自分自身のことだ、自分の人生と確かに繋がっている、そう感じさせる授業ができれば、子どもたちは勝手にアクティブに動き始めるんです。本当はそれが子どもの自発性を伸ばすということであり、教育の力というものではないでしょうか。

最後に、私が日ごろ実感していることについての話です。
小学校のころは優秀だったのに、中学以降は伸び悩む、そういう子たちがいます。
そういう子たちの中には、小さいころにカタログ的学習を身につけた弊害がはっきりと見える子がいます。
勉強の世界というのは、私たちの生存の周りに無限に拡がっているものなのですが、小さいころからカタログを与えられた子どもというのはそのことに対する感度が抜け落ちてしまいます。彼らは、勉強はカタログから選ぶものと思っていて、カタログ外に世界が拡がっていることを知りません。さらにカタログの中から自分が楽できるもの(それが仮に他のものに比べれば相対的に興味があるものだとしても)だけを選ぶ癖がついてしまっています。そういう子たちは、カタログ外のことが目の前に現れても、それはムダで意味がないと半ば無意識に捨象する癖がついていますから、中学以降、カタログに捉われずに新しい知識とあらゆる事象とを縦横無尽に結び付けていく他の子に比べ、どうしても応用的な思考力が劣ります。数学的、言語的に鋭い反射能力を示す子はたくさんいますが、それがその子にとっての生きる思考になっていないのです。



それにしても、教育の問題について、高校生と話すのはエキサイティングです。
教育の問題を話しているようで、どうしても、自分のこれからの生き延び方についての話になるのが、とても面白いです。



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by terakoyanet | 2018-02-01 03:32 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)
2018年 01月 24日

You can lead a horse to water but you cannot make it drink.

You can lead a horse to water but you cannot make it drink.

昨日の中3Sクラスで登場したこのことわざの意味は、

「馬を水のところに連れて行くことはできるが、馬に水を飲ませることはできない。」

私たち指導者たちもそうです。
子どもたちを水のある場所に連れて行くことはできます。
でも、水を飲むかどうかは、最終的には子どもたち次第です。

よい個別指導の教師は、子どもの傍にいますから、その水を口元まで運んであげることができます。
よい集団授業の教師は、その子どものすぐ近くに、水を飲んでいる別の子どもがいることを生かして、その子が自分ひとりで水を飲む力をつけることを促すことができます。

それでも、水を飲むかどうかは、最終的には子どもたち次第です。

昨日、このことわざがでてきたとき、子どもたちにその話をしました。
受験に必要な知識の99.8%を教え終わったいまなら、きっと伝わると思ったからです。

この時期の受験生たちは、自分の本質的な弱点にいよいよ向き合っています。
そんな彼らを見て、その真摯さに胸を打たれるし、彼らは受験を通して、ちゃんと成長していると感じるのです。


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by terakoyanet | 2018-01-24 13:04 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)
2017年 12月 23日

「見られている」から「見られていない」に。

先日、ある卒業生のお母さまとお話しする機会がありました。

その子(Y君)は中1の最後に転勤で福岡から首都圏に引っ越しをし、彼が大学生になって再びご家族で福岡に戻って来られました。

うちの子にとって、寺子屋で先生に見られている、見守られているというのがとても大きかったんです。

とお母さま。寺子屋でいっしょうけんめいに勉強して成績をグンと伸ばしたY君。
首都圏に引っ越しをし、寺子屋みたいな塾を見つけられなくて、、と大手の塾に通い始めたY君は、全然がんばれなくなり、塾をサボるようになってしまったそうです。

先生からいつも見られているから。ちゃんと当たり前に塾に行って、授業を一生懸命やって、宿題をちゃんとやってくるのは、先生との約束だから。そういう気持ちで寺子屋に通っていたY君。塾の環境が一変して、「見られている」が「見られていない」に変化し、急にがんばれなくなってしまったそうです。

見られていても、見られていなくても、自分のためと、与えられた環境のなかでベストを尽くせればいい。
でも、それが難しい子もいて、そういう子には、「見られている」という意識が途切れにくい、うちのような塾のほうがいいのだろうなと思います。

寺子屋の生徒が、特に本校の中学コースの生徒たちが「見られている」という意識を持ちやすいのは、指導者ががんばっているからとか、そういう曖昧な理由ではなくて、単に、私ひとりで授業のほとんど(中1授業の8割、中2授業の9割・中3授業の9割)を見ていて、国・数・社・理・英の全科目を教えているという、大きな塾ではありえない物理的な事情があります。科目別に違う先生だと「見られている」がどうしても分散するのですが、寺子屋の子たちにとっては「見られている」がどうしても私に集中しますから、その意識を持ちやすいのでしょう。ですから、「見られている」が必要な子たちが本校を離れると、どうしてもうまくいかないことがあるようです。

Y君は高校3年生になり、ようやく頑張り始めて無事に福岡の医療系の大学に進みました。
大人は子どもに「誰のためだと思っているの?あなたのための勉強よ。」「やらないと困るのはあなたよ。」と言いますが、「いま」を生きていて、「いま」が大切な子どもたちに将来のことを伝えるのは、実はとても難しいことです。「いま」を生きているのはどこまでも自然で、当り前のことですから。Y君も、これは「いま」の僕の問題だ、そういう自覚が生まれた時にはじめて頑張ることができたのでしょう。


「見られている」というのは、子どもたちの「いま」の意識に訴える力を持っています。
「いま」を生きる子どもたちと、「いま」ここできちんと関係をつくることからしか、子どもたちに何も伝えることはできない、そのことを肝に銘じて、これからの指導にあたっていきたいと思います。


*Y君とそのご家族に掲載の許可をいただいています。


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by terakoyanet | 2017-12-23 23:59 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)
2017年 08月 19日

中1・中2生の大飛躍。

昨日は中1・中2の到達度テストが返却されました。

中2は配布を始めたとたん、教室が熱狂につつまれました。
中2は中だるみの時期といいますが、今年の中2はひと味もふた味も違います。
多くの生徒たちが自己最高成績を記録し、信じられないと顔を紅潮させていました。
偏差値67(四捨五入)以上は7名、特進クラス基準越えはなんと17名・・・。
全体がそんな様子ですから、好成績を維持したのにかかわらず、「みんなすごい・・・」と呟きながら落ち込んでしまう子も。

でも、良い成績をとった子も、思うような成績をとれなかった子も、ひとつのテストの結果に振り回されすぎないで。

この夏がんばったのに結果が十分出なかった子は、まだ成績として現れる時期ではなかったというだけです。そのまま頑張り続けたら、あと数か月後にドッカンと成績が上がる日が必ず来るから。

逆にあまり頑張っている自覚がないのに成績が伸びてしまった子がいたら、決して慢心に陥らないで。(油断して自分の力を過信しないで。) サボりのツケというのは、どうしてもどこかで払わなければならなんだから、このままだと、いつかびっくりするような痛い目にあう日が来るかもしれないよ。

自分のペースをつくって、それを続けることが何より大切です。
だから、結果に振り回されず、毎日、自分ができることを着実にやっていきましょう。


中1は配布をはじめると、少ししんとしました。
中1はまだ成績表を見るのに慣れていないから、成績表を見る手が震えている子もいるほど緊張している子がいるし、自分の成績をつかむことに時間がかかる子が多い。真剣な表情で懸命に自分の成績を見ていて、それがとてもかわいいです。

中1は小学時代に塾に行っていなかった子も多いこともあり、入学当初からの偏差値が10以上伸びている子が多数で、20以上伸びた子も。一方で、中1の到達度テストはいまだ小学内容が多数出題されていることから、中学内容ではかなり好成績なのにかかわらず、小学内容のせいで成績が伸び悩んだ生徒もいました。

頑張ったなあ、〇〇がまだまだだなあ、もっと頑張らないと。自分に言い聞かせるようにつぶやく子どもたちの表情を見ていると、こうやってこの子たちも少しずつ立派になっていくんだろうなあと考えました。やっぱり頑張った子が伸びているなあ、結果を見て深く納得しました。

また、今回は中1・中2とも、国語の「説明的文章」において本校生が全国平均を大幅に超える成績を獲得しており(ここまではっきりと成果が表れたのは初めてです)、国語塾の成果を強く感じる結果が出ています。



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by terakoyanet | 2017-08-19 09:48 | 生徒のがんばり(テスト結果等) | Trackback | Comments(0)
2017年 06月 19日

テスト前に勉強をしないのは「やる気」の問題ではない。

1学期期末考査対策真っ只中の子どもたち。
加速度を増して学習に没頭している子がいる一方で、頑張っているみんなを横目で見ながらあまり何もやっていないように見える子もいます。

大切なテストの前に何もやっていない子を見ると、ご家族も心配になったり焦ったりすることと思います。

しかし、テスト前になってもなかなか机について勉強できない子どもたちと話していて、最近つくづくと思うことは、彼らは必ずしも「やる気」がないわけではないということです。彼らは勉強をやっている子と同程度に「勉強やったほうがいいよね」と思っているけれど、それが行動に移すことができていません。これは実は習慣の問題なんです。勉強の習慣がある子は、やろうと思ったらすぐに実行できます。でも、習慣がない子たちは、ある子たちと同程度の「やる気」では行動に移すことができないんです。

だから、習慣がない子たちに「あなたはやる気がない」と叱責してもなかなかうまくいきません。
他の子と同程度に「やる気」があったかもしれないのに、「やる気」自体を否定されて、むしろ動けなくなるかもしれません。

習慣というのは数日でつくものではありません。
だから、この子はこういうふうに育ったのねーと見守るしかないところがあります。

塾は、習慣をつけるきっかけをつくる場所だと心得て、子どもたちにあらゆる働きかけを試みていきたいと思います。


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by terakoyanet | 2017-06-19 11:59 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)
2017年 06月 08日

いよいよ期末テスト迫る

当仁中をはじめ、どの学校もいよいよ期末テストの試験範囲が出ました。(附属福岡中は現在テスト期間中)
期末テストまであと10日余りとなり、子どもたちの学習にも熱が入っています。

しかし、痛感するのは、現時点での生徒たちの学習進捗状況の大きな格差。
多くの生徒たちが、試験範囲が出た時点ですでに学校のワークの大半を終わらせているのに対し、全くと言っていいほど手をつけていない生徒がいます。苦手な箇所をすでに絞り込んで、その部分をやり込んでいる生徒がいる一方で、やることが多すぎてどこから手を付けていいのかわからず途方に暮れている子、または、やることが多すぎることにさえ気づいていない子まで、さまざまです。

定期テストは直前が勝負と言いますが、確かにそういう面は大きいものの、テストを間近にした子どもたちを見ていると、しかし、その結果の半分はテスト範囲が出た時点ですでに決まっているのだ、日々の取り組みの質量によって定まっているのだ、そう痛感させられることも多いです。

覚えること、理解することにとことんこだわった学習をしましょう。
形に逃げないこと。(ただ勉強をやっているという事実に満足しない。)

毎日の学習の取り組みをできるだけ早い時間に始めましょう。
(始めた時間が早い方が充実した勉強になるに決まっています。)

携帯電話を遠ざけましょう。
(せめてテスト勉強期間はLINEをやめる。ルールを自分でちゃんと考える。)

みんなの健闘を心から祈っています。


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by terakoyanet | 2017-06-08 23:41 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2017年 05月 15日

中1のようす 数学と英語の学習について

中1も新学期が始まって1ヶ月以上が経ち、少しずつ、でもはっきりと取り組みとその成果に個人差がでてきたと感じます。


英語は、この時期はとにかく、英語独特の言語感覚をつかみとりながら、書けるようになる、読めるようになるのが大切です。(この点において、小6コースの英語を受講していた生徒たちが現時点では圧倒的な有利性を発揮しています。日ごろの小テストの得点の平均点に2倍近くの格差があり、驚いています。) 英語が初めての生徒たちは、まずは単語に書き慣れ、自分なりの単語の覚え方をつかんでいくことが大切です。まずは覚えるまでノートにひたすら書きこんでください。もうすでに中学に入って英語のノートを1冊終わらせた子もいますよ。(でもただ書くだけではだめです。あくまで覚えるために書くんです。この作業は辛抱が必要ですから、そこは一生懸命がんばるんです。) 
大人はすぐに「文法が大事」と言いますが、中1の1学期時点で文法を学んだところで頭になかなか入りません。まずは基礎的な単語がある程度書けるようになることが大切ですから、当校でも毎年、文法について深く学び始めるのは、1年の夏休み以降ということになります。学習の進め方には順序というものがあり、全く新しい内容の学習を始めるときには特に、それが整序されていることが学習理解を深めるための重要なポイントになります。


数学は、昨日の授業で正負の数の計算実力テストが行われました。最高点は98点、半分近くの生徒が8割以上の得点を獲得する中で、得点率が半分にも満たない生徒も数人いて、彼らの日々の取り組みがどのようなものか心配しています。
昨日、このテストが終わった後、ある生徒が「寺子屋では平均でも、どうせ学校では上位だから」と発言しましたが、この時期の数学というのは、周りと比較して相対的にできればよいというようなものでは決してなく、とにかくあらゆる計算問題を正確に解く技能を身につけることが大切です。
自分のことを良い数学の指導者と自負する大人たちは、生徒が手に取るように意味理解をすることを重視し、そのことにとことんこだわります。しかしそのような指導者の一部は、子どもたちが計算を機械的、形式的に訓練することを軽視、ときには蔑視するために、子どもに真の数学の実力をつける指導をすることができません。技能面でいかに多くの子どもたちが数学の世界から脱落しているかということを考えたとき、数学の機能的、形式的、技能的側面は決して閑却するわけにはいかないし、むしろ、数学の本質を子どもたちに語る以前に、その点を子どもたちに身につけさせることこそ、数学の扉の前に子どもたちを立たせるために必要なことと指導者は自覚する必要があります。
スポーツで毎日の練習が欠かせないように、中学生にとって、毎日の学習の中で、数学のワーク・ドリルを使って同じように見えるたくさんの問題に当たるということはどうしても必要です。どうやって素振りをするか、どのようなフォームで走ったらよいか、いくら言葉で聞いたところで実際に自分でやってみて体でつかまないとできるようにならないでしょう。数学だって同じです。授業中にいくら頭で理解したとしても、そのあと自分でやってみて、できるようになったことを体得しないかぎり、数学は得意になりません。そのことを頭に刻んで日々の学習に取り組んでください。


※以上のことを、子どもたちには、子どもたちに伝わりやすい表現で直接伝えています。


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by terakoyanet | 2017-05-15 12:00 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2017年 05月 08日

GWスーパー特訓が行われました。

昨日は中3対象のGWスーパー特訓が行われました。

数学、英語、社会の1・2年生範囲の高校入試問題をたくさん解き、たくさん解説しました。

内容はかなり膨大な範囲に及びました。
しっかり家に帰って見直しをしましたか? きちんとやれば少なくとも2・3時間はかかるはずです。(見直す部分が多い生徒は見直しだけで5・6時間かかるはず!)

それにしても「見直し」とか「復習」とかいう言葉はあまりに使い古されていて、子どもたちになかなか響かない言葉です。昨日頑張って長時間の授業を受けた意味のほとんどが、授業で習ったたくさんのことをもう一度家で覚え直したり、解き直したりかどうかにかかっているのに、どれだけ私たちが懸命に伝えても、しっかりやり尽くした生徒と全くやっていない生徒に分かれるのでしょう。

よく「予習」「復習」をしなさい、と子どもたちが言われている現場を見ますが、中学生にとっては、予習ではなく、復習が勉強の全てと言ってもいいほどです。予習というのは知識が蓄えられていることが前提となっている学習方法ですから、(高校・大学においてはこれが肝になりますが、)中学まではとにかく復習と反復が大切です。


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by terakoyanet | 2017-05-08 11:45 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2017年 04月 29日

苦手意識を全体化しないこと。

「私は数学が苦手」と言う子がいます。

しかしその子を教えてみると、その子は計算は抜群にできる。できないのは主に図形とグラフの問題だったりすることがあります。
この子の場合、苦手なのは図形の問題とグラフの問題であり、数学全般ではありません。
ですから、このような子に周りが「数学が苦手だね」と言うべきではありません。
「あなたは計算ができるんだから数学が苦手なわけではないけれど、図形とグラフの問題で躓くことがあるね。」と丁寧に話してあげる必要があります。


苦手な単元や内容を分析しないまま、「数学が苦手」と苦手意識を全体化することは大変危険です。こんなことをしていると、名実ともに「数学が苦手」な子ができあがってしまうのがオチです。「数学」と聞いただけでその子は怯んでしまうようになるのです。でも、「数学が苦手」と思っている子にも、得意な分野、苦手な分野があるはずです。どんなに「英語が苦手」と思っている子だって、その子独自の得意なところを見つけてあげることは、それほど難しいことではありません。子どもが自分で得意なところを見つけられないときは、指導する人がそこを発見してあげることで苦手意識の全体化を防いであげることが、学力向上のためには必要です。


苦手意識を全体化せず、苦手な内容を吟味すること、これが本人にとっても周囲の指導者や保護者にとっても、とても大切です。



しかし、このような全体化は、時にはいい作用をもたらすことがあります。

歴史が大好きな子がいます。その子が興味があるのは「歴史」、しかも「日本史」の「戦国時代」であったりします。しかし、その子は戦国時代が好きだからいい点が取れる、そうすると、歴史全体も好きな気がして歴史ならいつでも点数が取れるようになる、さらに歴史は社会科の一部だから、地理でも公民でも社会なら点数が取れるようになる、そういうことはよくあります。

これは良い全体化の例です。


以上のように、全体化自体は必ずしも悪いことではありませんが、それが負の面に働きそうなときは、そこを制御することが大切だと思います。


(*先日、中2のある子と話しているときに、以上のことを痛感することがあったので、2008年の同名タイトルの記事をリニューアルしました。)


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by terakoyanet | 2017-04-29 08:11 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)