とらきつねのブリキ絵のこと。_d0116009_781573.jpg


とらきつねに入ると目に入るこちらのブリキ絵は、私が工藝風向さんで手に入れたものです。

こちらのメキシコのブリキ絵、右上に描かれているのは聖クリストバル(クリストフォロス)。ある小さい男の子が川を渡りたいと言うので大きな身体を持つ彼はお安い御用と男の子をおんぶして川を渡る。川を渡っているうちに、軽いはずの男の子がどんどん重くなってゆき、クリストバルは押しつぶされんばかりになる。何とか川を渡りきって少年に尋ねたところ、彼はイエス・キリストだと言う。そのとてつもない重みは、世の人たちのあらゆる罪を背負っていたからであった。というようなお話し。

ブリキ絵の中のクリストバルは、いつものように幼児を肩に抱えた姿で、手前の親子を祝福するかのような穏やかな表情を浮かべています。この絵を初めて見たときに、その絵の中のクリストバルが、昔から思い描いていた(*私はカトリックの家で育ちました)私の好きなクリストバルについに出会えたような気がしてとてもうれしく思いました。

ブリキ絵の手前にいるのは、ブリキ絵の中から飛び出した、張子人形のクリストバル。沖縄の豊永盛人さんがつくったもので、こちらも工藝風向さんで買いました。豊永さんのクリストバルと幼子は、どこまでも穏やかで安心しきった関係が見えるようで、胸がじんとなります。こちらの豊永さんのクリストバルは、当時入院していた母に、守護神?として病院まで連れていきました。

10月3日(土)に行われる青花の会では、工藝風向の高木さんが、ブリキ絵のお話しをされますから、とても楽しみにしています。


https://shop.kogei-seika.jp/products/detail.php?product_id=40



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by terakoyanet | 2015-09-28 07:11 | とらきつね | Trackback | Comments(0)

前回宮古島に行ったときには、沖縄を代表する伝統的工芸品で、国指定の重要無形文化財としても知られる宮古上布(薩摩上布)についてさまざまなことを得る旅となりました。

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宮古伝統工芸品研究センターは、糸の原料となる苧麻の栽培から繊維の取り出しから糸ができるまでの工程(糸ができるまでの工程が想像を絶するほど大変なんです)と、そのあとの、藍染と絣解き、手機による織り上げまで、宮古上布ができるまでの全工程を見ることができる施設です。

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工程を伝える記録写真。丁寧でわかりやすい解説が添えられています。

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苧麻の繊維から糸をつくる作業(方言でブー積み)を体験しました。根気のいる難しい作業だと思いましたが、センターにいた宮古のおばぁたちは巧みに繊維を絡み合わせ糸を紡いでいました。

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鮮やかな黄色の上布。黄色はフクギからとれた染料を用いたもの。
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現役で宮古上布を織っている工房がじゅまるさんにおじゃましました。
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工房の羽地美由希さんからたくさんお話しを聞くことができました。
宮古上布は、経、緯糸に切れやすい手績み苧麻糸を使用しなければならないという厳しい規格があるため、織るのに苦労が絶えないこと。わずかなミスで厳しい規格認定から漏れてしまい、これまで数か月の苦労が水の泡になることもあること。
宮古のコミュニティのなかでおばぁたちから良い糸を提供してもらうこと自体にも苦労があるし、外からやってきた人が一念発起してはじめてみようと思っても、なかなか簡単にできるものではないこと。

宮古上布にまつわるさまざまな困難や苦労を聞いて、本当に大変だなと思う一方で、羽地さんの話ぶりには彼女自身の上布への熱い気持ちを感じることができました。きっとそういった苦労も含め、上布を織る日々を楽しんでいらっしゃるからこそ羽地さんはとても魅力的なのだと思いました。


今日は、行って随分経つのにかかわらず、忘れられない宮古上布のお話しでした。

いま、私の自宅の玄関には、宮古上布の古布が掛けられています。
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この布を見るたびに、細い1本1本の糸を紡いだおばぁたちに、長い時間をかけて経糸と緯糸を重ね合わせた職人たちに、思いを馳せずにはいられません。そして、その繊細な布を見ていると、私自身も、素材そのものの性質と向き合う心をいっときも忘れずに、日々仕事をしていきたいと改めて思うのです。



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by terakoyanet | 2015-02-16 09:36 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)

ラオスの世界遺産の町ルアンパバーンからトゥクトゥクで20分ほどで着くバーンシェンレックとバーンサーンコーンの2つの村は同じ1本のメインストリート沿いに隣接しており、どちらの村も織物工房とショップが並ぶ織物の村として知られています。

私がラオスに行きたいと思った最初のきっかけは、ラオスの布に対する興味でした。
福岡市内の工藝風向さんで、谷由起子さんが主宰するH.P.E.がつくるラオスの手仕事、中でも特に豆敷に心を奪われ、過去にインドシナ半島を何度も訪れたのにかかわらず、一度も足を踏み入れたことのなかったラオスに行ってみたいという気持ちを強くしました。そしてラオスに渡航し、結果として、ラオスは私にとって最も大好きな国のひとつになりました。

⇒これまでのラオスに関する記事
ラオスにある世界遺産の町 ルアンパバーンの朝
ヴィエンチャン最古の寺院 ワット・シーサケット


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インドシナの高原の国ラオスにもグローバル化の波は例外なく訪れており、ラオスで作られる織物たちも、その原料となる糸は中国産やベトナム産のものが多いとのこと。

前述のH.P.E.の活動は、グローバル化の波打ち際で姿を失ってしまいそうなラオスの伝統的な技術を残すという意味でも、大きな意義を担っており、これからも応援していくことができればと思っています。

私たちが訪れたルアンパバーン郊外のバーンサーンコーンとバーンシェンレックという2つの村には、手織りで質の高いものと、残念ながらそうではないものが混在していて少し戸惑いますが、そのことも含め、現在のラオスが置かれた状況を垣間見ることができ、とても興味深い訪問となりました。

そしてラオスの人々は近隣の国々の人たちと違い客引きをする気がないので、穏やかに自分のペースで楽しく買い物をすることができるのが、何よりうれしくありがたいことでした。

ということで、以下、バーンサーンコーンとバーンシェンレックの写真です。




トゥクトゥクで向かいます。
ラオスのトゥクトゥクの運転手さんたちは、寡黙で誠実な人が多い印象。
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村に向かう途中に渡った川。
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バーンサーンコーン村(Ban Xang Khong)に着きました。写真はメインストリート。
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海外から来た織物好きの旅行者たちご用達の店、Lao Text Natural Dyesヘ。
値は張りますが、品質の高いラオス織物を見て触れて買うことができます。
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工房を見せてもらうこともできます。
糸1本1本が重なり合い美しく織り上げられていくようすに強い感銘を受けました。
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(一方で工房で織物を織る女性たち皆が化学繊維の服を着ていたことも印象的でした。)




隣の村、バーンシェンレック村(Ban Xieng Leck)にも行きました。
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家族経営の小さな工房兼ショップにいた姉弟。
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突然の来客に最初は表情が固かったものの、すぐに打ち解け、笑顔。(弟くんは相変わらずぽけーっとしていますが。)
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日本で買うと2・3万円もしそうな細部まで全てが手織りのスカートが500~600円程度で購入できます。
姉弟のお母さんが、妻の試着を穏やかに親切に手伝ってくれました。
彼女によく似合ったので、スカート織り上げた労力に敬意を抱きながら、何枚か購入。とても楽しい時間でした。



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またいつか戻ってこれますようにと念じながら、村をあとにしました。



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by terakoyanet | 2014-07-30 01:23 | 好きな場所 | Trackback | Comments(0)

いよいよ参院選直前ですね。
それぞれの政党や候補者が、原発についてどのような発言をしているのか、注意深く見極める必要があります。
刹那の悦楽に等しい原発の旨味を齧り続ける状況が是正されることを願っています。


今日書く記事は、先日書いた記事「玄海原子力発電所周辺の観光案内(1)」の続編です。この記事を書くに至った経緯については、(1)に書いていますので、読んでいただければ幸いです。

前回は玄海原発から半径10㎞圏内の観光案内をお届けしました。半径10㎞圏内だけでも、実に多くの見どころがありました。

今回はさらに驚くほどの魅力的な場所がある半径20㎞圏内、その中でも唐津市街にスポットを当ててお話しをしようと思います。(このシリーズは全3回でお届けすることになりそうです。)

今回の福島の事故では多くの人々が土地を奪われましたが、不幸にして20㎞圏内に全国的知名度の都市や施設、歴史遺産がほぼなかったことが、その悲惨さを過少に伝えることに寄与しています。
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福島第1原子力発電所周辺―濃い赤丸は10㎞圏内、赤丸は20㎞圏内



一方で、玄海原子力発電所から半径20㎞圏内には唐津市街がすっぽり入ります。
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玄海原子力発電所周辺―濃い赤丸は10㎞圏内、赤丸は20㎞圏内

佐賀第2の都市で、全国的にも知名度のある唐津市が原発事故のために蛻(もぬけ)の殻になるようなことがあれば、そのインパクトは計り知れないものがあるでしょう。(全国を見渡してみても、唐津市は、原発20㎞圏内にある都市の中で間違いなく最も知名度の高い土地のひとつであることは間違いありません。地図を見ると、なんて文化産業の集積度が高い土地に原発をつくったんだと驚かざるをえないのです。) 



唐津市街は、駅から歩けるごく狭い範囲に、たくさんの見どころがあります。

1回目の記事でも土平窯をご紹介しましたが、唐津といえば、やはり唐津焼です。

唐津駅から徒歩5・6分の御茶碗窯通り
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細い路地の先には
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苔むした登り窯が。大正時代まで使われていたというこの登り窯(唐人町御茶碗窯跡)は国指定史跡。



そして御茶碗窯(中里太郎右衛門窯)の展示館へ
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足元の美しい石畳に気を取られながら
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展示館に到着。立派な建物だなあ。
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中に入るとひんやりとした気持ちのよい緊張感がある空間。
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丹念につくられた器ひとつひとつを見る楽しさを実感できる、素晴らしい展示です。



唐津の町を歩くと、古い家と新しい家がまだらに混じりあっていて、残念ながら町並みの歴史的風情は中途半端と言わざるをえません。
しかし、あらゆるところに、古いものを大切にする人たちが暮らしている息遣いを確かに感じることができます。
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唐津城の周辺は、いくつもの美しい散策路があります。(夏は暑すぎますが。)
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海沿いの散策路の隣にはすぐに砂浜が広がっています。
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そして唐津城
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天守閣の上から、唐津市街を一望。
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ちなみに、城は坂道が多くて健脚でないと足がもたないよという方も、こちらの唐津城には斜めに上昇するちょっと不思議なエレベーター(有料:片道100円)があるせいで、無理なく天守閣の前まで上ってくることができます。



唐津城から程近い旧高取邸
次に書く記事(3)で触れることになりますが、唐津は日本で最も古い炭鉱の町という側面を持っています。
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旧高取邸は杵島炭鉱の経営者として知られる高取伊好の居宅で、能舞台や欄間を備えた驚くほど豪華な建物です。
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ぜひ内部を見てみてください。高取さんのお洒落さんぶりに感嘆すること間違いなしです。



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レンガ造りの旧唐津銀行。福岡出身の私は一見して「赤煉瓦文化館」(天神1丁目)に似てるなと思ったのですが、それもそのはず、赤煉瓦文化館と旧唐津銀行はどちらも辰野金吾とその弟子によるものとのこと。
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銀行の下は宴会場??なのか、下手な(失礼)「さざんかの宿」が聞こえてきて笑ってしまいました。



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旧唐津銀行の近くには唐津を代表するうなぎの名店「竹屋」があります。木造3階建ての歴史ある建物。
お櫃に入ったほかほかご飯を唐津焼の茶碗に入れて、そこに炭火の香ばしい香りはじける鰻をのせて食べるぜいたくを味わうことができます。

竹屋に行ったときにはある地元のおじいさんと話しをしました。
私が筑後出身と話すと、久留米の話で大盛り上がり。
唐津くんちの話になり、若いころは、くんちの騒動にまぎれて夜這いしたよとか、かなり豪快な話を伺いました。唐津の別の顔を見た、面白すぎたひととき。
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市民会館前の唐津くんち曳山展示場に行けば、館内に閉じ込められてなんだかそわそわしてそうな曳山たちを一斉に見ることができます。



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そして唐津を代表するもうひとつのお店といえば商店街の中にある「川島豆腐店」。こちらは販売だけでなく食事亭をもあり、夕食だけでなく、朝食を予約していただくこともできます。
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私は朝8時に予約して朝食を食べました。
店主の審美眼を感じる唐津焼でいただく豆腐のフルコース。
大豆にはこれほどに甘みと旨味があったのかと、心底美味しくいただきました。


商店街内にはいくつもの唐津焼ギャラリーがありますが、私が特に気に入ったのは「一番館」。
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こちらには現代日本を代表する陶工の中里隆さん(隆太窯)の作品をはじめ、オーナーの坂本さんが選び抜いた器が並んでいます。
ついついあれもこれもと欲が出ますが、日常使いできるものだけ買いなさいと、自分の衝動を抑えるのに必死になります。


長くなりました。

最後に唐津の名宿3つをご紹介。
唐津の名宿に共通する特徴は、魚介をはじめとするお食事が素晴らしいこと、そしてお食事を美しい器で楽しめること、近すぎず離れすぎない丁寧な接客を心がけていることでしょうか。



綿屋
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風格のある純和風旅館です。唐津では唯一温泉があります。
お湯にはあまり特色がありませんが、湯桶の美しさを見るだけでも、この宿が大切にしている粋なこころざしを感じることができます。




洋々閣
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唐津を代表する旅館といえば洋々閣。
唐津城から虹の松原側に橋を渡ったところにあります。
唐津焼のコレクションで知られる宿ですが、美に対する宿主の透徹したこだわりを感じさせるところに、この宿の最大の魅力があります。




水野旅館
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唐津城に近い風趣のある場所に位置する水野旅館。
古いながらも趣のある客室からは玄界灘を望むことができます。


旅館については今年中に宿泊する予定がありますので、改めて書きたいと思います。




今日紹介したのはすべて唐津市街の見どころで、全て徒歩で巡ることも可能です。
唐津という町は、町全体としての景観に統一感がないからか、一見して無愛想な表情をしているように見えますが、ひとつひとつ手を触れるごとに鮮やかな色彩がぱっと開けるような発見が生まれます。

奥深い唐津の旅をぜひ体験してみてはいかがでしょうか。


玄海原子力発電所周辺の観光案内第2回目は、唐津市街のご案内でした。
次回(最終回)は、唐津市郊外と玄界灘の島々について書きたいと思います。
(数か月後になりそうです。)

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by terakoyanet | 2013-07-19 14:02 | 好きな場所 | Trackback | Comments(0)

高取焼味楽窯

いまからある方への贈り物を買いに高取焼味楽窯に行くつもりです。

前回、窯を訪れたのは今年の1月。
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高取焼味楽窯は高取商店街から南に入って4・5分歩いたところ(高取1丁目26番62号)にあります。言うまでもなく、高取という地名自体が高取焼からとられています。

味楽窯の敷地内に入るとそこは周辺の喧騒からは想像もつかない静寂な空間。
ゆったりとした時間が流れます。

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敷地内には窯や販売店があります。また、とても立派な建物の味楽窯美術館が併設されており、見学ができます。

1月に買ったのは2つのお椀。
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いまではすっかり我が家に馴染んだお椀。実際に使ってわかる良さがあります。
持ち上げたときの軽さ、口当たりのやさしさ。
素朴な中に華やかさを有し、料理を凛と引き立てます。

高取商店街散策とあわせて窯に寄ってみてはいかがでしょうか。とても楽しいですよ。

唐人町寺子屋オフィシャルホームページはこちらです。
by terakoyanet | 2012-10-04 11:45 | 好きなお店 | Trackback | Comments(0)

陶芸の里 小鹿田へ

日田市の皿山地区には国の無形文化財としても名高い小鹿田焼(おんたやき)の窯元が10軒立ち並んでいます。柳宗悦も魅了されたというこの小鹿田焼の里は、全国で15件しかない国の重要文化的景観にも選ばれており、風光明媚な場所としても知られています。

昨日、念願かなって、初めて小鹿田の里まで足を運ぶことができました。

アクセスは日田インターから車で北に30分ほどですので、福岡市内からだと意外に有田や伊万里よりもアクセスしやすいように感じました。
小鹿田焼は小石原から招かれた陶工が始めたものとされており、その技法やデザインは小石原焼に近いです。
一方で、小鹿田焼は代々長子相続で外部から弟子をとらなかったなどの理由で、開窯以来の伝統的な技法がよく保存されていること、作品に個人や窯元の名前を入れることを慎む伝統があること、窯元どうしが密接に関わりあっていて、共同で土採りを行ったり、作業が遅れている窯元に他の窯元から助っ人が来たりするなど、共同体としてのまとまりが強いことなどの特徴があるそうです。

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大分県日田市源栄町皿山
小鹿田の里



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訪れた人にとって、小鹿田の風景を決して忘れられないものとするのが、陶土を砕くための唐臼です。
「コンー・・・コン・・・」と昔ながらの唐臼が水を汲んでは流すその音風景に心が安らぎました。

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窯元の数が10軒ですから、歩いて見て回るのにはちょうどいいお店の数で、しかも、昔ながらの情緒ある風景。さらに窯元のご家族がまさに働いている現場を見せていただきながらの散策は本当に楽しいものでした。

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小鹿田焼窯元共同の登り窯。
とても規模の大きい登り窯で驚きました。


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朝鮮の道神が祀られていました。


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途中、酒屋さんで日田のラムネを買って飲みました。
昔ながらのラムネ味のラムネ(わかりますか?)で美味しかったです。


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大音量の歌謡曲とともに、移動売店がやってきました。


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買った小鹿田焼のお皿やコップ
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小鹿田の里は、思っていた以上に、とても居心地のよいすてきな場所でした。
人が自然に寄り添い、なおかつ独自の文化を築いている場面を目撃するのは、とても貴重でかけがえのない体験です。
また、小鹿田の里に行くことがあるだろうと確信しているところです。

帰りは日田のとっても美味しいお食事処で御飯を食べて帰りました。
また、そちらは次回以降のレポートとなります。
by terakoyanet | 2009-08-13 02:56 | 好きな場所 | Trackback | Comments(2)