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9月のつぶやき

先生、最近ブログの更新が減ったのはツイッターのせいですか?と高3Tくんに言われてひやっとしたので、こちらにも最近(今月)のつぶやきをいくつかあげてみます。































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by terakoyanet | 2020-09-28 12:28 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)

自律性、自己決定を重んじるフリースクールや子どもの村などから移ってくる生徒たちを見ているとその問題点について考えざるを得ない。

彼らが大人から教わらなかった大事なことは、大学や大学院に進学しないと学べないこともあるし、就けない職業もあるという当たり前の社会構造の話で、彼らはそのことを知らないままに、勉強の機会の一部を失い、将来の選択肢のいくつかを奪われてしまっている。つまり、自律性、自己決定を謳いながら、肝心の自らの生存の条件について子ども自身が考える機会が奪われてしまっているのではないかという疑義が生じる。

子供はバカじゃないから初めから無菌状態の中で育てる必要はなくて、むしろ中高生だったら、いま社会構造はこうなってて受験制度ってこういうところがバカげてるけど、じゃあ君はどうする?といっしょに考えながら進むことだってできる。
矛盾をはじめから排除するんじゃなくて、むしろ社会の矛盾と自分の欲求を突き合わせながらどの道に進むか共に考えることができるはずだ。だからうちの塾では大学進学のど真ん中の道を支援しながら、道草したい子供たちとも付き合っていきたいと思う。


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by terakoyanet | 2020-09-24 14:03 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)

9月17日の雑感

最近のつぶやき


中3生の女の子が作文の中で「なぜ体育ではやる気を声の大きさではかろうとするのか?」という疑問について書いている。ほんとなんでだろうね。バカみたいだよね。

・・・

親が子どものことを心配して過剰に守ろうとするときの問題点は、そのときの親の心の動きが、私は子どものことが「わかっている」という思いが前提となっているところだ。親が子どもを「わかっている」という思いは子どもの心と体を囲い込み、身動きを取れなくする。結果、子どもの自立が阻まれる。
長期的に見れば、親が子どもの心配に寄り添う、同調することが、むしろ子どもの苦痛や不安を長引かせてしまうことは多い。

・・・

このときの親の苦しみについては『親子の手帖』の中で次のように書きました。
子を守ることは、同時に子を抑圧することになる。でも、抑圧しすぎると、子は育たない。だからといって、抑圧しなければ、私はあなたを育てられない。親はそうやって子の責任を自分独りで引き受けようとするために、延々と逡巡を繰り返し、それに付随する苦しみによって、親はさらにその思考から子どもをいっときも手放すことができなくなります。子どもを自然に育てるということは、親がその思考から解き放たれ、子どもに対する力の行使を断念することなのに、それはなんと難しいことなのでしょうか。

・・・

千葉雅也さん
ほんとにそれ。

・・・


一般化は避けたいところだが、いまの多くの子どもたちに共通する弱点をひとつ挙げるなら「共感力が高すぎる」ことだと思う。共感力が高いから、やさしい子が多いし、あからさまな差別をする子も減った。
でも、共感力が高いというのはつまり空気を読むことで易きに流されやすいということなので、自分の理解できることだけを常にカスタマイズして受け取るだけで、それ以外を悪気なく簡単に捨象してしまう。
これはインチキのジェントリフィケーションが進む日本においては都合のいい傾向で、例えばホームレスという存在をはじめから存在しないものとして扱おうとするような日本社会の縮図でもある。

・・・

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おやときどきこどもの書評、その後も全国各紙に次々に取り上げられているみたいです!感謝。




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by terakoyanet | 2020-09-17 10:03 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)

前回の記事の続き 保護者様方からいただいたお手紙です。


学校が休校になり、大変な状況の中での動画配信、ZOOM個別など、本当に有難いと存じます。お疲れ様です。
何でもあたり前ではないことや、このような状況になったからこそ感じる事など親子共に考えさせられます。
あっという間に入試がやってきそうですが、今回の事を糧にしてあきらめずに頑張り抜いてほしいです。(中3)


(成績表を見て)成績に関することだけでなく、様々な心の通った情報で心温まりました。小6、はじめての塾でしたが、zoom、テスト、Youtubeなど工夫してくださったおかげで、休講中でも不安なく良い学習習慣を身につけることができ、心より感謝申し上げます。(小6)


Zoomは先生と直接、話すことが出来、本人はとても緊張する様ですが、先生がいつも本人を認め励ましの言葉をかけてくださるので、本人の意欲につながっていると思います。感謝しております。(小6)


(成績表を見て)最初は中3までの成績が記載されているのを見て驚きましたが、高学年の雰囲気を何となく感じながらやがてやってくる高校受験への準備が出来るとよいなと思うようになりました。(中略)来月から通塾となり、皆と楽しんで勉強する姿が目に浮かび親としても嬉しい気持ちでいます。どうぞ宜しくお願いします。(中1)


難しい問題を考えて考えて出した答えが合っていた時はとても嬉しかったようで、「勉強、楽しいかも!!」と言っていたので私も嬉しくなりました。(小6)


3月から5月、この休校の間、寺子屋と鳥羽先生の存在がなければ、本人はもっともっと気力を無くしていたと思います。(中略)元気でなんとかこの期間をすごしてくれたことに安心するとともに、支えてくださった先生方に感謝します。(中2)


共通授業~特進まで、しっかり提供してくださる授業のおかげで、自宅にいながらもきちんと学習の定着ができていると思います。本当にありがとうございます。目まぐるしく変化する状況の中、今後どのようになっていくのか不安もありますが、子どもの頑張りをしっかりサポートして行きたいと思います。(中3)


いつもご指導いただき、がんばるように声がけをしていただいたり、ありがとうございます。4月からのスタートで、勝手もわからない中で手探りでやる中、覚える勉強の量に面食らいながら取り組んでいます。(中略)コロナで学校も休みの中、授業いただき、感謝しています。(中1)


いつも熱心なご指導をしていただき、ありがとうございます。(中略)中3という大事な時期に休校となり親としてはかなり不安もありましたが、鳥羽先生のご尽力のおかげで休校前と変わらない学力を維持できているようです。学校再開も決まりましたが、まだまだ不安なことが多くあります。これからもご指導のほどよろしくお願いいたします。(中3)


このような状況下、迅速にオンライン授業等、子どもの学習環境を整えてくださり、ありがとうございました。
おかげさまで勉強に関して心配することなく、休校期間を過ごすことが出来ました。
これからの分散形式の授業も安心して通わせることができます。ご配慮ありがとうございます。(中1)


コロナで通常通りとはならず、大変な中、早くにいろいろな対応を取ってくださりとても感謝しています。ありがとうございました。寺子屋の動画授業やZoomテストなどのおかげで、長い休みの間も勉強から離れてしまうことなく過ごせました。少しの時間でも1対1で線s寧と話してZoomの中で「頑張ったね」と声をかけてもらう事が娘も嬉しくて励みになった様です。(中1)


初めての成績表でしたが、ZOOMの総合で〇位になったことがとても励みになっています。学校からプリントや動画も届いていますが、寺子屋の指導の方がずっとていねいでわかりやすいと話していました。イレギュラーな船出となりましたが、不安を感じなかったのは先生のおかげです。本当にありがとうございます。(中1)


まだたくさんのコメントをいただいていますので、後日ご紹介いたします。
たくさんのお気持ちをいただき、ありがとうございます。
子どもたちは日々変化していて、その頼もしさに助けられる毎日です。


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by terakoyanet | 2020-06-21 14:00 | 当校の特色 | Trackback | Comments(0)

休校期間には、普段以上に保護者様方からたくさんのコメント、お便りをいただきました。
この困難な時期にたくさんのお心を寄せていただいたこと、お気持ちを伝えてくださったこと、本当にありがとうございます。ここでは十分にご紹介できませんが、この期間の子どもの変化について書かれた方も多数いらっしゃいました。一部ですが以下に掲載させていただきます。一部でもすごくたくさんありますので、3回か4回にわけてお届けします。
今回、この記事を残すことは、後で振り返ったときに大切な記録、記憶になると思います。



この数か月、自分なりに計画を立てる様になり、課題に取り組める様になり、明らかに1年生の時とはギアが変わった様に思います。いつも励ましてくださってありがとうございます。これからの1年間もどうぞよろしくお願いいたします。(中1)


ZOOM個別試験に苦戦していますね。意味の分からない緊張。慌てっぷり。〈中略〉今後の人生で…対人対面で回答が求められるシチュエーションはいくらでもやってきます。苦手でもこういった状況を回避するのではなく、対応能力を強化したり、経験を重ねることで克服していかなくてはなりません。うまく活用することで、このような手段も自分のものにしてください。(中2)


頑張っている人との差が出たんでしょうね。今後の巻き返しに期待します。
大変な状況の中、子ども達のために最大限の環境を与えて頂きありがとうございます。
おかげ様で勉強面の不安はなく授業再開を迎えられます。(中2)


休校中の授業の取り組みやテスト等の対応など、いろいろと知恵を絞って寺子屋を続けて下さりありがとうございました。
これからどのような学校生活になるのか分からないことも多いですが、”その時々でベストを尽くすこと”を先生方から感じ取っていると思います。ご苦労もあると思いますが、保護者としてできる限りフォローしていきますのでよろしくお願い致します。(中3)


しっかりとした成績表の冊子で、よく読ませていただきました。
4月からZOOMと教室テストとYouTubeの授業となりましたが、普通の授業だけでは不注意で取りこぼし、書き忘れの多い息子にとっては、何度も止めて見れるYouTubeは、とても助かりました。成績を出せたことで、次のやる気につながったと思います・(小6)


先々月より状況に応じた細やかな対応をしていただき、本当に感謝しております。先生のお陰で休校による勉強面での不安を感じることなく過ごすことができております。(中1)


生活スタイルが一気に変わると勉強への姿勢も大きく変わりましたね。歌っておどってYouTubeばかりではいけないことに気づいたハズです。(中1)


日々状況が変化する中、臨機応変な対応、そして丁寧でわかりやすい動画授業の内容に、寺子屋の底力を感じました。こういう非常時の対応で、本来の凄みがわかりますね。寺子屋に通っていなかったら、もっと不安の大きな休校期間になっていたと思います。(中3)


コロナの影響等大変な中、様々な工夫をされ、塾を継続されていること、心より感謝申し上げます。動画の授業もズームでのテストも新しいことがたくさんでとても楽しく勉強させて頂いています。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。(中1)


休校に伴い、どこよりも早い対応(YOUTUBEやZOOM)に、感激致しました。ありがとうございます。
ZOOM個別はちょっと緊張するみたいですが、良い集中力にもつながっているように思います。(中1)


この長い長い休みの間、本人なりに勉強をがんばっている様子でしたが、暗記作業がどうも苦手で、国語・英語、あいかわらず苦戦しています。〈中略〉本人が早く気づき、新しい(知らない)ことを知ることは楽しいと少ーしでも思ってくれたらうれしく思います。でも、まずは中学校生活を楽しんで欲しいです。(中1)


ズーム指導で先生の優しさや熱心さを感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。(中1)


学校が休校になってすることがない日常生活の中、塾の動画授業にとても助けられました。本人も何回もくり返し見ているようで、わかり易いとも言ってましたが、やはり対面で行われる授業にはかなわないようで再開されたことを親子共に喜んでいます。(中1)


親として今回の休校で教育とは、という事を考えさせられています。鳥羽先生に学ぶことができなかったらと考えますとゾッ…とします。先生どうか、ご無理なさらずご自愛ください。いつも本当にありがとうございます。(中1)


勉強に対して誠実に向き合ってほしい。自分の意志で勉強に臨んでほしい。と思うあまり、口うるさく言いすぎたのか、「ママは勉強の話しかしない。うるさい!」と言われてしまいました。知らない間に子供にプレッシャーを感じさせていたのかもしれません。コロナ禍でその思いが大きくなりすぎていたようにも思います。今は子供の力を信じて見守ってみようと自分自身に言い聞かせている所です。(中2)


約3ヶ月、先生に多大なご苦労をおかけして申し訳なさを感じつつも、動画授業、ZOOM授業のおかげで、親子ともに大きな不安もなく休校期間を過ごすことができました。Zoom個別はとんでもなく緊張する5分間だったようで、最初は手が震え、自分の心臓の鳴る音が響いていたそうです。その緊張感も貴重な体験だったと思います。先生、本当にありがとうございました。(中2)





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by terakoyanet | 2020-06-16 13:04 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)

読み物の記事をいくつか

明日より4日間お休みをいただきます。
お昼間に手持ちぶさたなとき、夜なんとなく眠れないときに読んでいただければといままで反響をいただいた記事をいくつか貼っておきます。


~勉強のこと~

いま子どもに教えるために必要な条件

国語の伸ばし方

「役に立つ」とは何か

テスト前に勉強しないのは「やる気」の問題ではない



~親と子のこと~

親は子どもの「好き」を殺してしまうかもしれない
反響が大きかったため、togetterでまとめのページがつくられた模様です しくみは知りませんが

子どもの希望との付き合い方

子どもの生き方はもう決まっている
→この記事を大幅に改稿したものが今年発売される新刊『おやときどきこども』に収録予定です

子どもの自立 -親の不安を子どもに伝播させないこと
→拙著親子の手帖を書くきっかけになった記事です



読み物は全体として 寺子屋エッセイ(読み物) のページにまとめています。




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by terakoyanet | 2020-03-29 19:20 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)

1月30日の雑感

日々の受験直前指導の怒涛の中で、ここでお伝え損ねていることがたくさんあります。

中3生たちが本当に頑張っていること。
でもその中で、平気で人を裏切るようなことをする子がいること。
(中学生の男の子なんてそんなものだと割り切ってしまうことは簡単ですが、そんなに易々とは受け入れられません。)

成績表をご覧になった方はわかると思いますが、中2がグーンと伸び始めたこと。
そして中1がほんとうによくがんばっていて、前回の到達度テストでは、この時期としては学年平均偏差値が歴代約20年間で過去最高レベルとなったこと、他塾を含む全受験者の中で総合3位の生徒もいたこと。

大学受験生たちもセンターを終え、進路確定まで猛烈に努力を重ねていること。

ただ、寒さが厳しくならないせいで、今年の受験はなんとなく緊張感に欠ける部分があるのは否めないこと。

高校生の中には、生きることそのものに悩みながら、前に進みたくても進めない子もいること。

思春期に自堕落な生活で悩んでいる子たちって、単に頭の中の葛藤や煩悶が凄すぎて身動きが取れなくなっているだけの子が多いんじゃないかということ。
だから大人は思春期のダラしない子どもを見たら、あんたどれだけ思春期満喫してるの?って思ったらいいんじゃないかということ。

大人が子どもに「将来の夢」を尋ねる構造って、まじめな子どもたちを苦しめるだけじゃないかということ。
毎年この時期になるとそのせいで煩悶している子どもたちがいるのを目のあたりにすると、いたずらに大人が子どもを追い詰める構造ってどうにかならないのかと思うこと。

他にもたくさんあります。

子どもの悩みが深まるこの時期、親御さんの中にも同じように思わず考え込んでしまう時間がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方にお勧めしたいのが昨日読んだ村井理子さんの以下のエッセイ。

答えが出ないことなんて当たり前だと思ってこれまでずっと生きていた。むしろ、自分の目の前に答えが用意されていないことこそが、人生の醍醐味だと思っていた。

そうやって始まるこのエッセイ。
答えが出ないことなんて当たり前、そう思っていた村井さんでさえ、思春期にいつの間にか子どもが変化し、親子間の感情がすれ違うことに対して、答えの出ない焦りを感じている。

それにしても、男の子って、自らの葛藤を母親の前では見せない子が多いですよね。
母親が明るくて無邪気(=バカ)な自分であることを望んでいることを知っているから、思春期になってもいつまでもそうである自分しか見せない。(他ならぬ私自身そうでした。)もう中学生になった僕はすっかり変質してしまっているのに、好きなお母さんの前では変わらない自分を半ば無意識に演じる子というのは多いと思います。

親も、そして他ならぬ本人自身も、いつの間にか変化した親子の間の関係性に悩まされる思春期のころ。
春ごろに発売予定の、『親子の手帖』に続くナナロク社から出る私の新刊は、そのことにも触れていますのでお手に取っていただければ幸いです。

村井理子さんの連載、「村井さんちの生活」には、最近の記事だけでも「いい親になりたい」とか「子育ては自分の子ども時代を巡る旅」とか、読んでいて涙腺が決壊しかねない文章がいろいろありますので、お時間があるときにぜひ。



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by terakoyanet | 2020-01-30 02:51 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)

大手塾に通っているクラスメートが、自分がその塾に通っていることをやたら自慢する。それが見苦しいと中学生のある男の子が昨日苦言を呈していました。「〇〇〇に行ってるからって、じゃあお前はどうなの?」とかなり辛辣なことを言っていたので、宥めつつ、彼が言いたいこと自体には賛同しました。

子どもたちがある学校や塾に入っただけで自分が大きく見えるような錯覚を覚えるとしたら、それは子どもたち自身だけのせいじゃなく、それを取り巻く大人の責任も根深いものがあると思います。

塾自らが、塾に通わせる親が、積極的に子どもに対して上から見下すような価値観を根付かせようとする場面があります。しかし私は、これからの学習塾は、優越感やエリート意識を醸成することから明確に決別すべきだと思います。そういった意識の行く先には何も実体らしきものがないとわかったいま、そういう意識を利用して子どもを引っ張っていくことは虚偽であり時代錯誤だと強く言いたいと思います。優越感やエリート意識では、人間は幸せになんてなれませんよ。

むしろそんな詭弁に頼らなくても、子どもたちはちゃんと学力を伸ばすことができる、深い知識と知恵を蓄えてそれを人生に反映させることができるというのをちゃんと証明してみせるのが、(新しい時代の考え方にすっかり取り残されている)学校の外で子どもたちと勉強する大人たちの仕事だと思います。

寺子屋に通っている子どもたちも、決して塾に(寺子屋に)通っていることを自慢することなく、むしろ、身近にいる子に、自分が塾に通っている恩恵の一部でも伝えてあげられる、そんな人になってほしいと思います。


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by terakoyanet | 2020-01-17 02:13 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(1)

中2のこと

今日の中2の授業、なんかよかったと思います。
先月席替えをしたあたりから、授業がやりやすくなって、みんなもしっかり授業が聞けるようになったなと思います。
教室のみんなが集中して授業を受けているときのグッと力が教室のまん中に集まる感じ。あれがとても好きです。

今年の中2、中1や中3に比べると、中学校がバラバラだからやや活気に欠けるなとか、もっと抜きんでた力を発揮する子が出てほしいとか、なんとなく物足りなさを感じてやってきた部分もあったのですが、最近、なかなかいい学年だなと思うことが増えました。一人ひとりが本当に魅力的です。

来年は中3になるから、どうなっていくか楽しみです。中2から中3にかけて、中学生はほんとうに変わっていくんです。
彼らの1年前のことを思い出そうと頭を巡らせてみる。そして焦点が結ばれてその姿が思い出せたとき、その1年前の姿に涙が出そうになるほどに。
彼らは、毎日、毎日更新されてゆきます。


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by terakoyanet | 2019-12-21 01:30 | 生徒募集(定員空き状況) | Trackback | Comments(0)

去る12月4日に開催された、親と子(オヤトコ)会議『不登校になって伸びた7つの能力』出版記念トーク福岡(このときの内容についてはぜひこちらをご覧ください/充実のレポート!よっぴーありがとうございます)のときに、質疑応答の時間があり、そのときの思い付きで答えたことを備忘用にTwitterでつぶやいたところ、反響がありました。


このつぶやきだけではわかりにくいので、以下にもう少しちゃんと書きます。

「うちの子、好きなことがないんですよね」「どうやって好きなことを見つけたらいいでしょうか」という親御さんにはじめに思い出していただきたいことは、子どもは幼い頃、好きなこと、夢中になることがきっとあったんです。電車の模型を夢中になって手で動かしていたかもしれないし、人形をつかって家族ごっこをやっていたかもしれない。それぞれの子どもがそれぞれの世界で自由に遊んでいた時代があり、そのころの子どもは、「好き」という言葉が不要なほどに、好きなものに囲まれていたのだと思います。

でも、子どもの「好き」はいつの間にか、大人の企てに絡み取られていきます。
親は小さい子どもに「好き?」と尋ねるでしょう。あれがよくないのです。
いつの間にか子どもは大人の「好き?」に応えようとする余りに、自分独自の「好き」を見失ってしまいます。

こうやって、親は何の悪気もなく、いつの間にか子どもの「好き」を奪い取り、殺してしまう。
これは多かれ少なかれ、どの親もやってしまうことかもしれません。


「うちの子の好きなことが見つからない」そう感じている親御さんは、きっと子どもが「好き」なことに出会っていないだけと思っていると思います。でも、実はそうではなくて、子どもはかつて「好き」なことに出会っていたのに、それをいつの間にか失ってしまって、わからなくなっているんです。

だから、(親だけでなく)大人たちの企てによって子どもの「好き」が満開になる前に小さく閉じてしまったことを理解した上で、「好き」を再構築・アップデートしなければ、ほんらいの「好き」は芽生えません。

「好き」が見つからない子に、これはどう?これは?と目の前にいろんなものを出してみることは、幼いころその子に尋ねた「好き?」と同じことを繰り返しているだけなので、子どもは「好き?」と尋ねられるたびに試されているような気分になって、余計に「好き」から遠ざかってしまいます。

もし可能な方法があるとすれば、「好き?」と尋ねるのではなくて、その子の視界に入る場所で、大人が勝手に好きなことをすることでしょうか。楽しさをそのままに、無理には見せようと思わずにたまたま見える範囲に置くようにするのです。そうすれば、子どもはおのずと大人たちが楽しんでいることに興味を持つかもしれません。

さらに、本人がいるところで、大人どうしでその子についておしゃべりするのもいいでしょう。
そのときに「お前、どうや? 興味ある?」なんて本人に無理に話を振らないことです。その子について知っている人たちが、「彼は何事もじっくり考えるタイプだからこれ好きそう」とか「彼女は〇〇が器用だから、××を習得するの早そう」とかそんな話を大人どうしでしてみるといいです。(このような方法は、精神看護において「リフレクション」と呼ばれます。)変に褒めたりけなしたりしてはいけません。そこに評価を入れてしまうと、子どもはジャッジされているという気持ちになり、下を向いてしまいかねません。子どもは大人のやり取りを通して、そうか、僕は(私は)そんなふうに見られているんだなー、と自分をひとつの対象として味わうことを知ります。そして、いつのまにか、大人が面白いと思っていることにおのずと巻き込まれるような形で、子どもに「これ好きかも」という欲望が芽生えることがあるのです。そういう欲望が生まれる場所と機会を用意することくらいは、大人にできるかもしれないと思います。

「好き」は望んでできるものではなく、おのずと生まれるものですから「期待」はしないことです。
子どもたちはいつか生きるための「好き」をちゃんと見つけます。


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by terakoyanet | 2019-12-16 01:02 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(1)